副産物とは? わかりやすく解説

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ふく‐さんぶつ【副産物】

読み方:ふくさんぶつ

ある製品生産する過程で、それに付随して得られる他の産物

ある物事付随して起こる物事。「戦争の—としての特需


副産物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/04 07:03 UTC 版)

副産物(ふくさんぶつ、: by-product)は、「主産物の製造過程から必然的に派生する物品」[1]である。

主産物との区別は「企業における会計処理の慣習による」[1]とされるが、基本的に、価値が高いほうが主産物、低いほうが副産物である。主産物と副産物の需要の変化により、副産物と主産物が逆転することもある。

副産物の中には、もともと廃棄物だったものもある。その用途が開発され価値が生まれると、廃棄物は副産物となる。

副産物は商品になるとは限らず、自家消費されることもある。

市場への影響力

副産物が市場供給される場合、供給量は主産物の生産量により自動的に決まり需要に左右されないため、需要を上回る供給がもたらされ市場価格が暴落したり、下回ると逆に高騰することになる。

第二次大戦後の日本では、石油エネルギーの普及につれて、石油に由来する硫黄が燃焼して硫黄酸化物となり、大気汚染などを招いていった。対策として脱硫が広く行われるようになったが、脱硫で生成した副産物の硫黄が市場へ大量に流入した結果、硫黄鉱山は経営が成り立たなくなって、1973年までにすべて閉山に追い込まれている[2]

2018年イギリスの例では、主製品(肥料アンモニア)の製造工場の稼働が停止したことにより、副産物(二酸化炭素)の生産も止まり、ビール清涼飲料水の生産販売に支障が出た例がある[3]

作業屑・仕損品

副産物に似ている概念に作業屑と仕損品がある。これらは価値があっても副産物とは区別される。

副産物の例

材料 主産物 副産物
食肉 皮革
原油 重油 ガソリン
石炭 コークス コールタール
玄米 白米 米糠
大豆 豆腐 おから
海水 食塩 にがり
もろみ 日本酒 酒粕
粗銅 純銅 陽極泥
アコヤガイ 真珠 真珠漬

出典

  1. ^ a b 金融庁総務企画局 「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」の取扱いに関する留意事項について(財務諸表等規則ガイドライン)
  2. ^ 戦後日本のイノベーション100選 脱硫・脱硝・集じん装置 発明協会、2018年10月28日閲覧。
  3. ^ W杯観戦のビールが飲めない?炭酸ガス不足、英で業界を直撃”. CNN (2018年6月28日). 2018年6月30日閲覧。

関連項目

外部リンク


副産物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 07:41 UTC 版)

鰹節」の記事における「副産物」の解説

鰹節鯖節煮熟使った煮汁長時間加熱して煮詰めたものを「せんじ」という(煎脂せんじ、せんじ)。せんじは屋久島生産されている。『和名類聚抄』などには堅魚煎汁(かつをいろり)の記述があり古くから調味料として使用されてきた。

※この「副産物」の解説は、「鰹節」の解説の一部です。
「副産物」を含む「鰹節」の記事については、「鰹節」の概要を参照ください。

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副産物

出典:『Wiktionary』 (2021/08/25 11:17 UTC 版)

名詞

   (副+産物 ふくさんぶつ

  1. ある製品生産する過程で、それに付随して得られる産物
  2. (1よりじて、)ある物事発生進展伴っ起こる他の物事

関連語

翻訳


「副産物」の例文・使い方・用例・文例

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