せかい‐ぎんこう〔‐ギンカウ〕【世界銀行】
世界銀行(IBRD:International Bank for Reconstruction and Development)
世界銀行
一般的には国際復興開発銀行(IBRD)と,その姉妹組織である国際開発協会(IDA)を指します。さらには国際金融公社(IFC)と多国間投資保証機関(MIGA)を加えて世界銀行グループと呼びます。IBRDは1945年に発効した国際復興開発銀行協定に基づいて,国連の機関として翌1946年につくられ,第二次世界大戦後の復興と,第三世界の経済開発のために融資が行われてきました。IDAはIBRDよりももっと緩やかな条件で融資ができるようにと,1960年に設立されました。世界銀行
1944年のブレトンウッズ会議でIMF(国際通貨基金)とともにIBRD(国際復興開発銀行)が創設された。
世界銀行(WB)は独自の規約を持つ国連の特別機関であり、世界最大の援助機関である。
世界銀行は一般にIBRD(国際復興開発銀行)とIDA(国際開発協会)を意味する。これに姉妹機関であるIFC(国際金融公社)、MIGA(多数国間投資保証機関)、ICSID(投資紛争解決国際センター)をあわせて世界銀行グループと呼ぶ。
IBRD(国際復興開発銀行)の当初の目的は、戦争破壊からの復興と開発途上国における生産設備および生産資源の開発であった。最近は、開発途上国の貧困緩和と持続的成長のための支援を目的としている。
IBRDとIDAは各国のマクロ経済調査などの各種調査を行い、国別支援戦略を決定し、支援の重点分野を決定している。
その後、借入国政府や他の援助機関との対話を行いつつ、具体的な支援プログラム・プロジェクトを決定している。
案件の実施は借入国自身が行い、IBRDとIDAはこれら事業が円滑に実施されるようモニタリングを行っている。
2003年2月現在184カ国が加盟している。
IDA(国際開発協会)は準商業ベースでの条件での借入が困難な貧困途上国に対して、より緩和された条件で融資を行うことを目的としている。IBRDの事業資金は市場からの資金調達により行われており、IDAの融資のための事業資金は、先進国からの出資金、IBRDの純益の移転などにより行われている。世界銀行グループの5つの機関はその管理上、共通の事業所を使用しており、世界銀行の総裁に対して責任を負う。本部はワシントンにある。
【関連情報リンク】
→The World Bank
世界銀行
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世界銀行(せかいぎんこう、英語: World Bank)とは、世界銀行グループが保有する5つの国際機関のうち、国際復興開発銀行(IBRD)と国際開発協会(IDA)の総称であり、低・中所得国の政府に対して資本プロジェクトを進めるために融資や助成金を提供する国際金融機関である。1944年のブレトン・ウッズ会議で、国際通貨基金とともに設立され、1947年にフランスに最初の融資を行った。1970年代は途上国への融資が中心だったが、1980年代には途上国への融資から脱却した。この30年間は、NGOや環境保護団体も融資対象に加えている。融資戦略は、ミレニアム開発目標や環境・社会保障制度の影響を受けている。
- ^ 国際復興開発銀行 (IBRD):http://www.worldbank.org/ja/country/japan/brief/international-bank-for-reconstruction-and-development
- ^ 『世界銀行 歴史・資金・組織』松本悟 (「NGOから見た世界銀行 市民社会と国際機構のはざま」所収) p26 松本悟・大芝亮編著 ミネルヴァ書房 2013年5月30日初版第1刷
- ^ 『世界銀行 歴史・資金・組織』松本悟 (「NGOから見た世界銀行 市民社会と国際機構のはざま」所収) p28 松本悟・大芝亮編著 ミネルヴァ書房 2013年5月30日初版第1刷
- ^ 日本国外務省 わが外交の近況 昭和44年度(第14号) 第3節 経済協力のための国際協調
- ^ 『世界銀行 歴史・資金・組織』松本悟 (「NGOから見た世界銀行 市民社会と国際機構のはざま」所収) p37-38 松本悟・大芝亮編著 ミネルヴァ書房 2013年5月30日初版第1刷
- ^ 「緑の帝国 世界銀行とグリーン・ネオリベラリズム」p57-61 マイケル・ゴールドマン著 山口富子監訳 京都大学学術出版会 2008年2月15日初版第1刷発行
- ^ 「図説アフリカ経済」(平野克己著、日本評論社、2002年)p22-23
- ^ 「ケニアを知るための55章」pp136 松田素二・津田みわ編著 明石書店 2012年7月1日初版第1刷
- ^ 「アフリカ経済論」p102 北川勝彦・高橋基樹編著 ミネルヴァ書房 2004年11月25日初版第1刷
- ^ “ポール・ウォルフォウィッツの早わかり(タイトル自動和訳)”. CNN. 2023年2月23日閲覧。
- ^ 「日本が世界銀行からの貸し出しを受けた 31プロジェクト」
- ^ 日本国外務省 ODAとは? ODAちょっといい話 第二話 戦後の灰燼からの脱却
- ^ 日本国外務省 第67回(2012年)国際通貨基金・世界銀行年次総会の主催国公式ホームページを開設しました
- ^ 「世界銀行ガイド」p10 世界銀行刊 田村勝省訳 シュプリンガー・フェアクラーク東京株式会社 2005年9月9日発行
- ^ 「世界銀行の次期総裁にキム氏、初のアジア系」日テレNEWS24 2012年4月17日 2017年3月15日閲覧
- ^ https://www.afpbb.com/articles/-/2872102 「世界銀行、次期総裁に米国のキム氏を選出」AFPBB 2012年04月17日 2017年3月15日閲覧
- ^ http://siteresources.worldbank.org/BODINT/Resources/278027-1215524804501/IBRDCountryVotingTable.pdf International Bank for Reconstruction and Development as of March 2015
- ^ http://siteresources.worldbank.org/BODINT/Resources/278027-1215524804501/IFCCountryVotingTable.pdf International Finance Corporation as of March 2015
- ^ http://siteresources.worldbank.org/BODINT/Resources/278027-1215524804501/IDACountryVotingTable.pdf International Development Association as of December 2014
