エネルギー準位とは? わかりやすく解説

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エネルギー‐じゅんい〔‐ジユンヰ〕【エネルギー準位】

読み方:えねるぎーじゅんい

原子分子電子などの定常状態エネルギーの値。例え特定の軌道上エネルギー放出せず運動している電子のエネルギー値。


エネルギー準位

英訳・(英)同義/類義語:energy level

原子分子電子のエネルギー状態を量子力学的表現したもの。

エネルギー準位

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/28 21:34 UTC 版)

エネルギー準位(エネルギーじゅんい、: energy level)とは、系のエネルギーの測定値としてあり得る値、つまりその系のハミルトニアン固有値を並べたものである。


  1. ^ 清水明『新版 量子論の基礎―その本質のやさしい理解のために―』サイエンス社、2004年。ISBN 4-7819-1062-9 


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エネルギー準位

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/18 14:24 UTC 版)

水素原子」の記事における「エネルギー準位」の解説

微細構造含みラムシフト超微細構造含まない水素原子のエネルギー準位はディラック微細構造表現により与えられるE j n = − m e c 2 [ 1 − ( 1 + [ α n − j − 1 2 + ( j + 1 2 ) 2 − α 2 ] 2 ) − 1 / 2 ] ≈ − m e c 2 α 2 2 n 2 [ 1 + α 2 n 2 ( n j + 1 2 − 3 4 ) ] . {\displaystyle {\begin{aligned}E_{jn}&=-m_{\text{e}}c^{2}\left[1-\left(1+\left[{\dfrac {\alpha }{n-j-{\frac {1}{2}}+{\sqrt {\left(j+{\frac {1}{2}}\right)^{2}-\alpha ^{2}}}}}\right]^{2}\right)^{-1/2}\right]\\&\approx -{\dfrac {m_{\text{e}}c^{2}\alpha ^{2}}{2n^{2}}}\left[1+{\dfrac {\alpha ^{2}}{n^{2}}}\left({\dfrac {n}{j+{\frac {1}{2}}}}-{\dfrac {3}{4}}\right)\right].\end{aligned}}} ここで α は微細構造定数、j は |l ± 1/2| に等しくスピン方向依存する全角運動量量子数である。この式は、ニールス・ボーアシュレーディンガーによって得られ下記エネルギー補正している。角括弧囲まれた値は相対論的効果由来する因子であり,ほぼ1に近い。n = 1 における角括弧の前の因子 m e c 2 α 2 / 2 = 13.6 eV {\displaystyle {m_{\text{e}}c^{2}\alpha ^{2}}/{2}=13.6\,{\text{eV}}} はリュードベリ定数呼ばれボーアの原子模型m e e 4 8 h 2 ε 0 2 = − 13.6 eV {\displaystyle -{\frac {m_{\text{e}}e^{4}}{8h^{2}\varepsilon _{0}^{2}}}=-13.6\,{\text{eV}}} から最初に発見された。ここで、me は電子の静止質量、e は電気素量、h はプランク定数、ε0 は真空の誘電率である。この定数エネルギーリュードベリ単位という形で原子物理学においてよく用いられる。 1 Ryh c R ∞ = 13.605 692 53 ( 30 ) eV . {\displaystyle 1\,{\text{Ry}}\equiv hcR_{\infty }=13.605\;692\;53(30)\,{\text{eV}}.} 上記リュードベリ定数正確な値は、核子電子比べて無限に重いことを仮定する軽水素重水素三重水素では、この定数は系の換算質量用いることで単純な電子質量用いるのと比べて若干改善される。しかし核子電子よりも遥かに重いため値はほぼ同じになる電子1つ水素リュードベリ定数RM とすると、R は R M = R ∞ 1 + m e / M {\displaystyle R_{M}={\frac {R_{\infty }}{1+m_{\text{e}}/M}}} で与えられる。ここで M は原子核質量である。軽水素では、me/M の値は約1/1836である。重水素三重水素ではこの値はそれぞれ約1/3670、1/5497である。これらの値を分母の1に加えるとR の値の補正値となる。

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エネルギー準位

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 15:40 UTC 版)

ルンゲ=レンツベクトル」の記事における「エネルギー準位」の解説

カシミール演算子としては、^I2, ^K2 の線形結合として C 1 ^ = I ^ 2 + K ^ 2 = 1 2 ( L ^ 2 + D ^ 2 ) {\displaystyle {\hat {C_{1}}}={\hat {\boldsymbol {I}}}^{2}+{\hat {\boldsymbol {K}}}^{2}={\frac {1}{2}}({\hat {\boldsymbol {L}}}^{2}+{\hat {\boldsymbol {D}}}^{2})} C 2 ^ = I ^ 2 − K ^ 2 = L ^ ⋅ D ^ {\displaystyle {\hat {C_{2}}}={\hat {\boldsymbol {I}}}^{2}-{\hat {\boldsymbol {K}}}^{2}={\hat {\boldsymbol {L}}}\cdot {\hat {\boldsymbol {D}}}} をとることができる。ここで、^L·^D = 0 であるから、SO(4)のなすリー代数を ^I2 = ^K2 に制限してよい。よって、s = s′ であり、^C1 のとり得る値は C 1 ^ = 2 s ( s + 1 ) ℏ 2 {\displaystyle {\hat {C_{1}}}=2s(s+1)\hbar ^{2}} となる。一方C 1 ^ = 1 2 ( L ^ 2 − 1 2 m E A ^ 2 ) = − m k 2 4 E − 1 2 ℏ 2 {\displaystyle {\hat {C_{1}}}={\frac {1}{2}}\left({\hat {\boldsymbol {L}}}^{2}-{\frac {1}{2mE}}{\hat {\boldsymbol {A}}}^{2}\right)=-{\frac {mk^{2}}{4E}}-{\frac {1}{2}}\hbar ^{2}} であるから水素原子のエネルギー準位は E = − m k 2 2 ℏ 2 ( 2 s + 1 ) 2 s = 0 , 1 2 , 1 , ⋯ {\displaystyle E=-{\frac {mk^{2}}{2\hbar ^{2}(2s+1)^{2}}}\quad s=0,{\frac {1}{2}},1,\cdots } となる。ここで、2s + 1主量子数 n に対応する

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エネルギー準位

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/03 22:40 UTC 版)

アインシュタイン=ブリルアン=ケラー量子化条件」の記事における「エネルギー準位」の解説

ハミルトニアン H は、 θ i ˙ = ω i ( I 1 , … , I n ) {\displaystyle {\dot {\theta _{i}}}=\omega _{i}(I_{1},\dots ,I_{n})} を用いて作用変数だけの関数 H ( I 1 , … , I n ) = ∑ i = 1 n ω i ( I 1 , … , I n ) I i {\displaystyle H(I_{1},\dots ,I_{n})=\sum _{i=1}^{n}\omega _{i}(I_{1},\dots ,I_{n})I_{i}} として表される。従って、EBK量子化によるエネルギー準位として E = H ( I 1 = ( n 1 + α 1 / 4 ) h , … , I n = ( n n + α n / 4 ) h ) {\displaystyle E=H(I_{1}=(n_{1}+\alpha _{1}/4)h,\dots ,I_{n}=(n_{n}+\alpha _{n}/4)h)} が得られる

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