ダイナミック‐レンジ【dynamic range】
ダイナミック レンジ 【dynamic range】
ダイナミックレンジ [dynamic range]
ダイナミックレンジ
最も音の小さいレベルから最も音の大きいレベルまでの幅で、一般的にデシベル(dB)で表わされる。DVDオーディオは144dBという広大なダイナミックレンジを記録可能だが、実際はアナログ回路のダイナミックレンジで制限を受ける。
(執筆:オーディオビジュアル評論家 三浦孝仁)
※この情報は「1999~2002年」に執筆されたものです。
ダイナミックレンジ
ダイナミックレンジとは、電子機器が再現できる信号の最大値と、最小値との比率のことである。
ダイナミックレンジは画像や音声など複数の分野において用いられる。画像であれば明るさと暗さ、音声であれば音量の最大値および最小値の差が大きければ大きいほど、広いダイナミックレンジが得られる。ダイナミックレンジを表す単位としては主にデシベルが用いられる。
技術・規格: | 9.1ch THX ダイレクトサウンド3D ダイナミックレンジ ドルビーTrueHD USBスピーカー VA音源 |
ダイナミックレンジ
ダイナミックレンジ
ダイナミックレンジ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/21 05:21 UTC 版)
ダイナミックレンジ(英: dynamic range)とは、取り扱い可能な信号の強度範囲が決まっているときに、その最小値と最大値の比率であり、範囲の広さを示す指標である。信号の情報量を表すアナログ指標のひとつ。
性能指標
信号の最小値と最大値は、その信号が持つ本来の値に対して、その信号を取り扱う機器や伝送路、媒体の性能によって制限される場合がある。最小値の下限は一般に残留ノイズの大きさに影響を受ける。ノイズより小さな信号は、ノイズに埋もれてしまい識別が困難になるからである。また、最大値の上限は、その機器や伝送路などが取り扱える最大値(=許容量)に影響を受ける。一般に許容量を超えた大きな信号は歪んでしまい、信号を正しく取り扱うことができない。このような下限、上限の存在が技術的に存在することから、主に電子機器などの性能を比較する際の指標に用いられることが多く、その際の単位はdBが使われる。
音響機器におけるダイナミックレンジの例
以下の例は媒体や伝送路がもつダイナミックレンジの最大値であって、その媒体に収録されたり伝送されたりする音声信号がすべてこの値を持つわけではないことに注意。
- コンパクトカセットが持つダイナミックレンジは磁性体によって差異はあるが、ノイズリダクションを使用しない場合で45~60dBといわれる。具体的には一般録音用ノーマルポジション用テープ(STD/LN/LLHテープ)では45dB以上、音楽録音専用ノーマルポジション用テープ(LH/SLHテープ)では50dB以上、ハイポジション(クロムポジション)用テープやフェリクロムポジション用テープでは55dB以上、メタルポジション用テープでは60dB以上。
- カセットテープ全盛期には大幅な性能向上がされるとともに、一部メーカー製品では周波数特性を明記した商品も存在した。例えばTDKの場合、315Hz帯のダイナミックレンジが音楽用高級ノーマルポジション用テープのARシリーズでは63dB(MOL=+6.5db、バイアスノイズ=-56.5db)、メタルポジション用テープのMAシリーズでは65dB(MOL=+6.5db、バイアスノイズ=-58.5db)に達する性能であった。
- 日本国内の、デジタルラジオを除くFM放送が持つダイナミックレンジは、およそ60dBといわれる。聴取できる最小音量は、受信機の性能や送信所からの距離などに起因する受信状態に、大きく影響を受ける。また、電波送出に用いられる送信機は過変調を防ぐために最大値制限回路(リミッター回路と呼ぶ)を備えており、これがダイナミックレンジの一端である最大値を制限している。
- レコードが持つダイナミックレンジは、およそ65dBといわれる。これはレコード盤に刻まれた物理的な溝の振幅比率であり、最小振幅はレコード針が検知できる下限、最大振幅は1周違いの隣の溝にはみ出さないことが上限となる。
- オープンリールテープが持つダイナミックレンジは、磁性体やトラック幅によって差異はあるがおよそ70dBといわれる。
- Super Audio CDなどを除く、一般の音楽用コンパクトディスクが持つダイナミックレンジは、96dBである。デジタル媒体であるため、規格から計算によって導かれる。
- (参考)人間の聴覚が持つダイナミックレンジは、個人差はあるもののおよそ120dBといわれる。これは知覚できる最小の音圧と、苦痛を感じる最大音圧の比率である。
関連項目
- ノイズ
- コンパンディング - 信号が持つダイナミックレンジを操作し、狭いダイナミックレンジの機器、伝送路でも取り扱うための技術
- ビット深度 (音響機器) - デジタル信号処理では量子化ビット数によりダイナミックレンジが定まる
- ハイダイナミックレンジ - 通常より大きなダイナミックレンジ。もしくはそのダイナミックレンジを取り扱う技術
ダイナミックレンジ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/10 23:14 UTC 版)
SQUIDや光ポンピング磁力計は微小磁場の検出には適しているものの、ダイナミックレンジが極めて小さいため、シールドルームを必要とする。ダイナミックレンジが大きい素子であれば、適切なフィルタ回路で電気的に雑音を除去できる。
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「ダイナミック レンジ」の例文・使い方・用例・文例
- わたしたちはバイオダイナミックスに基づくセラピーを専門としています。
- FRスポーツカーのダイナミックなボディーラインはとても魅力的です。
- グループダイナミックスは、社会集団の中の相互作用に注目する。
- ブロードバンドネットワークをダイナミックに展開させる。
- 私達はそこでイルカとクジラのダイナミックなショーを観ることが出来ます。
- ベートーベン「第 5」のダイナミックな演奏.
- あの短距離走者はダイナミックな走り方をする.
- 力強いダイナミックな態度で
- このピアニストはダイナミックに演奏する
- 地球内部ダイナミック計画という国際的な地球調査研究計画
- ダイナミック型スピーカーという,音量を大きくすることができるステレオのスピーカー
- ダイナミックスピーカーという,音量を大きくすることができるオーディオのスピーカー
- ダイナミックインテリジェントビルという,コンピューターによる耐震構造を備えたビル
- ダイナミックストレッチングという柔軟体操
- トルコとの試合終了後,トルシエ監督は,「日本の冒険は終わった。日本代表チームの監督を務めたことを誇りに思う。監督としてのこの4年間はすばらしいものだった。これから日本は,2006年W杯に向けて努力しなければならない。代表チームのダイナミックで野心的なプレイは世界に印象を与えたと思う。チームのメンバーそれぞれが,自分自身の能力に自信を持つべきだ。」と語った。
- ダイナミックな銃撃戦とカーチェイスにあなたはわくわくするだろう。
- エンジェルたちのダイナミックな格闘技に加え,ファッショナブルな服装があなたを驚かせ,そして楽しませるだろう。
- そのダイナミックなホームランは,5万5000人の観衆を総立ちにした。
- 彼女は「表現,ダイナミックな動き,音楽的センス,古典スタイルと現代スタイルのバランスという点で,菅井さんの演技のレベルは非常に高かった。審査員全員,彼女が1位にふさわしいと思った。」と話した。
- ダイナミックなジャンプとステップ,スピンが続いた。
ダイナミックレンジと同じ種類の言葉
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