エネルギー・物質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/11 15:11 UTC 版)
「魔装機神シリーズ」の記事における「エネルギー・物質」の解説
プラーナ 生命が持つ生体エネルギーを指し、俗に言う「気」や「オーラ」のようなもの。常に人の表層を覆っており、感情の起伏によって増減する。魔術や結界等を発動させるための魔力とは別物。魔装機の操縦にはプラーナが必要となる(当初は地上人を召喚する予定がなかったのに操縦にプラーナを要求する設計にしていたことや、ルジャノールなど魔装機でないただの機械の性能にもプラーナが影響することから、ラ・ギアス製の機械全般が稼動エネルギーをプラーナに頼っている可能性がある)。 プラーナが高ければ高いほど魔装機の性能を引き出すことができるが、逆に低いと動かすこともできない。一般に激しい感情を持つ者ほどプラーナが高く、精神的に成熟して(感情の起伏に乏しい)いるラ・ギアス人より地上人の方がプラーナが高い傾向がある(ファングなどの例外はいる)。そのため、魔装機を開発したものの操者がほとんどいなかったラングランは、魔装機操者を集めるために地上人の召喚を行った。ゲーム中ではプラーナの値がそのまま機体性能にプラスされるため、プラーナが高い方が魔装機操縦に有利という設定が生かされている。前述の通り、感情の起伏の激しい者ほど高いプラーナを持つ傾向にあるが、マサキのように表面的に感情の起伏が激しい者と、テュッティやミオのように内面的な感情の起伏の激しい者との二種類存在する。 また、マサキは精霊憑依を起こした際大量にプラーナを消費し、極度に疲弊したことがあることから、プラーナは人間の生気ともいえ多量に消費すると命を落としかねないとわかる。そういった危険な状態に陥ったときの応急手段として対象者に口移しでプラーナを補給することが一般的な処置法として知られるが、あくまで応急処置であり、その後しかるべき処置を執る必要がある。当然口移しを行った者はプラーナを消費する。なお、軽度の消費であれば自然回復が可能である。「気」と同質なためか、丹田呼吸法などで溜め込むことが可能。 『POJ』の時点でプラーナ補助の技術が進歩したために魔装機に乗れるラ・ギアス人が増えている。プラーナ増幅装置 シエーナが開発している特殊な回路。操者と機体の同調率を高めてプラーナを増幅する事が可能となる。 フルカネルリ式永久機関 ラングランで建造された機動兵器の動力機関であり、精霊とエーテルを利用して無から有を生み出す事が可能。従来のオルフィレウス式永久機関を基に練金学士のフルカネルリが考案した為に、こう呼ばれる。オルフィレウス式に比べ、数十倍のエネルギーを取り出せるが、製造に特殊な契約を必要とし、大量生産はされていない。エネルギー変換効率を高めるために生体エネルギーであるプラーナを必要としており、理論上はプラーナが続く限り永久に稼動する。しかし稼動には高いプラーナが必要であり、特に魔装機神と呼ばれる4体の機体は事実上、地上人にしか扱えない。なお、同永久機関にとってプラーナはあくまで効率的にエネルギー変換を行うための要因であって、プラーナがなくても起動自体はできる。また、理論自体はフルカネルリが100年ほど前に完成させていたが、実現されたのは最近になってから。 オリハルコニウム ラングランのトロイア州近辺でのみ産出される希少金属。地上にはほとんど存在しない。モース硬度12.5という強度を誇り、高い剛性や弾性、対魔術防御力を持つため魔装機の装甲に使用される。精神感応金属でもあり、離れていても想いを伝えられるとされるため、この結晶体で作られた装飾品を恋人に贈ると大変喜ばれ、一部ではプロポーズの証としてプレゼントされているらしい。マサキはそれを知らずに(ベッキーの差し金で)ウェンディにオリハルコニウムのペンダントを贈ったことがあり、それが物語終盤に重要な役割を果たすこととなる。 なお、オリハルコニウムは地上の機動兵器であるRシリーズの装甲や武器の材料に使われている。地上では産出されないとされるオリハルコニウムがなぜ地上に存在するのかは、『スーパーロボット大戦α』ではシュウが地上に持ち込んで提供したという設定があるが、シュウがRシリーズ開発に協力していない『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION』では理由が長らく謎のままであった。この点は『スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』でも語られていなかったが、『第2次スーパーロボット大戦OG』でαシリーズと同様、シュウが地上に持ち込んだのではないかという推測を、SRXのデータをみたセニアが立て、『スーパーロボット大戦OG ダークプリズン』ではシュウの口からイングラム・プリスケンに提供した旨が語られている。なお、地上では産出されない点はRシリーズのネックとなっており、Rシリーズの合体形態であるSRXの合体制限の理由にも挙げられる。 エーテル 質量を持たず絶対空間に偏在している物質、あるいはエネルギー。重力波や精神波の媒介物質となるため、エーテル通信機の通信媒体に使われる他、サイバスター等一部の魔装機は推進媒体にも利用している。地上にもラ・ギアスにも存在するが、地上では探知に成功した例は無い。なお、古典物理学における光の媒介物質であるエーテルとは別物。エーテル通信機 エーテルを媒体に精神波を利用した通信機。精神波は時間的にも空間的にも偏在であるため、距離に関係なく同時通信が可能であり、地上とラ・ギアス間でも通信可能である。そのため、『EX』のEDでマサキは地上で何かあった時に駆けつけるためにと、甲児にエーテル通信機を渡している。しかし、『F』で甲児が語ったところでは、呼びかけても何の反応もなかったらしい(ただし、マサキはそれに応じて地上に来ている)。また、『第4次(S)』ではある理由から甲児に呼びつけられ、それに激怒したマサキによって取り上げられている。OGシリーズでは『第2次OG』でリュウセイに渡しており、その後はルオゾールの姿をさっぱり見かけなくなったことから、マサキのほうから連絡を入れてきている。なお、エーテル気流が乱れると通信が困難になるという欠点がある。
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