関心
かん‐しん〔クワン‐〕【関心】
関心
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/30 03:38 UTC 版)
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関連項目
関心(気遣い)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 21:10 UTC 版)
ハイデッガーは、以上のような実存論的分析を経て得られた世界=内=存在の各構造全体を統一する全体性が「関心(気遣い、ゾルゲ)」(Sorge)であると主張するが、ここでいう「関心」は、存在の問いを開発するという目的の準備にすぎない以上、存在論的にも意味付けられたものでなければならない。彼が実存論的に分析したところによれば、現存在は、平均的的日常性においては、「頽落」(Verfallen)しつつ、開示され、非投企的でありつつ、投企的に「了解」(Verstehen)し、世界の中での、存在者とほかの世人との共同存在とにおいて、己の存在可能性に関わりをもたらされているものである、として規定されている。他方で、現存在ならざる世界内存在者は、「用具性」(Zuhandenheit)と客体性によってその存在様式が規定されている。そのため、更に論証を進めるためには、関心と用具性および客体性の存在論的な連関を明らかにしておく必要がある。 特に、世界内存在者の客体性は実在性という過剰な意味を持たされてきた哲学史的な歴史を有することから、実在性とは何を意味するかという問いについて慎重に論証する必要がある。この点については、実在論と観念論が対立し、カントは『純粋理性批判』の序文で、外的世界の存在に関する完全な証明がいまだなされていないことを「哲学のスキャンダル」だと嘆き、自分の著書がそれを与えるのだと自負したが、物自体と意識とが相まって現象を形成するということは、世界内存在の現象とは存在的にも存在論的にも異なっている。この問いは、現存在の実存論的分析論のうちに、存在論的問題として解決が求められなければならない。実在性は世界の中に客体的に存在する存在者の存在であるから、この問いは内世界的存在者の内世界性という現象として存在論的に理解される。デカルトは、「我思う、ゆえに我あり」と述べたのであるが、これを現存在の実存論的分析論の出発点として用いるならば、それは「われ世界内にあり」という意味である。実在性は世界内存在者の存在の諸態様の中で優位にあるわけではなく、関心の現象に位置づけられるべきものである(第1部第6章第43節)。
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「関心」の例文・使い方・用例・文例
- 政治に対する学問的関心
- うわべでは無関心を装いながら
- この本で政治への関心が目覚めた
- 服装については彼は無関心だ
- 身体の調子がよいかぎり,私たちの多くは健康というものにはほとんど無関心である
- 彼は関心をフィールド競技に移した
- 彼女の自伝を読んで社会福祉問題に関心をもった
- 彼女の帽子は確かにいくらかの関心を集めた
- その子が失敗したのは両親の無関心のせいだ
- 私の最大の関心事は世界の環境保護だ
- 彼女はその提案に関心を示さなかった
- 深い関心のある問題
- 彼女は不思議に流行に関心がなかった
- 彼の関心はすでに来年に向いている
- 彼らは世界市場に鋭い関心を向けている
- 無関心を装う
- 勉強に関心を集中するようにしなさい
- テレビでの暴力に関する関心が大きくなっている
- 彼はその種の仕事に関心がない
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