エックス‐せん【X線】
X線 X-ray
X線
1895年ドイツの物理学者レントゲンが真空放電管の実験中に発見したことからレントゲン線ともいう。電磁波の一種で紫外線とガンマ線との間約10-3~10-12mの範囲の波長(エネルギー)を持つものをいう。
蛍光作用、電離作用、写真作用等を有する。物質の透過力はエネルギーが高いものほど大きく、この性質を利用して医療のほか非破壊検査等にも使われている。
X線は電子と原子の非弾性散乱や電子の内部転換等によって電子が励起されたり、または電子が原子からはじき出された状態から安定な状態に戻る際に、そのエネルギーを電磁波(X線)の形で放出される。したがって、X線は発生源が異なるだけで、γ線と同一である。
X線
X線
X(エックス)線
X線
X線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/29 23:30 UTC 版)
腸管のガスの貯留、鏡面像(air-fluid level, niveau;二ボー)の形成(基本的には立位で撮影する。無理な場合はfree airをみるため、左側臥位)。小腸のケルクリング皺襞。
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X線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/10 17:24 UTC 版)
「エネルギー分散型X線分析」の記事における「X線」の解説
試料中を数十um程度から数cmの深さまで侵入することができるので、バルク層の分析に使用される。また、膜厚の測定が可能である。
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X線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 10:37 UTC 版)
X線は恒星の死後の姿である中性子星や、恒星の放射物が連星を成す高密度星に引きずり込まれる際に発生することが知られるが、単独の恒星からも観察される。 太陽をX線観測すると、磁力線のねじれと再結合の際にエネルギーが解放され、コロナやフレアを発する際に放射が起こることが知られている。形成中で若く、まだ中心で水素の核融合を起こす前段階にある前主系列星という恒星は、太陽よりも強い短波長の硬X線を放つ現象が知られる。形成途上の恒星は周囲から収縮途上のガスの流入が続き、その角運動量が持ち込まれて自転が早くなる。すると星の内部で対流が大規模に起こり、発生するフレアも太陽の数万倍規模になって強いX線が生じると考えられている。前主系列星は星間ガスに取り囲まれて可視光線では観測しづらい。しかし硬X線を使えばその位置を知る手段のひとつになる。 太陽質量の5倍以上の恒星は表面対流を起こしておらずコロナやフレアが生じないためX線は放射しないと考えられていたが、X線天文衛星HEAO-2はこのような星からX線を観測した。大質量星は多くの質量を星風の形で放出しており、これが周囲のガスと衝突すると高温のプラズマが発生し、X線を放射している。これらの観測は星間ガスの分布を知るうえで有用である。なお、大・中質量星でもフレアのような磁力線由来のX線と思われるX線が観測された例もあるが、そのメカニズムはわかっていない。
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X線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 11:02 UTC 版)
「アーサー・コンプトン」の記事における「X線」の解説
1923年、物理学教授としてシカゴ大学に移り、その後22年間その地位にあった。1925年、周期表の最初の16元素(水素から硫黄)からの13万ボルトのX線の散乱は偏光するというJ. J. トムソンにより予測されていた結果を実証した。ハーバード大学のウィリアム・デュアンはコンプトンによるコンプトン効果の解釈が間違っていることを証明する運動を主導した。デュアンはコンプトンを反証するために一連の実験を行ったが、コンプトンが正しいという証拠を見つけた。1924年にデュアンはこれが事実であることを認めた。 塩のナトリウムおよび塩素核に対するX線の影響を調査した。彼は強磁性を調査するためにX線を使用し、これが電子スピンの配列の結果であると結論付けた。1926年、ゼネラル・エレクトリックのランプ部門のコンサルタントとなった。1934年、オックスフォード大学へEastman客員教授としてイギリスへ戻った。そこにいる間、ゼネラル・エレクトリックはウェンブリーにあるゼネラル・エレクトリック・カンパニー plcの研究所での活動について報告するよう彼に依頼した。コンプトンはそこでの蛍光灯の研究の可能性に興味をそそられた。彼の報告は蛍光灯を開発するアメリカの研究プログラムを刺激した。 コンプトンの最初の著書X-Rays and Electronsは1926年に出版された。この中でX線回折パターンから回折物質の密度を計算する方法を示した。彼はこの本を改訂しSamuel K. Allisonを助けをかりてX-Rays in Theory and Experiment (1935)を作成した。これはその後30年間にわたり標準的な参考書であり続けた。