- ^ http://siteresources.worldbank.org/BODINT/Resources/278027-1215524804501/MIGACountryVotingTable.pdf Multilateral Investment Guarantee Agency as of December 2014
世界銀行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 02:19 UTC 版)
世界銀行はOECDの国際商取引における腐敗の作業部会に1997年から参加している。また、世界銀行は国際刑事警察機構の会議及び資金洗浄に関する金融的行動対策室にオブザーバー参加している。
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世界銀行
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1986年から1989年まで、セアデは世界銀行の首席エコノミストを務めた。当初は各国政策部財務政策担当専門家として、コンゴ民主共和国(当時の名称はザイール)の財務改革および財政政策、モロッコの付加価値税構想について、継続的かつ重要な関与をし、その後、ブラジル部で同国の新たな付加価値税導入を含むすべての経済案件を主導する首席エコノミストとなった。
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世界銀行
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「インガー・アンダーセン」の記事における「世界銀行」の解説
アンダーセンは1999年から2001年にかけて国連開発計画(UNDP)と世界銀行の国際水資源協定の調整役として世界銀行に出向して、特にアフリカと中東の水資源、環境の持続可能な開発の領域に重点を置く。水資源管理と交渉の分野では西・中央アフリカ担当(2001年-2002年)、2002年-2004年に水資源供給と浄水ならびに水資源と都市開発を担当する。 2010年から2011年まで、アンダーセンは世界銀行の持続可能な開発担当副総裁および国際農業研究協議グループ (CGIAR) 基金評議会議長を務めた。在任中、同評議会と@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}CGコンソーシアム[疑問点 – ノート]の設立を監督した。持続可能な開発担当副総裁として、アンダーセンが提起した世界銀行の優先課題は多く、その一部として農業生産性と食料安全保障の強化、インフラ投資、気候変動の回復力および緑の成長、社会的説明責任、災害リスク管理および文化と開発をあげることができる。国連の持続可能な開発目標の17の目標に広く関わる。 持続可能な開発部門をおさめる任期中に、アンダーソンは世界銀行の分析および投資支援の規模拡大を監督し、エネルギー、水資源、輸送の確保と農業および環境セクターに向けた投資に備える回復力のあるインフラ開発を支えた。地域の気候と水資源をめぐるあつれきを緩和する必要性に特に注力しており、どちらも平和と安定に対して重要な脅威になりかねないと主張した。 2012年にリヤドで開かれたイエメン国際ドナー会議では、当時のサウジアラビア財務大臣イブラヒム・アブドゥルアズィーズ・アル=アッサーフ(英語版)とともに共同議長を務めた。アンダーセンはMENAの副総裁として、2014年のガザでの戦争の人道的影響についても率直に述べ、ガザとヨルダン川西岸での輸入と移動の自由の確保、パレスチナ自治区とイスラエルの両方の治安を求めた。2011年、アンダーセンはG8 / G7財務大臣のドーヴィル会議で世界銀行を代表し、アラブ地域への追加支援を求めた。
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世界銀行(1994年–1999年)
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「マーク・マロック・ブラウン」の記事における「世界銀行(1994年–1999年)」の解説
1994年、国連との対応を担当する対外問題担当副総裁として世界銀行(世銀)に入行した。マロック・ブラウンは、その経験を生かして世銀の評判を一変させた。マロック・ブラウンの指導の下で、世銀は新聞広告やテレビキャンペーンでオピニオンメーカーにアピールし、「世銀は部外者の意見に耳を貸さない傲慢な機関である」という認識を変えた。これにより、世銀は「傾聴銀行」としての評判を徐々に高めていった。
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世界銀行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/11 05:33 UTC 版)
世界銀行 (operational directive 4.20, 1991) による先住民族の規定は以下の通りである: 先住民族は、以下にあげるような特徴を様々な度合いで有しながら、特定の地理的領域に存在することで、識別される: a) 祖先伝来の土地と、その領域の天然資源との密接な結びつき; b) 一つの他から区別された文化集団のメンバーであるという、自己及び相互による認識; c) しばしば国語とは異なった、在来の言語; d) 慣習的な、社会政治的な制度の存在; 加えて e) 自給志向の第一次産業 (primarily subsistence-oriented production.) 2005年に、この定義は (operational manual 4.10, 2005) によって置き換えられた。 4. この方針においては、「先住民族」という用語は、他から区別された、弱みを抱えた (vulnerable)、社会的・文化的な集団一般を指し、以下のような特徴をさまざまな度合いで有するものをいう。(a) 他から区別される一個の先住文化集団の成員であるというアイデンティティの自認と、このアイデンティティの他からの認識。 (b) 対象プロジェクトのエリア内の、地理的に区画された居住地、あるいは祖先伝来のテリトリーとの、加えて該当の居住地あるいはテリトリー内の天然資源との、集団としての結びつき。 (c) 主流な社会および文化とは異なった、慣習的な文化、経済、社会、また政治的な制度、及び、 (d) 国または地域の公式の言語とはしばしば異なる、土着の言語。 なお、この規定では、上記の基準4(b)の土地との結びつきを強制によって奪われた集団も「先住民族」とみなすべきことが注記されている。
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