成果物
(成果 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/10 18:26 UTC 版)
成果物 (せいかぶつ、英: deliverable)とは、顧客(内部または外部)に提供することを目的としたプロジェクトの結果として生成された有形または無形の商品またはサービスのことを指す[1] [2]。 成果物は、レポート、文書、ソフトウェア製品、サーバーアップグレード、またはプロジェクト全体のその他の構成要素である[3]。 成果物は、複数の小さな成果物で構成されていることもある。成果物は、達成される結果(「企業は今年利益を上げることは成果物であると言っている」のように)または提供される出力(「完了したプロジェクトの成果物は専用の電子機器とその制御ソフトウェアで構成されている」のように)のいずれかである。
一部の成果物は、最初に完了する他の成果物に依存する。これは、複数の連続するマイルストーンを持つプロジェクトで一般的である[4]。 成果物とマイルストーンを分割管理することで、多くの時間の節約が可能になり、プロジェクト全体の最終供給期間が大幅に短縮される。このような場合の設計活動では、図面上では、まだ設計されていない部品の周りに「雲」を付けて、「この部品は後で調査する」と表現することができる。完了した部分は、スポンサーに先に「配達」することができる。
成果物はプロジェクトのマイルストーンとは異なる。マイルストーンは成果に向けた進捗状況の測定値だが、成果物は顧客またはスポンサーに提供されるアウトプットである[5]。 典型的なプロジェクトの場合、マイルストーンは製品設計の完了であり、成果物は製品の技術図または詳細設計レポートである。
技術プロジェクトでは、成果物はさらにハードウェア、ソフトウェア、または設計ドキュメントとして分類される。契約を行うプロジェクトでは、成果物は、契約データ要件リストの項目や作業範囲記述書 (SOW)に記載されている項目など、契約文書で指定された項目を指す。
脚注
- ^ Kermit Burley. " What Is a Deliverable in Project Management?". Houston Chronicle. Small Business section. Hearst Corporation, 2013.
- ^ "Goal: Define project deliverables". Microsoft Office website. Accessed December 9, 2013.
- ^ Cutting, Thomas. "Deliverable-based Project Schedules: Part 1". PMHut.com (Last accessed 8 November 2009).
- ^ What is a Deliverable in Project Management? Wrike. Accessed 8 August 2017.
- ^ Bernie Roseke, What is a Project Deliverable?. Project Engineer, 22 November 2016. Accessed 8 August 2017.
成果 (経済面)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 18:10 UTC 版)
「創造都市ネットワーク」の記事における「成果 (経済面)」の解説
UNCTAD(国際連合貿易開発会議)が作成した『Creative Economy Report(創造経済レポート)』によると、2000 - 05年の間に創造都市が生み出した創造産業の貿易額は年平均で8.7%の成長を遂げており、例えば映画産業ではフィルムツーリズムという副産物的効果も表れている。 創造都市による創造産業・創造経済を積極的に推進しているのがEUである。創造都市間の連携と競争を促進する創造欧州(英語版)を定め、「欧州文化首都(European Capitals Culture)」・「欧州遺産ラベル(European Heritage Label)」・「EU文化遺産賞(EU Prize for Cultural Heritage)」・「EU文学賞(EU Prize for Literature)」・「EUメディア賞(EU Prix MEDIA)」といった創造産業振興プログラムと顕彰を行っている。その結果、創造都市による経済効果は、EU域内GDPにおいて4.5%に達し、域内雇用の約4%をまかなっている。 これをうけ2014年から七年間で総額14億6000万ユーロ(2000億円超)の文化活動支援の予算も組まれた。また、EU域内個々の伝統文化や言語の保護にもつながり、域内言語相互翻訳による出版の活性化、800作品を超える映画製作によりアメリカ一辺倒の画一化した文化から脱却した反グローバリゼーションをもたらし、文化多様性条約を実践している。 国連は2008年からほぼ毎年ユネスコ・国際連合開発計画(UNDP)・UNCTADなどに『United Nations Creative Economy Report(国連創造経済レポート)』をまとめさせており、創造経済動向を注視している。 2014年に食部門に認定された鶴岡市は、以前から東京などに流通しない小規模栽培の在来野菜(地場野菜・郷土野菜・伝統野菜)を活かす方法を模索し、奥田政行がアル・ケッチァーノを開店したことで地域が活性化し、わずかながら就農率も向上した。創造都市ネットワークに加盟したことでさらなる飛躍が期待される。
※この「成果 (経済面)」の解説は、「創造都市ネットワーク」の解説の一部です。
「成果 (経済面)」を含む「創造都市ネットワーク」の記事については、「創造都市ネットワーク」の概要を参照ください。
「成果」の例文・使い方・用例・文例
- 少し我慢すれば,我々のプロジェクトはきっと成果が出ると思います
- 彼の最新の本は5年の思索とリサーチの成果である
- 高い学術的成果
- 私の努力の成果
- その会合は非常に成果があった
- 成果を上げる
- 今までのところ私がやってきた仕事について成果は何もない
- ノルマ以上の成果をあげる;やりすぎる
- 彼らはその改革の成果を長い目で見ることに決めた
- 彼がこの成果を,学会で発表しました
- それがすでに一定の成果を上げます
- それが着実に成果を挙げる
- 着実に需要の取り込みに成果をあげる
- 3団体、120人が日ごろの練習の成果を披露しました
- 当社のパスタ製品の包装にかかる時間が半分に削減され、機器への投資の望ましい成果と言えます。
- 私は、NLP理論を活用して成果を出した。
- 成果等級制度を公平に運用することは意外に難しい。
- 成果配分方式は賞与算出の際にしばしば用いられる。
- 納品された成果物が仕様通りかどうか、検収して下さい。
- 営業マンには成果主義的な給与体系が適用されます。
成果と同じ種類の言葉
「成果」に関係したコラム
-
株式の投資判断とは、証券会社などの証券アナリストが銘柄を分析して投資判断を下すことです。投資判断では、「1、2、3」のような数字で表現したり、「売り、買い、中立」、「Underweight、Overw...
- >> 「成果」を含む用語の索引
- 成果のページへのリンク