トロイアとは? わかりやすく解説

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トロイア【Troia/Τροία】

読み方:とろいあ

トルコ西部にある古代都市遺跡小アジア半島アナトリア)の北西端エーゲ海から内陸へ約5キロメートル、ヒッサリクの丘に位置する紀元前3000年頃から集落ができ、紀元前2500年から前2000年頃にかけて地中海交易拠点として栄えたが、やがてトロイア戦争起こり衰退古代ギリシャ時代イリオスまたはイリオンもしくはトロイア、トロヤよばれたドイツ考古学者シュリーマン1870年代より発掘開始し同地がトロイアであると比定引き続き行われた発掘調査により、最下層第一市から最上層の第九市まで、異な時代九つ都市があったと考えられ第一市の住居跡第二市の道路第六市の城壁や塔、第九市の劇場神殿などの遺跡が残る。1998年世界遺産文化遺産)に登録された。トロイ


トロイア

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トロイア (Troia)


トロイア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 05:42 UTC 版)

ハインリヒ・シュリーマン」の記事における「トロイア」の解説

自身著作では、幼少のころにホメーロス『イーリアス』感動したのがトロイア発掘志したきっかけであるとしているが、これは功名心高かった彼による後付け創作である可能性が高い。発掘当時は「トロイア戦争ホメーロス創作と言われ、トロイアの実在疑問視されていた、というのもシュリーマン著作見られる記述であるが、実際に当時もトロイアの遺跡発掘行われていた。 彼は発掘調査費を自弁するために、貿易などの事業奔走しつつ、『イーリアス』研究語学にいそしんだと、自身著作何度も書き講演でもそれを繰り返した実際に発掘調査必要な費用用意できたので事業たたんだではなく事業たたんでから遺跡発掘思いついたのである。 また彼は世界旅行出て清(当時中国)に続き幕末慶応元年1865年)には日本訪れ自著 La Chine et le Japon au temps présent石井和子訳『シュリーマン旅行記清国日本講談社学術文庫)にて、当時東アジア描写している。その書によれば日本到着したのは6月1日で、日本出発したのは7月4日である。横浜滞在中に特に興味深かったものに八王子向けての馬の旅を挙げており、6月18日シュリーマン横浜からイギリス人6人と馬丁7人で八王子向かい手織機そなえた木造住宅絹織物店がならぶ町並み見て大通り井戸観察したその後ソルボンヌ大学ロストック大学学んだのち、ギリシア移住して17歳ギリシア人女性ソフィア再婚トルコ発掘調査の旅に出た発掘においてはオリンピア調査隊も協力加わっていた。 1870年無許可でこの丘の発掘着手し翌年正式な許可得て発掘調査開始した1873年いわゆるプリアモスの財宝」を発見し伝説のトロイアを発見した喧伝した。この発見により、古代ギリシア先史時代研究大いに進むこととなった。「プリアモスの財宝」はオスマン帝国政府無断シュリーマンによってギリシアアテネ持ちだされ、1881年に「ベルリン名誉市民」の栄誉引き換えドイツ寄贈された。第二次世界大戦中にモスクワプーシキン美術館地下倉庫移送され、現在は同美術館公開展示されているが、トルコドイツロシアそれぞれ自国所有権主張し決着がついていない。 彼は発掘専門家ではなく当時現代的な意味での考古学整備されておらず、発掘技術にも限界があった。発掘にあたってシュリーマンオスマン帝国政府との協定無視し出土品国外持ち出した私蔵するなどした。発見重大性に気づいたオスマン帝国政府発掘中止命じたのに対しイスタンブール駐在する西欧列強外交官動かして再度発掘許可を出させ、トロイアの発掘続けたこうした不適切発掘作業のため遺跡にはかなりの損傷がみられ、これらは現在に至って考古学者による再発掘再考証を難しい物にしている。

※この「トロイア」の解説は、「ハインリヒ・シュリーマン」の解説の一部です。
「トロイア」を含む「ハインリヒ・シュリーマン」の記事については、「ハインリヒ・シュリーマン」の概要を参照ください。

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