世界銀行とは? わかりやすく解説

せかい‐ぎんこう〔‐ギンカウ〕【世界銀行】


世界銀行(IBRD:International Bank for Reconstruction and Development)


世界銀行

【英】:The World Bank

1944年ブレトンウッズ会議でIMF(国際通貨基金)とともにIBRD(国際復興開発銀行)が創設された。
世界銀行(WB)は独自の規約を持つ国連特別機関であり、世界最大援助機関である。
世界銀行は一般にIBRD(国際復興開発銀行)とIDA(国際開発協会)を意味する。これに姉妹機関であるIFC(国際金融公社)、MIGA(多数国間投資保証機関)、ICSID(投資紛争解決国際センター)をあわせて世界銀行グループと呼ぶ。
IBRD(国際復興開発銀行)の当初の目的は、戦争破壊からの復興と開発途上国における生産設備および生産資源開発であった最近は開発途上国貧困緩和持続的成長のための支援目的としている。
IBRDIDA各国マクロ経済調査などの各種調査行い国別支援戦略決定し支援の重点分野決定している。
その後借入国政府や他の援助機関との対話行いつつ、具体的な支援プログラム・プロジェクトを決定している。
案件実施借入自身が行い、IBRDIDAはこれら事業円滑に実施されるようモニタリング行っている。
2003年2月現在184カ国が加盟している。
IDA(国際開発協会)は準商業ベースでの条件での借入困難な貧困途上国に対して、より緩和され条件融資を行うことを目的としている。IBRD事業資金市場からの資金調達により行われており、IDA融資のための事業資金は、先進国からの出資金IBRD純益移転などにより行われている。世界銀行グループ5つ機関はその管理上、共通の事業所使用しており、世界銀行の総裁に対して責任を負う本部ワシントンにある。

関連情報リンク】
The World Bank

世界銀行

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/26 17:58 UTC 版)

世界銀行(せかいぎんこう、英語: World Bank)とは、世界銀行グループが保有する5つの国際機関のうち、国際復興開発銀行(IBRD)と国際開発協会(IDA)の総称であり、低・中所得国の政府に対して資本プロジェクトを進めるために融資や助成金を提供する国際金融機関である。1944年のブレトン・ウッズ会議で、国際通貨基金とともに設立され、1947年にフランスに最初の融資を行った。1970年代は途上国への融資が中心だったが、1980年代には途上国への融資から脱却した。この30年間は、NGO環境保護団体も融資対象に加えている。融資戦略は、ミレニアム開発目標や環境・社会保障制度の影響を受けている。


  1. ^ 国際復興開発銀行 (IBRD):http://www.worldbank.org/ja/country/japan/brief/international-bank-for-reconstruction-and-development
  2. ^ 『世界銀行 歴史・資金・組織』松本悟 (「NGOから見た世界銀行 市民社会と国際機構のはざま」所収) p26 松本悟・大芝亮編著 ミネルヴァ書房 2013年5月30日初版第1刷
  3. ^ 『世界銀行 歴史・資金・組織』松本悟 (「NGOから見た世界銀行 市民社会と国際機構のはざま」所収) p28 松本悟・大芝亮編著 ミネルヴァ書房 2013年5月30日初版第1刷
  4. ^ 日本国外務省 わが外交の近況 昭和44年度(第14号) 第3節 経済協力のための国際協調
  5. ^ 『世界銀行 歴史・資金・組織』松本悟 (「NGOから見た世界銀行 市民社会と国際機構のはざま」所収) p37-38 松本悟・大芝亮編著 ミネルヴァ書房 2013年5月30日初版第1刷
  6. ^ 「緑の帝国 世界銀行とグリーン・ネオリベラリズム」p57-61 マイケル・ゴールドマン著 山口富子監訳 京都大学学術出版会 2008年2月15日初版第1刷発行
  7. ^ 「図説アフリカ経済」(平野克己著、日本評論社、2002年)p22-23
  8. ^ 「ケニアを知るための55章」pp136 松田素二・津田みわ編著 明石書店 2012年7月1日初版第1刷
  9. ^ 「アフリカ経済論」p102 北川勝彦・高橋基樹編著 ミネルヴァ書房 2004年11月25日初版第1刷
  10. ^ ポール・ウォルフォウィッツの早わかり(タイトル自動和訳)”. CNN. 2023年2月23日閲覧。
  11. ^ 「日本が世界銀行からの貸し出しを受けた 31プロジェクト」
  12. ^ 日本国外務省 ODAとは? ODAちょっといい話 第二話 戦後の灰燼からの脱却
  13. ^ 日本国外務省 第67回(2012年)国際通貨基金・世界銀行年次総会の主催国公式ホームページを開設しました
  14. ^ 「世界銀行ガイド」p10 世界銀行刊 田村勝省訳 シュプリンガー・フェアクラーク東京株式会社 2005年9月9日発行
  15. ^ 「世界銀行の次期総裁にキム氏、初のアジア系」日テレNEWS24 2012年4月17日 2017年3月15日閲覧
  16. ^ https://www.afpbb.com/articles/-/2872102 「世界銀行、次期総裁に米国のキム氏を選出」AFPBB 2012年04月17日 2017年3月15日閲覧
  17. ^ http://siteresources.worldbank.org/BODINT/Resources/278027-1215524804501/IBRDCountryVotingTable.pdf International Bank for Reconstruction and Development as of March 2015
  18. ^ http://siteresources.worldbank.org/BODINT/Resources/278027-1215524804501/IFCCountryVotingTable.pdf International Finance Corporation as of March 2015
  19. ^ http://siteresources.worldbank.org/BODINT/Resources/278027-1215524804501/IDACountryVotingTable.pdf International Development Association as of December 2014
  20. ^ http://siteresources.worldbank.org/BODINT/Resources/278027-1215524804501/MIGACountryVotingTable.pdf Multilateral Investment Guarantee Agency as of December 2014



