誤謬でない場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/01 02:21 UTC 版)
「真のスコットランド人論法」の記事における「誤謬でない場合」の解説
ロバート・アンダーソンは、「真のスコットランド人は……」というフレーズは必ずしも誤謬ではないと主張している。それは、このフレーズに含まれる「真」という用語の構文的文脈に依存するのだという。 一般に、「真のスコットランド人」論法は「スコットランド人」にあたるものが文が指す対象と相容れない場合には正しい可能性がある。例えば、菜食主義は肉を食べないことであると明白に定義されている。したがって、「真の菜食主義者は肉を食べない」は「私の友達は菜食主義者だが、肉を食べる」に対する間違ってはいない応答になりうる。肉を食べることはベジタリアンであることと語義からして相容れないからである。
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誤謬でない場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 05:44 UTC 版)
威力に訴える論証は、導出される結論が下される罰と論理的に無関係である場合に誤謬とされる。しかし、誤謬ではない場合も多い。例えば、次のような場合である。 酒酔い運転をすると、留置所に入れられる。 留置所には入りたくない。 だから、酒酔い運転はしない方がよい。 この論証の場合、酒酔い運転自体の性質についてではなく、それによって罰を受ける人々について罰の存在を根拠として結論を導いているもので、妥当な論証と言える。しかしこの前提で、酒酔い運転は道徳的に間違っているとか、社会悪だといった結論を導こうとすると、論理的には誤謬となる。
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