アンモニアとは? わかりやすく解説

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アンモニア【ammonia】

読み方:あんもにあ

刺激臭のある無色気体によく溶けアルカリ性を示す。圧縮により容易に液化する肥料硝酸製造原料冷却剤などにする。化学式NH3


アンモニア(NH3)

特有の刺激臭のある無色気体で,圧縮することによって常温容易に液化します。粘膜刺激呼吸器刺激腐蝕性があり,眼に入ると結膜浮腫等を起こします主な発生源は,畜産農業鶏糞乾燥場等。

アンモニア

分子式H3N
その他の名称ニトロ-シル、R 717Ammonia、Nitro-Sil、Spirit of Hartshorn、R-717、液体アンモニア、Liguid ammoniaAmine
体系名:アミン、アンモニア塩、アンモニア


物質名
アンモニア
英語名
Ammonia
化学式
NH3
原子量
17.0
融点(℃)
-77.7
沸点(℃)
-33.4
密度(g/cm3
17.0

気体無色で、刺激臭放つ、非常に溶けやすい。(水溶液アルカリ性)。圧力加えると簡単に液体変化する

アンモニア

英訳・(英)同義/類義語:ammonia, NH3

窒素原子に3個の水素原子結合してできた塩基性化合物。NH3。常温では気体によく溶け塩基性を示すアンモニア水となる。生体内ではアミノ酸などの窒素化合物代謝作られるが、ほ乳類では尿素転換され排出される

アンモニア(NH3)


アンモニア(あんもにあ)

NH3分子式をもつ化合物水中のアンモニア含量が0.1ppmを超えるときは、汚水混入疑いがあり、醸造用として好ましくないアンモニア水は、清酒除酸用いことがある

アンモニア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/31 08:08 UTC 版)

アンモニア: ammonia)は、分子式 NH3で表される無機化合物。常圧では無色気体で、特有の強い刺激臭を持つ。


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アンモニア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/05/30 00:25 UTC 版)

皮膚ガス」の記事における「アンモニア」の解説

アンモニアはたんぱく質アミノ酸の代謝過程筋肉中のリボ核酸(AMP)の分解過程により生じ、体を使った運動労働をすると皮膚からの放散量が増加するまた、ヒト緊張状態にある時にもアンモニア放散量が増加するとの報告もある。皮膚から放散されるアンモニアは身体的精神的ストレス指標になると考えられ腕時計疲労度計インジケータ)が開発されている。

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アンモニア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/06 03:40 UTC 版)

熱媒体」の記事における「アンモニア」の解説

フロン登場前は広く冷却機冷凍機熱媒体として利用された。安全性の面で使用しにくい。

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アンモニア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/07 00:21 UTC 版)

代わりの生化学」の記事における「アンモニア」の解説

アンモニアはおそらく代替物質として提案されたもののうち、最も一般的なのである多数化学反応はアンモニア溶液でも可能であり、液体アンモニアはいくつ同じよう化学性質持っている。アンモニアは、ほとんどの有機分子同じよう溶かすことができ、さらに多く金属元素溶かすことができる。これらの化学特性から、アンモニアを基盤とする生命は可能かもしれないという理論存在している。しかしながら、アンモニアは生命基礎としていくつかの問題持っている。アンモニアの気化熱水の半分で、表面張力は1/3ほどである。これはアンモニア分子間の水素結合より遥かに弱いことを意味している。 アンモニアを元とする生物圏は、おそらく地球上生命からすれば極めて珍しい温度気圧存在しているだろう。地球上の普通の生命は、1気圧0℃(273K)〜100(373K)という水の融点沸点の間に存在している。アンモニアの融点沸点は-78(195K)〜-33(240K)である。そのような非常に冷たい環境では、化学反応は非常に遅くなる

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アンモニア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/03 14:57 UTC 版)

高野豆腐」の記事における「アンモニア」の解説

過去用いられ製法で、極めて吸水性が高いアンモニアの性質生かし高野豆腐戻し時間短縮する役割を持つ。乾燥終わった高野豆腐をアンモニア処理室にいれアンモニアガスを充満させるスポンジ状の高野豆腐内部までアンモニアガスが行渡りアンモニアが全体吸着したら、密封包装をして出荷される。アンモニアが揮発してしまうと効果がなくなるので、保存時は必ず密封しなければならない。アンモニア臭を抜くために、ではなく熱湯で戻すことが推奨されている。戻した後、何度替えて完全にアンモニア臭を抜く必要がある。アンモニア自体が有害であること、保存時にアンモニアが揮発する効果がなくなる。

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アンモニア

出典:『Wiktionary』 (2021/08/07 00:21 UTC 版)

語源

英語 ammonia < ラテン語 sal ammoniacus (エジプトアメン神殿付近アンモニウム塩産出したことから)。 「アメン」(Ammon)は古典ギリシア語 Ἄμμων (Ámmōn) < 古代エジプト語 jmn

名詞

アンモニア

  1. 分子式 NH3表される無色刺激臭のある気体

発音(?)

あ↗んもにあ

翻訳


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