世界銀行

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 02:19 UTC 版)

汚職」の記事における「世界銀行」の解説

世界銀行はOECD国際商取引における腐敗作業部会1997年から参加している。また、世界銀行は国際刑事警察機構会議及び資金洗浄に関する金融的行動対策室にオブザーバー参加している。

※この「世界銀行」の解説は、「汚職」の解説の一部です。
「世界銀行」を含む「汚職」の記事については、「汚職」の概要を参照ください。


世界銀行

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/23 20:58 UTC 版)

ヘスス・セアデ」の記事における「世界銀行」の解説

1986年から1989年まで、セアデは世界銀行の首席エコノミスト務めた当初各国政策財務政策担当専門家としてコンゴ民主共和国当時の名称はザイール)の財務改革および財政政策モロッコ付加価値税構想について、継続的かつ重要な関与をし、その後ブラジル部で同国新たな付加価値税導入を含むすべての経済案件主導する首席エコノミストとなった

※この「世界銀行」の解説は、「ヘスス・セアデ」の解説の一部です。
「世界銀行」を含む「ヘスス・セアデ」の記事については、「ヘスス・セアデ」の概要を参照ください。


世界銀行

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 23:44 UTC 版)

インガー・アンダーセン」の記事における「世界銀行」の解説

アンダーセン1999年から2001年にかけて国連開発計画(UNDP)と世界銀行の国際水資源協定調整役として世界銀行に出向して、特にアフリカ中東水資源環境持続可能な開発領域重点を置く水資源管理交渉分野では西・中央アフリカ担当2001年-2002年)、2002年-2004年水資源供給浄水ならびに水資源都市開発担当する2010年から2011年までアンダーセンは世界銀行の持続可能な開発担当副総裁および国際農業研究協議グループ (CGIAR) 基金評議会議長務めた在任中、同評議会と@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}CGコンソーシアム[疑問点ノート]の設立監督した持続可能な開発担当副総裁として、アンダーセン提起した世界銀行の優先課題多く、その一部として農業生産性と食料安全保障強化インフラ投資気候変動回復力および緑の成長社会的説明責任災害リスク管理および文化開発をあげることができる。国連持続可能な開発目標17目標広く関わる持続可能な開発部門をおさめる任期中に、アンダーソンは世界銀行の分析および投資支援の規模拡大監督しエネルギー水資源輸送確保農業および環境セクター向けた投資備え回復力のあるインフラ開発支えた地域気候水資源をめぐるあつれき緩和する必要性に特に注力しており、どちらも平和と安定に対して重要な脅威なりかねない主張した2012年リヤド開かれたイエメン国際ドナー会議では、当時サウジアラビア財務大臣イブラヒム・アブドゥルアズィーズ・アル=アッサーフ(英語版とともに共同議長務めたアンダーセンMENA副総裁として、2014年ガザでの戦争人道的影響について率直に述べガザヨルダン川西岸での輸入移動の自由確保パレスチナ自治区イスラエル両方治安求めた2011年アンダーセンG8 / G7財務大臣ドーヴィル会議で世界銀行を代表しアラブ地域への追加支援求めた

