ろん‐しょう【論証】
論証
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/27 14:01 UTC 版)
論証(ろんしょう、英: argument)とは、論理学の用語で、前提(premises)と呼ばれる宣言的文の集まりと結論(conclusion)と呼ばれる宣言的文から構成され、前提群から結論が真であることが導き出せることを主張したものである。そのような論証には、妥当なものと妥当でないものがある。なお、個々の宣言的文は真(true)か偽(false)かで判断されるが、論証は妥当(valid)か妥当でない(invalid)かで判断される。英語では、宣言的文をstatementや命題(proposition)と呼んでいたが、最近では哲学的な含意を避けるためsentenceと呼ぶことが多い。
論証
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/20 23:09 UTC 版)
「IMRAD」も参照 論証が科学的であるためには、少なくとも論理的であることが求められる。一般に、科学の領域における「論理的」という概念を説明するモデルとしては三角ロジック(論理の三要素) が有力である。三角ロジックとは、以下に示す三つの要素からなる論法である。 「主張(結論)」 「根拠となる事実(証拠;証拠物件)」 「根拠となる事実から主張を演繹/帰納するための推論過程(論拠)」 三角ロジックは、スティーヴン・トゥールミンによるトゥールミンモデル(en:Stephen Toulmin#The Toulmin Model of Argument)の簡略化であると考えられている。 これらの言葉の意味を簡単に例解する。例えば、推理小説においては、証拠、証言を根拠にして推理が進み、そして結論が導かれる。「犯人はA氏だ」というのが「主張(結論)」である。「根拠となる事実」というのは、例えば「血のついたナイフ」とか「ドアについた指紋」といった、証拠物件自体それぞれや、「何時に駅でA氏をみた」といった証言自体それぞれのことである。推理小説では、証拠物件の存在や状況、証言から何らかの推理を行い、「犯人はA氏だ」ということを立証するための論を述べるが、これが「推論過程(論拠)」である。 科学的な論証においては、上記の三要素に関して、相応の適切さが求められ、それが適切であることが科学的な方法を特徴づけている。この意味において、科学的な論証の顕著な特徴としては「適切な証拠への依存」、「明確な結論の存在」、「証拠と結論を結ぶ適切な推論過程の存在」の三つが認められる。
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論証
「論証」の例文・使い方・用例・文例
- 論証可能な根拠に基づいて
- キリスト学的論証
- ダーウィンは進化の原理を論証した.
- 三段論法で論証する
- 法外に論証的な
- 就任の宣誓は…この問題における論証的な立法の意思である−ジョン・マーシャル
- まことしやかで、過度に微妙で誤解を生むような論証
- 事件に対する法廷の決定には同意するが、特定の裁判官の論証を表すために書かれた意見
- (論理学で)後退的論証という論証方法
- 論証する
- (論証が)幾何学であるさま
- 弁論によって論証すること
- 経験をともなう事実の観察や実験を重んじて論証するさま
- 論証されるべき命題
論証と同じ種類の言葉
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