科学における不正行為とは?

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 科学における不正行為の意味・解説 

科学における不正行為

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/11 03:32 UTC 版)

科学における不正行為(かがくにおけるふせいこうい、: scientific misconduct)とは、科学学問としての規範や、研究を行う際に守るべき研究倫理基準に対し、違反する行為のことを指す。研究不正(けんきゅうふせい)ともいう。


注釈

  1. ^ 「再現性」や「再実験」という言葉を使うこと自体が間違っている、再現するものがそもそも存在しない、という考え方もある。
  2. ^ 特許においての争点は新規性であり、データの正確性でないこと。またそのために不正確であったり捏造データを用いた出願が横行し、それによって学会・産業界がデータの再現性をめぐる混乱を来たすことが指摘されている[85]
  3. ^ 例えば、実際にはある素材の組成として物質Aを20〜30%含む場合しか実験していないのに、10〜50%含む場合も実施例として記載することにより、権利範囲を拡張することがある[要出典]
  4. ^ 例えば、ある素材を焼成するのにA元素にB元素をドーパントとして利用する場合、B元素を隠匿する目的で同族元素を列挙したり[要出典]、ドープ量の比率を0.1〜30.0%、より適切には0.3〜10.0%などと実態を可能な限り把握されない工夫がなされる[要出典]