※この「世界銀行」の解説は、「インガー・アンダーセン」の解説の一部です。
「世界銀行」を含む「インガー・アンダーセン」の記事については、「インガー・アンダーセン」の概要を参照ください。


世界銀行(1994年–1999年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 00:54 UTC 版)

マーク・マロック・ブラウン」の記事における「世界銀行(1994年1999年)」の解説

1994年国連との対応を担当する対外問題担当副総裁として世界銀行(世銀)に入行した。マロック・ブラウンは、その経験生かして世銀評判一変させた。マロック・ブラウン指導の下で、世銀新聞広告やテレビキャンペーンでオピニオンメーカーにアピールし、「世銀部外者意見耳を貸さない傲慢な機関である」という認識変えた。これにより、世銀は「傾聴銀行としての評判徐々に高めていった。

※この「世界銀行(1994年–1999年)」の解説は、「マーク・マロック・ブラウン」の解説の一部です。
「世界銀行(1994年–1999年)」を含む「マーク・マロック・ブラウン」の記事については、「マーク・マロック・ブラウン」の概要を参照ください。


世界銀行

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/11 05:33 UTC 版)

先住民族の定義」の記事における「世界銀行」の解説

世界銀行 (operational directive 4.20, 1991) による先住民族規定以下の通りである: 先住民族は、以下にあげるような特徴様々な度合い有しながら、特定の地理的領域存在することで、識別される: a) 祖先伝来土地と、その領域天然資源との密接な結びつき; b) 一つの他から区別され文化集団メンバーであるという、自己及び相互による認識; c) しばしば国語とは異なった在来言語; d) 慣習的な社会政治的な制度存在; 加えて e) 自給志向第一次産業 (primarily subsistence-oriented production.) 2005年に、この定義は (operational manual 4.10, 2005) によって置き換えられた。 4. この方においては、「先住民族」という用語は、他から区別された、弱み抱えた (vulnerable)、社会的文化的な集団一般指し、以下のような特徴さまざまな度合い有するものをいう(a) 他から区別される一個先住文化集団成員であるというアイデンティティ自認と、このアイデンティティの他からの認識(b) 対象プロジェクトエリア内の、地理的に区画され居住地、あるいは祖先伝来テリトリーとの、加えて該当居住地あるいはテリトリー内の天然資源との、集団としての結びつき(c) 主流社会および文化とは異なった慣習的な文化経済社会、また政治的な制度、及び、 (d) 国または地域の公式の言語はしばし異なる、土着の言語。 なお、この規定では、上記基準4(b)土地との結びつき強制によって奪われ集団も「先住民族」とみなすべきことが注記されている。

※この「世界銀行」の解説は、「先住民族の定義」の解説の一部です。
「世界銀行」を含む「先住民族の定義」の記事については、「先住民族の定義」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「世界銀行」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「世界銀行」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



世界銀行と同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「世界銀行」の関連用語

世界銀行のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



世界銀行のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
マネーパートナーズマネーパートナーズ
Copyright © 2024MONEY PARTNERS CO,LTD All rights reserved.
九州環境管理協会九州環境管理協会
財団法人 九州環境管理協会(以下、「当協会」とします)ホームページに記載されている全ての文章、写真その他の画像等の著作権は、すべて当協会に帰属します。これらを無断で転載・複製することは、私的使用または引用として使用する場合を除き、著作権法で禁止されています。
日本国際保健医療学会日本国際保健医療学会
Copyright (C) by Japan Association for International Health. All rights reserved,2024.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの世界銀行 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの汚職 (改訂履歴)、ヘスス・セアデ (改訂履歴)、インガー・アンダーセン (改訂履歴)、マーク・マロック・ブラウン (改訂履歴)、先住民族の定義 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS