トロイアの武将
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 13:54 UTC 版)
「アンティマコス (ギリシア神話)」の記事における「トロイアの武将」の解説
このアンティマコスは、トローイアの武将で、ペイサンドロス、ヒッポロコス、ヒッポマコス、ティーシポネーの父。 トロイア戦争のさい、最初にギリシア軍はメネラーオスとオデュッセウスを使者として送り、メネラーオスはトローイア人にヘレネーの返還を要求したが、アンティマコスはパリスから報酬が得られると考えてメネラーオスの要求に反対し、さらにメネラーオスを殺すべきだと主張した。しかしこのために息子たちがアガメムノーンに命乞いをしたとき、聞き入れられずに殺された。 一説によれば、メネラーオスとオデュッセウスが派遣されてきたとき、アンテーノールとパントオスをはじめとするトローイアの議会は2人の主張の正当性を認めたが、アンティマコス1人はパリスに票を投じた。さらに扇動的な主張をしたためにアンテーノールと激しく対立し、議会から追放された。ただしヘクトールとアイネイアースは過激な主張こそしなかったが、アンティマコスと同様にヘレネーの返還に反対したとされる。アンティマコスの子供たちはトローイアを去ったヘレノスの説得に向かった帰りに、ディオメーデースと小アイアースに捕らえられ、アンティマコスの発言のために石打ちにされて殺され、アンティマコス自身はトローイアから追放された。
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