根拠
「根拠」とは、「判断が正しいことを示す拠り所としての客観的な情報・事実・データ」を意味する言葉である。簡単にいえば「判断の理由・要因になった物事」のことである。
「根拠」という字は「根本の拠(よりどころ)」という意味である。要するに「物事が成り立つもとになっている部分」のこと。「根拠地」のように「活動拠点」を指す意味で用いられることもある(「本拠」の類義語)。
「根拠」と「理由」の違い
「根拠」と「理由」は、どちらも「なぜそのように判断したのか?」という問いに対する回答となるものである。文脈によってはどちらの語を使っても問題なく意味が通る、という場合も多いが、それぞれ使い分けられる場合もある。あえて「根拠」と「理由」を区別するとすれば、【1】「根拠」は「判断の理由・要因になった物事そのもの」に焦点を当てる。【2】「理由」は、その「物事そのもの」をもとに「どのように考え判断したか」に焦点を当てる。
要するに、「根拠となる事実やデータを手がかりに導かれた考えや判断」が「理由」であり、その「理由を導き出す証拠や手がかりとして参照された事実やデータ」が「証拠」である。
こん‐きょ【根拠】
エビデンス
エビデンスとは、証拠、根拠、証言、形跡などを意味する英単語 "evidence" に由来する、外来の日本語。一般用語として使われることも増えてきており、多くは、以下に示す分野における学術用語や業界用語としてそれぞれに異なる意味合いで使われている。
- エビデンス (IT用語) - テスト工程において、システムが正常に稼働しているかどうか、あるいは不具合が生じたことを示す根拠となる書類やデータ[1]。
- エビデンス (医学) - ある治療法や検査法が、ある病気・怪我・症状に対して、科学的に効果があることを示す根拠となる検証結果・臨床研究結果を指す[2]。
- エビデンス (文化) - 世界遺産の登録審査に際しては、その学術的価値を証明する必要があり、「真正性(オーセンティシティ)」と呼ばれるが[3]、その検証過程においてはエビデンスという表現がしばしば用いられる[要出典]。
- エビデンス (経理) - 証憑。仕訳の基とする資料・データのこと[4]
- エビデンス (科学) - 科学的根拠。科学的理論や仮説を支持したり反論したりする働きをする根拠。科学的証拠の信頼性は概して統計学的分析または対照研究の結果の信頼性に基づく。
脚注
- ^ “エビデンスとは - IT用語辞典”. IT用語辞典 e-Words. 2023年12月30日閲覧。
- ^ “健康を決める力:ヘルスリテラシーを身につける”. www.healthliteracy.jp. 2023年5月6日閲覧。
- ^ “世界遺産条約履行のための作業指針 - 文化庁文化遺産オンライン”. 文化庁. 2008年6月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年6月18日閲覧。
- ^ “証憑(エビデンス)について – 学び家.com”. 2023年12月30日閲覧。
関連項目
外部リンク
- “エビデンスに基づいた 安全な生活環境づくり「エビサポ」”. 「国際基準の安全な学校・地域づくりに向けた協働活動支援」プロジェクト. 「国際基準の安全な学校・地域づくりに向けた協働活動支援」プロジェクト. 2015年2月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年2月19日閲覧。
根拠
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 20:33 UTC 版)