出典

  1. ^ エリック・ポールマン(Eric T. Poehlman)(米) | 白楽の研究者倫理” (日本語) (2018年2月2日). 2020年11月10日閲覧。
  2. ^ ドンピョウ・ハン(Dong-Pyou Han)(米)改訂 | 白楽の研究者倫理” (日本語) (2015年7月15日). 2020年11月10日閲覧。
  3. ^ a b ヨン・スドベ (Jon Sudbø) (ノルウェー)改訂 | 白楽の研究者倫理” (日本語) (2018年5月15日). 2020年11月10日閲覧。
  4. ^ a b エリアス・アルサブティ (Elias Alsabti)(米) | 白楽の研究者倫理” (日本語) (2018年10月12日). 2020年11月10日閲覧。
  5. ^ a b アンドリュー・ウェイクフィールド (Andrew Wakefield)(英)改訂 | 白楽の研究者倫理” (日本語) (2018年4月15日). 2020年11月10日閲覧。
  6. ^ “研究不正を犯したら~死刑もある中国、おとがめなしの日本(榎木英介) - Yahoo!ニュース” (日本語). Yahoo!ニュース 個人. https://news.yahoo.co.jp/byline/enokieisuke/20170628-00072625/ 2020年11月10日閲覧。 
  7. ^ “Handling of scientific dishonesty in the Nordic countries”. Lancet 354 (9172): 57–61. (July 1999). PMID 10406378. https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(98)07133-5/fulltext. 
  8. ^ a b 研究不正と歪んだ科学 STAP細胞事件を超えて. 日本評論社. (2019.11). ISBN 978-4-535-78767-4. OCLC 1130748385 
  9. ^ 第189回国会 科学技術・イノベーション推進特別委員会 第3号 衆議院 2015年5月19日 2016年12月6日閲覧
  10. ^ 2008年12月 日本分子生物学会 若手教育シンポジウム『今こそ示そう科学者の良心2008 -みんなで考える科学的不正問題-』記録全文”. 日本分子生物学会. 2020年11月10日閲覧。
  11. ^ 井山弘幸・金森修 『現代科学論 科学をとらえ直そう』(初版) 新曜社、2000年、81頁。ISBN 4-7885-0740-4 
  12. ^ a b 緊急フォーラム「研究不正を考える -PIの立場から、若手の立場から-」全文記録 分子生物学会(2012.12.11)(PDF 330KB) 2016年12月6日閲覧
  13. ^ NHKスペシャル 追跡 東大研究不正 ~ゆらぐ科学立国ニッポン~ NHK 2017年12月10日
  14. ^ 科学研究における健全性の向上について 平成27年(2015年)3月6日 日本学術会議
  15. ^ When Your Supervisor Is Accused of Research Misconduct” (英語). The Scientist Magazine®. 2020年11月6日閲覧。
  16. ^ 7-64 ネカト被災者 | 白楽の研究者倫理” (日本語) (2020年11月5日). 2020年11月7日閲覧。
  17. ^ The Lab”. 国立研究開発法人科学技術振興機構. 2020年11月10日閲覧。
  18. ^ 「The Lab: Avoiding Research Misconduct」の体験”. 日本分子生物学会2018年年会. 2020年11月10日閲覧。
  19. ^ 田中智之・小出隆規・安井裕之 (2018-06-08). 科学者の研究倫理. 東京化学同人. pp. 99. ISBN 978-4807909476 
  20. ^ 第36回日本分子生物学会・年会企画 アンケート 集計結果”. 日本分子生物学会. 2020年11月10日閲覧。
  21. ^ Problematic images found in 4% of biomedical papers Nature News 22 April 2016 2016年12月9日閲覧
  22. ^ Mounir Errami, Harold Garner (2008). “A tale of two citations”. Nature 451: 397-399. https://doi.org/10.1038/451397a. 
  23. ^ オーサーシップについて” (日本語). エディテージ・インサイト (2015年9月16日). 2020年11月10日閲覧。
  24. ^ 『イグ・ノーベル賞』、マーク・エーブラハムズ。阪急コミュニケーションズ。
  25. ^ Wadman, Meredith (2013-08-01). “NIH mulls rules for validating key results” (英語). Nature News 500 (7460): 14. doi:10.1038/500014a. http://www.nature.com/news/nih-mulls-rules-for-validating-key-results-1.13469. 
  26. ^ Collaboration, Open Science (2015-08-28). “Estimating the reproducibility of psychological science” (英語). Science 349 (6251). doi:10.1126/science.aac4716. ISSN 0036-8075. PMID 26315443. https://science.sciencemag.org/content/349/6251/aac4716. 
  27. ^ “英医学誌、自閉症と新三種混合ワクチンの関係示した論文を撤回”. AFPBB News (フランス通信社). (2010年2月3日). http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2690341/5270873 2013年1月18日閲覧。 
  28. ^ “DISGRACED PHYSICIST STRIPPED OF PH.D. DEGREE”. Chemical & Engineering News. (2004年6月17日). http://pubs.acs.org/cen/news/8224/8224physicist.html 2014年7月1日閲覧。 
