フォロー
フォローとは、フォローの意味
フォロー(follow)とは、もともと「追う」「後に続く」という意味の英語であり、特にソーシャルメディアにおいて特定のアカウントの活動を追うこと、および、その機能のことである。フォローの語源である英語の「follow」は、「追う・次ぐ・継ぐ・続く」といったイメージを持つ。例えば、「follow me」は「ついて来なさい」という意味であり、「follow about~」は「~にずっとつきまとう」という意味である。フォローの語は基本的に、特定の誰かや、ものの後を追いかける行為について、用いる言葉だといえる。一方、フォローの派生的な意味合いとして「関心を持つ」というイメージで使われることがある。この場合のフォローとは、単に興味を抱くだけでなく、対象の動向を継続的に追っていくことを指す。英語で「I followed him」という文があったなら、「私は彼に注目した」との意味で使われている可能性がある。
フォローの類義語
フォローの類義語には、「サポート」「チェイス」などが挙げられる。サポートは、脇役の立場から「支える」「協力する」といったニュアンスを含んでいるので、フォローと違う文脈で使われることが多い。「チェイス」は、運動として「追いかける」状態を表す。フォローの「追う」には精神的な意味合いも込められており、やはりチェイスとは異なる。それに、チェイスの場合は、相手が自分から逃げているイメージをともなう。フォローは、あくまで相手の後に続いているだけである。日本語圏におけるフォローの使い方
日本語圏におけるフォローは名詞であり、基本的には「フォローをする」「フォローをされた」といった表現をされる。しかし、動詞として「フォローする」のように使われるケースも少なくない。フォローにはさまざまな意味が含まれているので、シチュエーションを問わずに登場する語句でもある。特に、ビジネスシーンにおいてはかなりの頻度で「フォローする」という表現が用いられている。例えば、誰かの起こした事象を引き継ぐイメージから、「後処理をする」という意味でフォローを使う機会も多い。「先輩が後輩をフォローする」といえば、「先輩が後輩の面倒を見る」という意味になる。もしくは、後輩の失態に対し、「先輩が始末をする」との文意を持つ。なお、ビジネスシーンで「フォロワー」といわれるとき、リーダーを支えてプロジェクトを成功に導く同志たちを意味する。要するに、「仲間」のことである。そのほか、経過観察を意味する「フォローアップ」という言葉もビジネスシーンではよく使われる。
ゴルフのような球技では、「フォロースルー」という言葉が出てくる。ゴルフの場合、スイングをして完全に腕を振り切った状態をフォロースルーと表現する。フォロースルーが美しいとボールの飛距離も伸びるといわれているので、「フォロースルーを意識して振ろう」といった使い方をされてきた。ここでのフォローには、ボールを打った後に「続く」との意味が込められている。
SNSやソーシャルメディアにおけるフォローの使い方
SNSやソーシャルメディアの機能にも「フォロー」が存在する。TwitterやInstagram、Facebookでは、特定のアカウントをフォローすることが可能だ。フォローした後は、そのアカウントの投稿が自分のタイムラインに表示される。相手の投稿をリアルタイムで追えるようになるので、自分から検索をする手間が省ける。主に、関心のあるアカウントに対して利用する機能だといえる。なお、フォローしているアカウントを「フォロワー」、フォローされているアカウントを「フォロイー」と呼ぶ。2つのアカウントがお互いをフォローしていると、「相互フォロー」となる。フォロワー数の多いアカウントは、インターネット上で巨大な影響力を持つことも少なくない。宣伝用の投稿を行ったときに、フォロー数が多いと拡散力が強まるからである。そのため、ビジネスアカウントや芸能人は、フォロワーを増やすためにさまざまな工夫を施しながらSNSを利用している。
SNSでフォローを増やすためのポイントは、「内容」と「投稿のタイミング」である。大前提として、多くの人が関心を持ってくれる投稿をしなければフォロワーは増えない。美しい画像、有益な情報、トレンドに関する言及などが、フォロワーを増やしやすい投稿である。そして、需要のある投稿を高頻度かつ、最適なタイミングで行うことが必要である。SNSには早朝や15時前後など、拡散されやすい時間帯がある。そこで投稿をすれば、ほかの時間帯よりもフォロワーが急増する確率は高い。