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X線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 04:01 UTC 版)
2012年、X線観測衛星NuSTARによる観測で、高エネルギーX線でいて座A*付近の詳細を初めてとらえ、ブラックホール近傍にある高温の物質から放射されるX線の強度が変化する爆発現象を検出した。最大強度の時、ブラックホール近傍の物質の温度は、1億Kに達したと考えられる。 .mw-parser-output .tmulti .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .tmulti .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .tmulti .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .tmulti .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .tmulti .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .tmulti .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .tmulti .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow>.thumbcaption{text-align:center}} いて座A*から非常に明るいX線フレアが検出された。 いて座A*周囲に無数に存在する小惑星の想像図。出典: NASA / CXC / M. Weiss 2015年1月5日、チャンドラX線観測衛星が、いて座A*から平常時の400倍もの強度があるX線の爆発的増光を検出した、と発表された。この特異な現象の発生原理については、2つの仮説が考えられている。1つは、小惑星がブラックホールに飲み込まれる際の爆発である、というもの。ブラックホールに接近し、潮汐力で崩壊した小惑星が、ブラックホールの周りをしばらく周回し、飲み込まれる際に、ブラックホールの周りのガスと衝突し、流星のように発光するというもの。もう1つの仮説は、いて座A*へ落ち込むガス中の磁力線が、太陽フレアの発生機構と考えられている磁気リコネクションを起こして爆発した、というものである。
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X線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/12/24 23:25 UTC 版)
X線の散乱長は、トムソン散乱長もしくは古典電子半径 r 0 {\displaystyle r_{0}} である。
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X線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 18:42 UTC 版)
「X線天文学」および「X線観測衛星」を参照 X線望遠鏡はX線、つまり高エネルギーの光子を観測する望遠鏡である。X線も大気を通過しにくいので、空高くか、あるいは宇宙でしか観測できない。X線を放射する天体の種類は多く、銀河団、活動銀河中心のブラックホール、超新星、恒星などが挙げられる。連星のうち白色矮星(激変星)、中性子星、ブラックホール(X線連星)を含むものからもX線が放射される。X線は太陽系の天体からも放射されており、特に月は太陽から来たX線を強く反射している。また、宇宙X線背景放射と呼ばれる弱くてが光源がはっきりしないX線も観測される。 日本の宇宙X線観測衛星あすか BeppoSAXのイラスト アインシュタイン観測機 (HEAO 2) XRISMのイラスト 名称管轄機関打上日停止日位置出典HEAO-1 (高エネルギー観測機1号) NASA 1977年8月12日 1979年1月9日 eo00445地球軌道 (445 km) HEAO-3 (高エネルギー観測機3号) NASA 1979年9月20日 1981年5月29日 eo00486.4地球軌道 (486.4–504.9 km) ABRIXAS (全天空広帯域X線画像解析機) DLR 1999年4月28日 1999年7月1日 eo00549地球軌道 (549–598 km) あすか (ASTRO-D) NASA & ISAS 1993年2月20日 2001年3月2日 eo00523.6地球軌道 (523.6–615.3 km) AGILE ISA 2007年4月23日 — eo00524地球軌道 (524–553 km) アリエル5号 SRC & NASA 1974年10月15日 