アンモニア【ammonia】
アンモニア(NH3)
特有の刺激臭のある無色の気体で,圧縮することによって常温で容易に液化します。粘膜刺激,呼吸器刺激,腐蝕性があり,眼に入ると結膜浮腫等を起こします。主な発生源は,畜産農業,鶏糞乾燥場等。アンモニア
アンモニア
窒素原子に3個の水素原子が結合してできた塩基性の化合物。NH3。常温では気体で水によく溶け、塩基性を示すアンモニア水となる。生体内ではアミノ酸などの窒素化合物の代謝で作られるが、ほ乳類では尿素に転換されて排出される。
化合物名や化合物に関係する事項: | アントラサイクリン系抗がん剤 アントラセン アンピシリン アンモニア アンモニア水 アンモニウム イオン |
アンモニア(あんもにあ)
アンモニア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/31 08:08 UTC 版)
アンモニア(英: ammonia)は、分子式 NH3で表される無機化合物。常圧では無色の気体で、特有の強い刺激臭を持つ。
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アンモニア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/05/30 00:25 UTC 版)
アンモニアはたんぱく質やアミノ酸の代謝過程や筋肉中のリボ核酸(AMP)の分解過程により生じ、体を使った運動や労働をすると皮膚からの放散量が増加する。また、ヒトが緊張状態にある時にもアンモニア放散量が増加するとの報告もある。皮膚から放散されるアンモニアは身体的・精神的ストレスの指標になると考えられ、腕時計型疲労度計(インジケータ)が開発されている。
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アンモニア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/06 03:40 UTC 版)
フロン登場前は広く冷却機や冷凍機の熱媒体として利用された。安全性の面で使用しにくい。
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アンモニア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/07 00:21 UTC 版)
アンモニアはおそらく代替物質として提案されたもののうち、最も一般的なものである。多数の化学反応はアンモニア溶液でも可能であり、液体アンモニアはいくつか水と同じような化学性質を持っている。アンモニアは、ほとんどの有機分子を水と同じように溶かすことができ、さらに多くの金属元素も溶かすことができる。これらの化学特性から、アンモニアを基盤とする生命は可能かもしれないという理論が存在している。しかしながら、アンモニアは生命の基礎としていくつかの問題も持っている。アンモニアの気化熱は水の半分で、表面張力は1/3ほどである。これはアンモニア分子間の水素結合が水より遥かに弱いことを意味している。 アンモニアを元とする生物圏は、おそらく地球上の生命からすれば極めて珍しい温度や気圧で存在しているだろう。地球上の普通の生命は、1気圧で0℃(273K)〜100℃(373K)という水の融点と沸点の間に存在している。アンモニアの融点と沸点は-78℃(195K)〜-33℃(240K)である。そのような非常に冷たい環境では、化学反応は非常に遅くなる。
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アンモニア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/03 14:57 UTC 版)
過去に用いられた製法で、極めて吸水性が高いアンモニアの性質を生かし、高野豆腐の水戻し時間を短縮する役割を持つ。乾燥が終わった高野豆腐をアンモニア処理室にいれアンモニアガスを充満させる。スポンジ状の高野豆腐の内部までアンモニアガスが行き渡りアンモニアが全体に吸着したら、密封包装をして出荷される。アンモニアが揮発してしまうと効果がなくなるので、保存時は必ず密封しなければならない。アンモニア臭を抜くために、水ではなく熱湯で戻すことが推奨されている。戻した後、何度か水を替えて完全にアンモニア臭を抜く必要がある。アンモニア自体が有害であること、保存時にアンモニアが揮発すると効果がなくなる。
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アンモニア
出典:『Wiktionary』 (2021/08/07 00:21 UTC 版)
語源
英語 ammonia < ラテン語 sal ammoniacus (エジプトのアメン神殿付近でアンモニウム塩が産出したことから)。 「アメン」(Ammon)は古典ギリシア語 Ἄμμων (Ámmōn) < 古代エジプト語 jmn
名詞
アンモニア
発音(?)
- あ↗んもにあ
翻訳
- イタリア語: ammoniaca (it) 女性
- 英語: ammonia (en)
- エストニア語: ammoniaak (et)
- エスペラント: amoniako (eo)
- オランダ語: ammoniak (nl) 男性
- ギリシア語: αμμωνία (el) 女性
- スウェーデン語: ammoniak (sv) 通性
- スペイン語: amoníaco (es) 男性
- スロヴァキア語: čpavok (sk) 男性, amoniak (sk) 男性
- セルビア・クロアチア語: amonijak (sh) 男性
- チェコ語: čpavek (cs) 男性, amoniak (cs) 男性
- 中国語: 氨 (cmn) (ān), 氨氣 (cmn), 氨气 (cmn) (ānqì), 阿摩尼亞 (cmn), 阿摩尼亚 (cmn) (āmóníyà) , 安摩尼亞 (cmn), 安摩尼亚 (cmn) (ānmóníyà)
- 朝鮮語: 암모니아 (ko)
- ドイツ語: Ammoniak (de) 中性
- トルコ語: amonyak (tr)
- ノルウェー語:
- ノルウェー語(ニーノシュク): ammoniakk (nn) 男性
- ノルウェー語(ブークモール): ammoniakk (nb) 男性
- ハンガリー語: ammónia (hu)
- フィンランド語: ammoniakki (fi)
- フェロー語: ammoniakk (fo) 中性
- フランス語: ammoniac (fr) 男性
- ブルガリア語: амоняк (bg)
- ポーランド語: amoniak (pl) 男性
- ポルトガル語: amoníaco (pt) 男性, amônia (pt) 女性
- ルーマニア語: amoniac (ro) 中性
- ロシア語: аммиак (ru) 男性
「アンモニア」の例文・使い方・用例・文例
- アンモニア水
- アンモニアは、非常に強い匂いをもった液体または気体である。
- この「人間探知機」は人の汗に含まれるあるかなしかの少量のアンモニアに反応する.
- アンモニアで処理する
- アンモニアや硝酸塩を酸化させる通常棒状のバクテリア:硝化バクテリア
- アンモニアを亜硝酸塩に酸化させる土壌細菌
- アンモニアを酸化させ亜硝酸塩にする硝酸菌の総称
- (木について)アンモニア蒸気への露出で濃く染まる、または着色される
- アンモニアから生じた窒素の有機化合物群のいずれかに関係する、または、アンモニアから生じた窒素の有機化合物群のいずれかを含む
- アンミン(アンモニアと金属塩の無機配位化合物)に関係か特性
- アンモニアに関係すること、を含むことまたはそれに似ているさま
- アンモニア分子中のニトロゲン原子の振幅周波数に基づく原子計
- アンモニアで結合される、または処理される
- ドイツの化学者で、空気中の窒素からのアンモニアの合成生産で知られる(1868年−1934年)
- アンモニアのガスをあてることによって、風化した外観を与えられたオーク材
- アンモニア、またはアンモニア化合物の含浸
- 高圧で、鉄触媒が存在する場合にそれらを結合することにより窒素と水素からアンモニアを発生させる工業プロセス
- 塩化ナトリウムとアンモニア、二酸化炭素から炭酸ナトリウムを生み出す工業プロセス
- アンモニアが過剰な尿
- (アルカリ液やアンモニアなどの)アルカリ化合物の摂取に起因する中毒
アンモニアと同じ種類の言葉
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