帯方郡から女王國までの距離を直線距離ではなく行程だと考えれば12,000里のうち、福岡県内に比定される伊都国までで既に10,500里使っていることから、残り1,500里(佐賀県唐津市に比定される末盧國から伊都國まで500里の距離の3倍)では邪馬台国の位置は九州地方を出ないとされること、。 邪馬台国と対立した狗奴国を熊本(球磨)の勢力と比定すれば、狗奴国の官「狗古知卑狗」が「菊池彦」の音訳と考えられること。 「魏志倭人伝」には邪馬台国は伊都国や奴国より南にあるとする記述が三箇所あり、また会稽東冶の東(緯度的にはほぼ沖縄県に一致する)にあるとしていること。また近傍に配置されるべき一大率が伊都国におかれたとしていること。 「魏志倭人伝」の記述は北部九州の小国を紹介する一方で、畿内説が投馬国に比定する近畿以西の道程に存在したはずの有力な阿岐国(安芸国)、吉備国や出雲国の仔細には全く触れられておらず、伊都国から近畿圏まで含む道程の記述が完全に欠けている。 「古事記」、「日本書紀」には、天皇による熊襲討伐など九州征伐が記載されており、景行天皇の頃までは北九州が大和朝廷の勢力圏外にあったと考えられる。またそれに伴って、3世紀の時点で畿内から北九州までを連合国家として治めていたのなら、6世紀に国造が設置されたという近年の研究にも疑問が生じる。また同時代の朝鮮半島は小国並立状態であり、倭国が先行して北部九州から畿内までの広域連合政権を生み出したとは考え難い。 魏志倭人伝中で邪馬台国の埋葬方法を記述した『有棺無槨』を甕棺と見なす見解に基づき、北九州地方に甕棺が多数出土していることや、石棺無槨の墳丘墓が多数出現していること。また「無槨」の記述から、槨を持つ畿内の古墳は当てはまらない。 福岡県糸島市の平原遺跡出土の大型内行花文鏡が伊勢神宮の神道五部書に伝わる八咫鏡と同型・同規模であり、天照大御神といった太陽神信仰との関係が考えられること。 福岡県久留米市には、宝賀寿男が、規模や副葬品、石棺無槨、主体部および周囲の集団墓(宝賀は殉葬墓ではないかとする)などの状況が『魏志倭人伝』の卑弥呼の墓記載とよく一致するとする祇園山古墳がある。 奈良県桜井市所在で最古の定型化した前方後円墳といわれる箸墓古墳を、3世紀後半の築造とし、卑弥呼の冢とする説があるが、卑弥呼死後に男王が即位するも再び混乱したことが記録されており、国内が大混乱していた時期に当時最大の墳丘を持つ古墳を造営することは不可能に近い。また古墳周囲には記録にある殉葬の跡も見られない。また、当時の朝鮮半島など周辺国の墳墓はいずれも一辺30メートル前後の墳丘墓で、倭国だけが飛び抜けて巨大な墳丘墓(箸墓古墳)を築造したとするのは無理がある。また箸墓古墳に年代的に先行するとされるホケノ山古墳の発掘調査を行った橿原考古学研究所による2008年(平成20年)の同古墳の発掘調査報告書では、出土遺物の検討から築造年代を3世紀中頃であると結論しつつ、木槨木材の炭素年代測定結果の幅が4世紀前半をも含む範囲であることを報告しているため、3世紀中頃とする年代に疑問を呈する意見がある。 三角縁神獣鏡が中国、朝鮮の遺跡から一面も出土していないことに加え、全国での出土数が記録にある100面を遥かに上回っている。 逆に、九州説の弱点として上げられるのは次の点である。
※この「根拠」の解説は、「邪馬台国九州説」の解説の一部です。
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根拠
「根拠」の例文・使い方・用例・文例
- 論証可能な根拠に基づいて
- 議論の根拠
- あなたの提案の根拠は何ですか
- 何を根拠にしてそう言うのですか
- 根拠のないうわさで私は大変悩まされました
- 彼らの主張を立証する根拠はありますか
- 我々の恐怖心にはほとんど根拠がない
- 根拠のない報告書
- そんなことをいう君の根拠は何ですか
- 根拠のない不安
- 根拠の弱い仮定
- 彼の理論は根拠がない
- どういう根拠でその主張は行われたんですか
- ナチスはドイツ領土拡大政策の根拠として生存圏の概念を使用した。
- 「資格商法」とは文字通りには「qualification selling method」という意味であり、根拠のない資格や学位を法外な値段で売る詐欺的ビジネスである。
- ユノカル基準を適用するため、その会社は事業および存在自体に対する脅威が存在すると信じる合理的根拠があることを証明した。
- 科学的根拠のある商品
- ビン・ラディンの死によって戦争をする理論的根拠は無くなった。
- 著者は根拠となる文献を示すべきである。
- 何を根拠にあなたがそう評価したのかを知りたい。
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