ミレニアム‐かいはつもくひょう〔‐カイハツモクヘウ〕【ミレニアム開発目標】
読み方:みれにあむかいはつもくひょう
2000年9月にニューヨークで開催された国連ミレニアムサミットで採択された国連ミレニアム宣言などをもとにまとめられた国際社会が達成すべき目標。極度の貧困と飢餓の撲滅、普遍的な初等教育の達成、ジェンダーの平等の推進と女性の地位向上、幼児死亡率の引き下げ、妊産婦の健康状態の改善、HIV/エイズ・マラリアその他の疾病の蔓延(まんえん)防止、環境の持続可能性の確保、開発のためのグローバルパートナーシップの構築という八つの目標の各項目ごとに、2015年までに達成すべき具体的な数値目標が設定され、その実現を公約している。MDGs(エムディージーズ)(Millennium Development Goals)。
MDGs
ミレニアム開発目標
2000年9月、189カ国の首脳が出席した国連ミレニアム・サミットでの合意をもとに設定された国際社会共通の開発目標。これは、1990年代に多くの国際会議やサミットで提唱された開発目標を統合し、一つの共通の枠組みとしてまとめたもので、2015年までに各国が達成すべき8目標を定めている。8つの目標とは、1)極度の貧困と飢餓の撲滅、2)普遍的初等教育の達成、3)ジェンダーの平等の推進と女性の地位向上、4)乳幼児死亡率の削減、5)妊産婦の健康の改善、6)HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延防止、7)環境の持続可能性の確保、8)開発のためのグローバル・パートナーシップの推進、である。過去の開発援助の経験から、成果を重視する動きが生まれ、ミレニアム開発目標では達成期限と具体的な数値目標が設定されている。2008年1月15日には数値目標の内容が改訂され、保健医療分野と直接に関連している項目では、リプロダクティブ・ヘルスへの普遍的アクセスの達成と、2010年までに必要に応じたHIV/エイズ治療への普遍的アクセスの達成などが新たに加えられた。
ミレニアム開発目標は、援助国が開発途上国を側面で支えること(パートナーシップ)とともに、開発途上国が自ら責任を持って開発に取り組むこと(オーナーシップ)を重視している。また、ミレニアム開発目標は分野ごとの開発目標を示しているが、貧困やジェンダーなどの分野横断的な視点に基づいた取り組みも必要である。
(池上清子)
参考URL:国連開発計画東京事務所ホームページ http://www.undp.or.jp/
ミレニアム開発目標
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/02 23:26 UTC 版)
ミレニアム開発目標(ミレニアムかいはつもくひょう、英語: Millennium Development Goals、略称: (エムディージーズ))は、8つのゴール、21のターゲット項目からなる2015年までの国際的な開発目標。
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