誤謬とは? わかりやすく解説

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誤謬

読み方:ごびゅう

誤謬(ごびゅう)とは、論理的な誤り間違いを指す言葉である。一般的には推論議論過程生じ論理的な矛盾非合理性を指す。誤謬は、事実とは異な結論を導く可能性があるため、正確な情報伝達理解妨げ要素となる。 誤謬には様々な種類存在しそれぞれ特定の論理的な間違いを表す。例えば、「人身攻撃の誤謬」は議論相手攻撃することで、その人主張否定しようとする誤謬である。また、二分法の誤謬」は、二つ選択肢しか存在しない誤って仮定する誤謬である。 誤謬は、日常生活メディア政治的な議論など、様々な場面で見られる。誤謬を理解し、それを避けることで、より正確で合理的な議論が可能となる。

ご‐びゅう〔‐ビウ〕【誤×謬】

読み方:ごびゅう

[名](スル)まちがえること。まちがい。「—を犯す」「—を正す

一言以て是非を—することあり」〈織田訳・花柳春話


誤謬

読み方:ゴビュウ(gobyuu)

まちがえること


誤謬


誤謬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/07 01:26 UTC 版)

論理学における誤謬(ごびゅう、: fallacy[注 1])とは、誤った推論のことである。平易には「論理の飛躍」などと表現される。誤謬には「形式的」なものと「非形式的」なものがある。論理学やその周辺分野では、結論の正否を問わず「誤謬」という。意図的な誤謬は「詭弁」という。


注釈

  1. ^ 荒木 (1922) は、「Fallacyの訳語は色々ある、似而非推論、誤謬、謬論、過誤論、論過、謬見、不正論、謬見、相似、虚偽等であってまちまちである、適当な訳語に苦んでいるように思われる、著者は「曲論」と訳した。」と述べる[1]。この他に、心理学用語等では「錯誤」とも訳されるが、この二字はerrorの訳語にも当てられるので紛らわしく、その点は「誤謬」や単に「誤り」とする訳し方も同じ問題がある。最も早く且つ最も普及した訳語は「虚偽」であり、井上哲次郎編『哲学字彙』(1881年)34ページに掲げられ、以来、文部省『学術用語集 論理学編』(大日本図書、1965年)で「虚偽」に統一され、『哲学事典』(平凡社、1971年)に「虚偽」で、『岩波 哲学・思想事典』(岩波書店、1998年)には「虚偽論」で立項されている。
  2. ^ たとえばパスツールは生物の自然発生説を打ち破ったが、これから「いついかなるときでも無生物から生物は発生しない」とするならばそれは誤りである。地球上のある時期には無生物から生物が発生したからである。またニュートン力学は真理であるといっても、それは量子力学や相対性理論の領域まで真理であるのではない。これらの理論はその適用範囲を超えて用いられるならたちまち誤謬となる[6]
  3. ^ たとえば光は波と粒子の性質を持つとされるが、光は波動であるとすればそれは誤りであり、粒子であるとしても誤りである。両者を折衷しても問題は解決しない[9]

出典

  1. ^ 荒木, 良造『詭弁と其研究』内外出版、東京、1922年https://dl.ndl.go.jp/pid/969196/1/6 
  2. ^ (Grootendorst van Eemeren (1992), p.[要ページ番号]
  3. ^ a b 板倉聖宣 1953, pp. 66–67.
  4. ^ 麻柄啓一 1988.
  5. ^ 板倉聖宣 1953, p. 67.
  6. ^ 板倉聖宣 1953, p. 68.
  7. ^ 板倉聖宣 1953, pp. 69–70.
  8. ^ 板倉聖宣 1953, p. 70.
  9. ^ a b 板倉聖宣 1953, p. 71.


「誤謬」の続きの解説一覧

誤謬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 05:59 UTC 版)

お前だって論法」の記事における「誤謬」の解説

お前だって論法は、次のようなパターンをとる。 人物Aが、Xを主張する人物Bが、Aの行動過去主張などは、主張Xに沿ったものではない、と主張する。 したがって主張Xは誤りである。 このような例として次のようなやりとり考えられるピータービル税金騙し取っている。 ビル:お前だって未払い駐車料金20件もあるくせに、よくもそんなことが言えたもんだ。 相手道徳上の性格や、行動は、一般的に議論論理性とは無関係であり、これは誤謬である。この手法は、燻製ニシンの虚偽用いた戦術でしばしば用いられる人身攻撃論法のひとつであり、そこではなんらかの主張なり議論が、それを唱えたり、支持したりする者に関する事実によって拒まれることになる。

※この「誤謬」の解説は、「お前だって論法」の解説の一部です。
「誤謬」を含む「お前だって論法」の記事については、「お前だって論法」の概要を参照ください。

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誤謬

出典:『Wiktionary』 (2021/06/15 14:18 UTC 版)

名詞

ごびゅう

  1. まちがいあやまり
  2. 論理学推計学論証過程論理的または形式的な明らかな瑕疵があり、その論証全体として妥当でないこと。

発音(?)

ご↗びゅー

翻訳


「誤謬」の例文・使い方・用例・文例

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