「フォローバック(フォロバ)」とは、誰かにフォローされたとき、自らも相手をフォローし返すことである。「フォロー返し」とも呼ぶ。ただし、フォローバックの意図はSNSユーザーによって異なる。深い意味はなく誰でもフォローバックする人もいれば、関心のある相手にしか返さないケースも少なくない。そのため、フォローバックの意図をめぐってトラブルが起こる可能性もある。
「フォローリクエスト」とは、公開範囲を限定している相手にフォローを許可してもらうため、申請を送る行為である。SNSユーザーによっては、不特定多数に投稿を閲覧される状況を嫌う。そこで、彼らはフォローリクエストをチェックし、問題ないと認めた相手のみでタイムラインを形成する。当然ながら、フォローリクエストを拒否されたユーザーは、相手の投稿を見ることはできない。そして、相手のフォローを外す行為が「フォロー解除」である。フォローを解除したアカウントの投稿は、自分のタイムラインに流れてこなくなる。そして、フォロワーを見直し、害のありそうなアカウントをブロックしたりミュートしたりする作業を「フォロー整理」と呼ぶ。
主に若者世代にとって、SNSのフォロワーは大きな関心である。こうしたトレンドを踏まえ、2019年10月にはAbemaTVで「フォローされたら終わり」という連続ドラマも放送された。話題のアカウントをフォローした元クラスメイトたちが、不思議な体験をするという物語である。「フォローされたら終わり」ではSNSにまつわる危険性やスリルが、エンターテイメントとして表現されている。
フォロー【follow】
[名](スル)
1 足りないところや仕損じたところをあとから補うこと。「初心者をベテランがフォローする」
2 一段落したあともさらに追い続けたり、何かことがあれば処置したりすること。「停戦後の経過をフォローする」
3 《following windの略》ゴルフで、打球を追いやるように吹く風。転じて、情勢が有利であること。「業界にフォローの状況が続く」⇔アゲンスト。
4 スポーツで、ボールを持ったプレーヤーのあとにいて補助をすること。「ゴールポストに当たったボールをフォローして再び押し込む」
5 ツイッター・フェースブック・インスタグラムなどのソーシャルメディアで、他人の投稿を自分のページ(タイムライン)で見られるよう登録すること。→アンフォロー
フォロー
フォローとは、「追う」「従う」「関心をもつ」「傾聴する」などのような意味を持つ英語であるが、IT用語としては、Twitterをはじめとするソーシャルサービスにおいて、他のユーザーの動向を知ることができるようつながりを得ることである。特にTwitterにおいては、対象ユーザーのツイートを受信するように登録すること、および、そうしてツイートを受信している状態のことである。
あるユーザーをフォローした場合、自分はそのユーザーの「フォロワー」である、と形容される。互いに互いをフォローしている関係は「相互フォロー」と呼ばれることが多い。
Twitterでユーザーをフォローすると、そのユーザーのツイートが自分のホームタイムライン上に表示される。複数の気になるユーザーの動向を、リアルタイムに、ページをあちらこちらと移動することなく追跡することができる。
Twitterにおけるフォローは、一般的なソーシャルサービスのいわゆる「友だち」関係とは異なり、フォローする際に申請して相手の承認を得る必要はない。フォローは一方向的であり、自分がフォロワーとなっただけで相手にフォローされることもない。Twitterでは自分のフォロワー(自分をフォローしている相手)に対して第三者に公開されない「ダイレクトメッセージ」を送ることができる。相手から自分へのダイレクトメッセージを受け取る場合には、自分が相手をフォローして(フォロワーになって)おく必要がある。
フォロー
品詞の分類
名詞およびサ変動詞(付随) | 付帯 私淑 フォロー 付加 帰付 |
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