孤立電子対とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 孤立電子対の意味・解説 

こりつ‐でんしつい【孤立電子対】

読み方:こりつでんしつい

非共有電子対


孤立電子対

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/05 06:07 UTC 版)

水酸化物イオンの孤立電子対
左から、アンモニア塩化水素の孤立電子対

孤立電子対(こりつでんしつい、: lone pair)とは、原子最外殻電子対のうち、共有結合に関与していない電子対のこと。それゆえ、非共有電子対(ひきょうゆうでんしつい、: unshared electron pair)とも呼ばれる。

英語では、lone pairなので、「lp」と略すこともある。

量子力学的には、電子軌道はエネルギー準位の低いものから占有され、且つ一つの軌道にはスピンの異なる電子しか入ることができない。電子のスピンは+1/2と-1/2の二種類のみであるので対を成して軌道を占有することになる。分子軌道上にない電子はその原子のみに属するので、これを孤立電子対と呼ぶ。有機電子論では反応機構の要素として孤立電子対に独特の役割を想定していたが、量子論を中心とした現代の反応論では「共有結合に関与していない電子対」以上の意味はない。

孤立電子対の電子は金属やルイス酸性物質に配位することが可能であり、孤立電子対を持つ化合物は配位子ルイス塩基として働くことができる。

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「孤立電子対」の関連用語

孤立電子対のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



孤立電子対のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの孤立電子対 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS