世界とは? わかりやすく解説

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せ‐かい【世界】

読み方:せかい

7原義

地球上すべての地域・国家。「—はひとつ」「—をまたにかける

自分認識している人間社会全体。人の生活する環境世間世の中。「新しい—を開く」「住む—が違う」

職業専門分野また、世代などの、同類集まり。「医者の—」「子供の—」

ある特定の活動範囲領域。「学問の—」「芸能の—」「勝負の—」

歌舞伎・浄瑠璃で、戯曲背景となる特定の時代人物群の類型義経記太平記など、民衆親しみのある歴史的事件が世界とされた。

自分自由にできる、ある特定の範囲。「自分の—に閉じこもる

《(梵)lokadhātuの訳。「世」は過去・現在・未来3世、「界」は東西南北上下をさす》仏語

須弥山(しゅみせん)を中心とした4州の称。これを単位三千大千世界数える。

一人仏陀治め国土

宇宙のこと。

このあたり。あたり一帯

「—暗がりて」〈竹取〉

地方他郷

「—にものし給ふとも、忘れ消息給へ」〈大和六四

10 遊里などの遊興の場。

京町に何かお—が、おできなすったさうでござりますね」〈洒・通言総籬


世界

作者江戸美保

収載図書滅離辺流―しょーとしょーと
出版社まぐまぐ
刊行年月2006.2
シリーズ名まぐまぐ!文庫


世界

作者あざの耕平

収載図書Dクラッカーズ+プラス―世界―after kingdom
出版社富士見書房
刊行年月2007.12
シリーズ名富士見ファンタジア文庫


世界―物語10・その涙を拭いたい

作者盛満侑斗

収載図書どこかで―世界を変える様な優しい唄
出版社アストラ
刊行年月2008.5


世界

読み方:せかい

  1. 太陽月影。〔第一類 天文事変
  2. 太陽。月を云ふ。

世界

読み方:せかい

  1. 狂言のこと。世界に四種ある。王代時代御家世話

分類 演劇


世界

読み方:せかい

  1. 新世界
  2. 大阪歓楽新世界のことを云ふ。
  3. 大阪歓楽新世界のこと。

分類 ルンペン大阪

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世界

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/16 05:56 UTC 版)

ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた物理的な世界の画像(2003-4年の間)

世界せかい: World: loka-dhaatu: mundus)とは、以下の概念を指す。

概説

実用上は人類が定常的に活動している物理的な領域の全体を指すことが多い(「世界的〇〇」や「世界各国」など)が、それ以外にも上述のように「世界」という言葉は多義的に用いられる。主として何らかの社会と関連のある空間を意味する多義的な言葉である。人間などあるものと関連づけられた、社会的、政治的、経済的ないし人文地理的概念として用いられることが多い。

類義語にあたる「社会」では、集団共同体に焦点が当てられており、縁故等の対人関係までが連想される。「世界」は空間概念としては現代では(人々の活動範囲が広がったため)「地球上の全地域」を意味することが多いが、「地球」は日本語では人類の活動の場という意味合いをあまり含めず、自然科学的側面からみた物体や物理的空間としての用例が多い。今後、人類の定常的な活動が宇宙にも拡がった場合、「世界」に含める物理的な領域が宇宙空間や他の惑星にも拡張される可能性がある。

世界、および、世界における人間のありかたについての、まとまった考え方のことを「世界観」と呼んでいる[2]人生観とも部分的に重なるが、人生観よりも広い範囲を指し、人生観同様、多分に情緒的な評価づけを含んでいる。なお、「世界像」は世界観とは異なり、世界を外から眺めるような態度であり、そこでは、世界はあくまでも知的、客観的な分析の対象である。ただし、世界像はしばしばその時代に応じた検証を受け、伝統的な世界観を突き崩し、新しい世界観の知的基盤となることがある。言い換えれば、世界観とは各時代の各地に住む人びとの生活体験や伝統的な観念を基礎とし、知的体系としての世界像とむすびついて、各人の生き方や行動の指針となる考え方という意味である。

人間界の個人や集団が所属ないし活動する、物理的・社会的・心理的な領域を指して用いられることが多いが、人間以外の生物のそれ、あるいは非生物や抽象的事象の領域等に対して用いられることもある。本稿においては、主に人間界のそれについて述べる。

語の由来と歴史

日本語の「世界」は、インドから中国を経て漢語として日本に伝来した来歴を有している。

源流となっているサンスクリットはローカダートゥ(loka-dhaatu)である。"loka "は、「空間」や「(林の中の)木の無い場所」「空き地」のようなものを意味していた。"dhaatu "は界を意味する。"loka-dhaatu "は仏教用語として用いられた歴史があり、「命あるものが生存し輪廻する空間で、そこにおいて一仏が教えを広める空間」を意味する。

このサンスクリットが漢語訳されたとき「世界」となった。「世」には時間の観念に重きをおいた字であり、「界」は空間に重きをおいた字であり、「世界」とは、時間と空間の両方に配慮した訳語である。ある経典では、東西南北上下が界であり、過去・現在・未来の三世が世である、といった主旨のことが述べられている。

中国においては、当初は仏教用語であった「世界」であったが、詩歌の分野において(特に唐詩において)次第に「世の中」や「世間」といった意味で使用されるようになった。これらの歴史が積み重なった状態で日本にももたらされ、『竹取物語』などでも「世の中」「世間」の意味で「世界」の語が用いられている。

