当てるとは?

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あ・てる【当てる/充てる/宛てる】

[動タ下一][文]あ・つ[タ下二

あるものを他のものに触れるようにする。直面させる。

㋐ある物にぶつける。「ボールを頭に—・てる」「的に—・てる」

光・熱・風などに触れさせる。さらす。「日に—・てて布団を乾かす」「鉢植え夜露に—・てないようにする」

密着させる。あてがう。「額に手を—・てる」「継ぎを—・てる」「座布団を—・ててください

対抗させる。「練習試合強豪に—・てて実力を試す」

期待やねらいどおりの状態にする。

㋐くじなどで賞を得る。「一等賞を—・てる」

催し企画などが成功する。「一山—・てる」「芝居で—・てる」

正しく推測する。「彼の年齢を—・てる」「小説途中で犯人を—・てる」

他のものに合わせる。うまく振り分ける

㋐対応させてつける。「外来語漢字を—・てる」

㋑仮にあてはめる。「わが身に—・てて考える」

㋒(充てる全体一部をそのために使う。「余暇読書に—・てる」「ボーナス旅費に—・てる」

指名してやらせる。「先生に—・てられる」

仕事や役などを割り振る。「重要なポスト新人を—・てる」

㋕(宛てる相手に向ける。「母に—・てて手紙を書く」→当てられる


あ・てる【当・中・充・宛】

〔他タ下一〕 [文]あ・つ 〔他タ下二

[一] 人や動物、物に、他のあるものを接触させる動作行為全般をいう。この場合、その速度強さ大き場合もあれば、小さ場合もある。

勢いよくぶつける。打ちつける。

大智度論天安二年点(858)一〇〇執金剛神を以て之に擬(アツ)」

平家13C前)一一「馬にあてられじと引き退いて、みな船へぞ乗りにける」

触れさせる。くっつける。あてがう

土左(935頃)承平五年二月六日「ひたひに手をあてて喜ぶことふたつなし

③ 風、光、熱などにさらす。

古事記(712)中・歌謡「三栗のその中つ土(に)を 頭(かぶ)衝(つ)く 真火には阿弖(アテ)ず」

(10C終)二九二「ただ『あらずとも』と書きたるを、廂(ひさし)にさし入りたる月にあてて、人の見しこそをかしかりしか」

④ ある状態に直面させる。

宇津保(970‐999頃)俊蔭「もしかかること世にきこえば、きんぢらをさへ罪にあてむといましめ給ひて」

(5) 人を扱う。

浮世草子傾城禁短気(1711)二「幼少より、兄弟子太夫達に、つらくあてられた事なく」

(6) 他のことにかこつけたりして遠まわし悪口を言う。非難する。あてこする

日葡辞書(1603‐04)「Atete(アテテ)、または、atetçuqete(アテツケテ) ユウ

(7) 交渉してととのえる。調達する。

歌舞伎法懸松成田利剣(1823)大詰剣菱を五合、青蕃椒奴豆腐で、一杯けづらう。其うち、夕河岸も来るであらう。ちょっと五合、あてて来さっし」

(8) 飲食物や寒、暑、毒、不快な事や言葉などが、からだや気持に害を与える。多くあてられる」の形で用いる。

地蔵十輪経元慶七年点(883)一「種々の毒薬に中(アテ)らるることを被(かが)ふらむに」

(9) 相手急所打っ一時気絶させる。当て身くわせる

浄瑠璃唐船噺今国性爺(1722)上「きうび先の息合にはたと当(アテ)たる当身のこぶし」

(10) 男女が、仲のよいところ見せつけるまた、のろけ話を聞かせる多くあてられる」の形で用いる。

歌舞伎鼠小紋東君新形鼠小僧)(1857)三幕「『腹の中に箒を立てておきなすって』『当(ア)てられましたかね』」

(11) (②の意から)

(イ) 座ぶとんを敷く。「どうぞおあてください

(ロ) 測るために物さしなどを物にあてがう

笠懸聞書(1792)「定木をあつるに中くほなる処定木ありにくき程に定木を中くほにたむる也」

(ハ) 剃刀(かみそり)で毛をそる。

文明開化(1873‐74)〈加藤祐一〉初「決してあたまに剃刀はあてぬがよい事で厶(ござ)る」

(12) 人に損をかけることをいう、芝居関係者言葉

[二] ある物や人などを、ある状態、用途方角などに対応させて用いる。また、ある役目作業などを指示する。

物事をある目的に使うようにあてはめる。物をある目的用途に使う。充当する。

南海寄帰内法伝平安後期点(1050頃)一「凡そに浄触を分つ〈略〉浄をは非時飲用に擬(アツ)」

平家13C前)八「羶肉(なまぐさきしし)・酪(らく)のつくりもって飢渇にあつ」

② うまく対応するようにする。また、対応するように分け配る。

落窪(10C後)三「経一部一日にあてて、九部なんはじめたりける」

③ ある役目仕事などを担当させる。

宇津保(970‐999頃)祭の使「かくて、その日御節供(せっく)、よき御庄ある国々受領(ずりゃう)にあてられたり」

④ 場所がある方角あるよう位置をとる。

平家13C前)七「山をうしろにし、山をまへにあつ」

(5) (「目をあてる」の形で用いる) ある物に視線を向ける。多く打消伴って用いる。

方丈記1212)「くさき香(か)世界にみち満ちて、変りゆくかたありさま、目もあてられぬこと多かり

(6) 何かをやらせたり、質問答えさせるために指名する。

彼岸過迄(1912)〈夏目漱石風呂の後「中(ア)てられさへすれば、必ず起立して訳をつけた」

(7) 郵便物送り先の人を指定する。

油地獄(1891)〈斎藤緑雨〉一「出席の由を幹事へ宛(ア)てて申入れた」

[三] ねらいや望みその通り実現する。

① 矢や弾丸などをねらった所にうまくぶつける。命中させる。

源氏100114頃)若菜下を百(もも)たび射あてつべき舎人(とねり)どもの」

事実正しく推測したり計算したりする。また、正し答え考えつく

洒落本跖婦人伝(1753)「十露盤(そろばん)にあてて見れば」

物事うまくいかせる。事業商売興行などを予定どおり成功させる。

評判記役者口三味線(1699)京「どのしばゐにも、一あてづつあてる事、是藤十郎をまなぶにあらずや」

④ くじや懸賞催しで、当籤(とうせん)する。

*「佐久間ダム見学記について」について(1955)〈杉浦明平〉「バクチで当てることをのぞんではならぬ」


当てる

大阪弁 訳語 解説
当てる 指名する 授業などにおいて教師児童生徒指名すること。前の方の席は当てられやすいさかい嫌やわあ。受動態は「当てられる」。越後羽前で「かける」。


当てる

出典:『Wiktionary』 (2021/08/16 07:21 UTC 版)

和語の漢字表記

てる

  1. あてる 参照



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