  29. ^ a b 石黒武彦『科学の社会化シンドローム』p.8
  30. ^ データ捏造で2教授停職 大阪大、肥満研究論文47NEWS 2006年2月15日)
  31. ^ 日本 RNA 学会から再現性に疑惑が指摘された論文に関する最終調査報告”. 東京大学. 2020年11月10日閲覧。
  32. ^ “元教授解雇、二審も支持 「助手の実験、確認怠る」”. 47NEWS. (2010年11月24日). http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010112401000944.html 2014年1月17日閲覧。 
  33. ^ “論文ねつ造した韓国人学者のES細胞 米国で特許取得”. (2014年2月11日). http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/02/11/2014021103466.html 
  34. ^ Williams, Christoper (2007年8月3日). “Stem cell fraudster made 'virgin birth' breakthrough”. The Register. 2007年12月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年5月3日閲覧。
  35. ^ ノルウェーでも研究論文の捏造問題が浮上 先見創意の会
  36. ^ 不正行為があった疑いのある2論文に関する調査報告書 大阪大学大学院生命機能研究科 研究公正委員会”. 大阪大学. 2020年12月5日閲覧。
  37. ^ 朝日新聞(2006年09月06日):阪大教授らの論文に「疑問」 指摘の助手が自殺
  38. ^ 東北大総長おやめください―研究不正と大学の私物化. 社会評論社. (2011). ISBN 978-4-7845-1481-6. OCLC 752004793. https://www.worldcat.org/oclc/752004793 
  39. ^ 東京大学記者発表:アニリール・セルカン元東京大学工学系研究科助教に係る論文の不正行為に関する調査報告について
  40. ^ 沖縄タイムス:琉大論文不正:“ドタバタ劇”に募る不信(2011年6月30日)
  41. ^ 元会員の論文捏造に関する理事会声明
  42. ^ 研究不正 - 科学者の捏造、改竄、盗用. 中公新書. (2016.4). ISBN 978-4-12-102373-5. OCLC 948050482. https://www.worldcat.org/oclc/948050482 
  43. ^ Retraction count grows to 35 for scientist who faked emails to do his own peer review Retraction Watch
  44. ^ 東京大学記者発表:森口尚史氏による研究活動の不正行為に関する調査報告
  45. ^ Yui, Yoshiki (2012-04-14). “Concerns about the Jikei Heart Study” (English). The Lancet 379 (9824): e48. doi:10.1016/S0140-6736(12)60599-6. ISSN 0140-6736. PMID 22500880. https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(12)60599-6/abstract. 
  46. ^ 臨床研究「Valsartan Amlodipine Randomized Trial」に関する調査結果概要” (日本語). 東京大学. 2020年11月9日閲覧。
  47. ^ 座談会「最先端研究どう伝える STAP報道の現場から」(PDF 4.5MB) 日本記者クラブ会報 2014年11月10日第537号
  48. ^ 合田禄 (2014年4月7日). “早稲田大、博士論文280本を調査 不正の疑い指摘受け”. 朝日新聞. http://www.asahi.com/articles/ASG4735VTG47ULBJ004.html 
  49. ^ 博士学位論文の訂正について 早稲田大学先進理工学部 2017年3月27日 2017年9月29日閲覧
  50. ^ インターネットにおける論文不正発覚史 田中嘉津夫, Journal of the Japan Skeptics, 24号, 4-9 (2015)
  51. ^ 特集 不正の構図 医療タイムス No.2123 pp.7 2013年9月2日 2016年12月6日閲覧
  52. ^ 記者会見「東京大学分子細胞生物学研究所・旧加藤研究室における論文不正に関する調査報告( 最終 )」の実施について 平成26年12月26日 2016年12月6日閲覧
  53. ^ 捏造問題にもっと怒りを 日本の科学を考える 2016年12月6日閲覧。匿名Aの約4000件のコメントは2017年1月に運営者によってほぼ全て削除されたが、84報の疑義を指摘した6件のコメントは、「Doctor G 3 のメディカル・ポプリ」というブログの2015年1月10日付の記事に全て転記されている。また、削除された他のコメントの一部は次のアーカイブから閲覧可能。https://archive.is/tDAqj (2015年1月6日 11:59:18 UTC) https://archive.is/UEdyv (2015年1月15日 05:51:11 UTC) https://archive.is/7fBa5 (2015年1月18日 12:59:43 UTC)
  54. ^ 大阪大:論文疑惑 予備調査27本の調査打ち切り 毎日新聞 2015年4月8日
  55. ^ インターネット上で指摘のあった論文の画像データに係る調査結果について 東京大学 2015年7月31日
  56. ^ 【超STAP事件】日本の学会は捏造論文だらけ!大スキャンダルに発展か 「むしマガ」Vol.272 2015年1月11日
  57. ^ a b 東京大学の研究不正の調査のあり方に関する質問主意書 参議院 2016年10月12日
  58. ^ 論文不正 告発に生データ見ず「適正」 岡山大調査委 毎日新聞 2016年1月4日
  59. ^ 炎上岡山大学~研究不正疑義申し立てた教授が解雇される(榎木英介) - Yahoo!ニュース” (日本語). Yahoo!ニュース 個人. 2020年11月6日閲覧。