西洋に目を向けてみると、古代ギリシア語では「kosmos」コスモス という言葉が用いられ[3]、この語は《世界》を意味しつつ、《美しい飾り》や《秩序》という意味も備えていた[3]。つまり、《カオス》という概念と対比されつつ、《美しい秩序をそなえた世界》を意味していた[3]。このようにギリシア〜西洋においては、世界の概念は、秩序と関連づけられる面がことさら重視されたらしい[3]。『ヨハネによる福音書』においても、「言葉は世(コスモス)にあった。世は言葉によって成ったが、世は言葉を認めなかった」とある[3]。最初の二つの「世」(コスモス)は、神によって創造され神的秩序をそなえた世のことを指しており[3]、3番目の「世」は人間によって秩序を与えられた世間を指している、という[3]。そしてアウグスティヌスはこのくだりに基づいて、mundus(ラテン語で「世界」)を、被造物の全体としての世界と、世俗的な世間としての世界を区別して考えたという[3]

『世界図屏風』のもととなったマテオ・リッチの『坤輿万国全図

江戸時代になって、当時の世界地図をもとにした『世界図屏風』[注釈 1]が広く流布したが、ここにおける「世界」は今日の用例と同じ、「地球」「万国」の意味である。1867年慶応2年)初版のジェームス・カーティス・ヘボンの『和英語林集成』では、これを踏襲して、地球、万国の意としての「世界」の語がみえる。また、井上哲次郎らの編集による『哲学字彙』(1912)には、world、cosmosの訳語として、「宇宙」とともに「世界」をもあてている。

堺屋太一は、チンギス・ハーンによって「世界」がはじめて意識されるようになったとしている。堺屋によれば、チンギス・ハーン自身が「東洋と西洋は1つ」という世界観をもっており、大量報復思想、信仰の自由とともに「ジンギスカンの三大発明」と呼んでいる[4]

なお、世界にかかわりの深い用語である「国際化(Internationalization)」は、17世紀ヨーロッパで成立し、その後世界的に拡大した主権国家体制の存在を前提にしている。それに対し、「グローバル化(Globalization)」は政治や文化、経済上の国境にとらわれない動きである。すなわち、前者では国境の役割は依然大きく、たとえば文物が国境を通過することは監視すべきものとされるが、後者ではそもそも監視すべきではなく、秘匿性が重要な価値観のひとつとして考慮されている。国際化あるいはグローバル化の進展によって、各領域、各分野においてトランスナショナルな関係も広がっている。現代においては、経済におけるグローバル化の進展とともに、とくに政治領域における地域化(Regionalization)の進展も顕著である。なお、歴史的には、地域相互の間の関係を称するのに「域際(Interregional)」の語も多用されてきた。17世紀のオランダは域際貿易や域際交流において重要な役割を果たしてきたといわれる。

世界の諸地域

半球による二分

大局的な分類

局地的な分類

大州

国際機関・組織

現在活動中の主な国際機関・国際組織・非政府組織

NGO(非政府組織)

その他

  • 1960〜1980年代の日本で、世界的な名声を得た日本人に対し、「世界の○○」という呼び名がよく用いられた。「世界の王」(王貞治)、「世界の馬場」(ジャイアント馬場)、「世界のミフネ」(三船敏郎)、「世界のナベサダ」(渡辺貞夫)など。これを元ネタにしたのが世界のナベアツである。

脚注

注釈

  1. ^ マテオ・リッチの『坤輿万国全図』がもとになっていることが多い。岡山市妙覚寺所蔵の『世界図屏風』は岡山県指定の有形文化財となっている。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k 広辞苑第5版
  2. ^ a b c d e 広辞林 第五版
  3. ^ a b c d e f g h 岩波 哲学思想事典、1988年 pp.933-934【世界】
  4. ^ 堺屋『東大講義録』(2003)、同『堺屋太一が説くチンギス・ハンの世界』(2006)ほか

関連項目

世界に関する一覧

「世界」に関連するさらに掘り下げた内容の記事

外部リンク


世界(らこん・ぱるしょん)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/04 05:38 UTC 版)

ゆうしゃのがっこ〜!」の記事における「世界(らこん・ぱるしょん)」の解説

ラコン・パルション。「ゆうしゃのがっこ~!」における世界そのもの

※この「世界(らこん・ぱるしょん)」の解説は、「ゆうしゃのがっこ〜!」の解説の一部です。
「世界(らこん・ぱるしょん)」を含む「ゆうしゃのがっこ〜!」の記事については、「ゆうしゃのがっこ〜!」の概要を参照ください。

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世界

出典:『Wiktionary』 (2021/11/28 16:53 UTC 版)

語源

』は時間広がり、『界』は空間広がり

名詞

(せかい)

  1. 地球上のあらゆる場所含んだ土地空間
  2. 地球上あらゆる場所にいる人々
  3. その活動国際的著名であること。国際水準達していること。また国際的な水準の高さを要求される場。
  4. 日本あるいは話題となっている当該国以外の国々地域。またその地域人々
  5. ある特定人々生物などが作る社会
  6. 自分一人、または特定少数以外入り込めない場所。殻。
  7. 仏教宇宙の中のひとつの区域で、一仏教化する領域。loka-dhaatuの漢訳

発音(?)

せかい
セ↘カイ
IPA: /sékai/
X-SAMPA/se_Hkai/
セ↗カイ
複合語における規則的な変化。(例: 世界旅行
IPA: /sekai/
X-SAMPA/sekai/
セ↗カ↘イ
直前アクセント要求する接尾辞付いたときの規則的な変化。(例: 世界観
IPA: /sekái/
X-SAMPA/seka_Hi/

関連語

翻訳


「世界」の例文・使い方・用例・文例

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