  60. ^ 岡山大論文 「シロ」判定 文科省指針では公表不要 毎日新聞 2016年1月4日
  61. ^ 匿名による申立て事案にかかる本調査への移行について 東京大学広報室 2016年9月20日
  62. ^ 記者会見「22報論文の研究不正の申立てに関する調査報告」の実施について 東京大学 2017年8月1日 2017年8月17日閲覧
  63. ^ 22報論文に関する調査報告 東京大学 2018年3月17日閲覧
  64. ^ 3P-0804 生命科学分野における研究不正事案の分析 何が不正行為なのか”. 日本分子生物学会. 2020年11月10日閲覧。
  65. ^ 参議院 厚生労働委員会 2016年10月25日 2016年12月7日閲覧
  66. ^ 熊本地震本震の臨時観測公開データの問題について 土木学会地震工学委員会のホームページ (2017年9月27日) 2017年9月29日閲覧
  67. ^ 元准教授、東日本大震災も不正か 熊本地震で捏造指摘” (日本語). 東京新聞 TOKYO Web (2019年1月26日). 2019年1月29日閲覧。
  68. ^ 研究活動上の特定不正行為に関する調査結果について”. 大阪大学 (2019年3月15日). 2019年3月16日閲覧。
  69. ^ 企業:データねつ造(data fabrication)、ハルデン原子炉(Halden reactor)(ノルウェー) | 白楽の研究者倫理” (日本語) (2020年8月30日). 2020年11月10日閲覧。
  70. ^ 第10回原子力規制委員会(令和元年5月29日)資料”. 原子力規制委員会. 2020年11月11日閲覧。
  71. ^ 原子力規制委員会記者会見録(平成31年1月23日(水)14:30~)”. 原子力規制委員会. 2020年11月11日閲覧。
  72. ^ 「週刊文春」 (2020年3月26日). “岡田晴恵教授「不正実験データ」で感染研所長が論文取り下げを要求”. 文春オンライン. 2020年11月11日閲覧。
  73. ^ 岡田晴恵氏が行った研究成果の信ぴょう性に関する質問主意書:参議院”. www.sangiin.go.jp (2020年4月14日). 2020年11月11日閲覧。
  74. ^ James Watson on the behalf of 182 signatories (2020-05-28). An open letter to Mehra et al and The Lancet. https://zenodo.org/record/3865253#.YNs92pj7TIX. 
  75. ^ Surgisphere: governments and WHO changed Covid-19 policy based on suspect data from tiny US company” (英語). the Guardian (2020年6月3日). 2021年6月29日閲覧。
  76. ^ 政治化された「エビデンス」 新型コロナ研究不正疑惑の波紋 | 欧州ニュースアラカルト | 八田浩輔” (日本語). 毎日新聞「政治プレミア」. 2021年6月29日閲覧。
  77. ^ 新型コロナ 英文誌での論文撤回 ここから私たちが学ぶべきこと(忽那賢志) - Yahoo!ニュース” (日本語). Yahoo!ニュース 個人. 2021年6月29日閲覧。
  78. ^ PillerJun. 8, Charles (2020年6月8日). “Who’s to blame? These three scientists are at the heart of the Surgisphere COVID-19 scandal” (英語). Science | AAAS. 2021年6月29日閲覧。
  79. ^ 研究活動上の特定不正行為に関する調査結果について”. 大阪大学. 2020年11月6日閲覧。
  80. ^ McCook, Author Alison (2018年8月7日). “A 2015 PNAS paper is six pages long. Its correction is four pages long.” (英語). Retraction Watch. 2020年11月6日閲覧。
  81. ^ 国立循環器病センター調査報告書”. 2021年2月2日閲覧。
  82. ^ a b c 不正論文もとに臨床研究、参加した患者に影響は?阪大”. 朝日新聞. 2021年2月2日閲覧。
  83. ^ Schneider, Leonid (2020年10月7日). “Gregg Semenza: real Nobel Prize and unreal research data” (英語). For Better Science. 2020年11月6日閲覧。
  84. ^ Yuuta Yano; Nobuhiko Mitoma; Kaho Matsushima; Feijiu Wang; Keisuke Matsui; Akira Takakura; Yuhei Miyauchi; Hideto Ito et al. (3 December 2020). “Retraction Note: Living annulative π-extension polymerization for graphene nanoribbon synthesis”. Nature 588: 180. doi:10.1038/s41586-020-2950-0. 
  85. ^ 知的財産からみたライフサイエンス分野の知識創造と活用のありかた 味の素(株)知的財産センター 森岡一 2007年3月5日[リンク切れ]
  86. ^ 特許庁編「工業所有権法逐条解説第15版」P.485
  87. ^ 産学連携と知財戦略 第11回「明細書におけるデータ捏造問題」 先端技術事業化メールマガジン 第94号、日経BP社 産学連携事務局、2006年11月22日[リンク切れ]





英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「科学における不正行為」の関連用語

科学における不正行為のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



科学における不正行為のページの著作権
Weblio 辞書情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの科学における不正行為 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2021 GRAS Group, Inc.RSS