1980年3月14日 eo00520地球軌道 (520 km) Alexis (低エネルギーX線画像センサー配列機) LANL 1993年4月25日 2005年 eo00749地球軌道 (749–844 km) アリヤバータ ISRO 1975年4月19日 1975年4月23日 eo00563地球軌道 (563–619 km) アストロン IKI 1983年3月23日 1989年6月 eo02000地球軌道 (2,000—200,000 km) ANS (オランダ天文衛星) SRON 1974年8月30日 1976年6月 eo00266地球軌道 (266–1176 km) アストロサット ISRO 2015年 — eo00650地球軌道 (650 km) BeppoSAX ASI 1996年4月30日 2002年4月30日 eo00575地球軌道 (575–594 km) 広帯域X線望遠鏡(BBXRT) / Astro 1 (STS-35) NASA 1990年12月2日 1990年12月11日 eo00500地球軌道 (500 km) チャンドラ NASA 1999年7月23日 — eo09942地球軌道 (9,942–140,000 km) Cos-B ESA 1975年8月9日 1982年4月25日 eo00339.6地球軌道 (339.6–99,876 km) CORSA-A (日本のX線観測衛星) ISAS 1976年2月6日 1976年2月6日 打上げ失敗 アインシュタイン観測機 (HEAO 2) NASA 1978年11月13日 1981年4月26日 eo00465地球軌道 (465–476 km) EXOSAT ESA 1983年5月26日 1986年4月8日 eo00347地球軌道 (347–191,709 km) ぎんが (ASTRO-C) ISAS 1987年2月5日 1991年11月1日 eo00517地球軌道 (517–708 km) Granat CNRS & IKI 1989年12月1日 1999年5月25日 eo02000地球軌道 (2,000–200,000 km) はくちょう(CORSA-B) ISAS 1979年2月21日 1985年4月16日 eo00421地球軌道 (421–433 km) HETE-2 (高エネルギー観測衛星2号機) NASA 2000年10月9日 2007年3月 eo00590地球軌道 (590–650 km) INTEGRAL (国際ガンマ線天体物理実験室) ESA 2002年10月17日 — eo00639地球軌道 (639–153,000 km) NuSTAR (Nuclear Spectroscopic Telescope Array) NASA 2012年6月13日 — eo00525地球軌道 (525 km) ROSAT NASA & DLR 1990年6月1日 1999年2月12日 eo00580地球軌道 (580 km) RXTE (ロッシX線放射時間観測機) NASA 1995年12月30日 2012年1月5日 eo00409地球軌道 (409 km) Spektr-RG(スペクトルRG) IKI & ESA 2019年7月13日 — 太陽 - 地球の L2 すざく (ASTRO-E2) JAXA & NASA 2005年7月10日 — eo00550地球軌道 (550 km) ニール・ゲーレルス・スウィフト (ガンマ線バースト観測機) NASA GFSC 2004年11月20日 — eo00585地球軌道 (585–604 km) てんま(ASTRO-B) ISAS 1983年2月20日 1989年1月19日 eo00489地球軌道 (489–503 km) SAS-C (小型宇宙衛星3号) NASA 1975年5月7日 1979年4月 eo00509地球軌道 (509–516 km) ウフル(SAS-1) NASA 1970年12月12日 1973年3月 eo00531地球軌道 (531–572 km) Athena (Advanced Telescope for High Energy Astrophysics) ESA 2034年 — 太陽 - 地球の L2 XMM-Newton ESA 1999年12月10日 — eo07365地球軌道 (7,365–114,000 km) HXMT (Hard X-ray Modulation Telescope) CNSA & CAS 2017年6月15日 — eo07365地球軌道 (550 km) ひとみ (ASTRO-H) JAXA, NASA GFS 2016年2月17日 2016年4月28日 eo07365地球軌道 (575 km) XRISM (X線分光撮像衛星) JAXA, NASA GFS, ESA 2023年(予定) 地球軌道 (575 km) International X-ray Observatory (IXO) コンステレーション-X計画等を統合 NASA, ESA, JAXA 計画中止 — — 暗黒宇宙観測機(Dark Universe Observatory) NASA 計画中止 — — XEUS (X線放出天体観測宇宙望遠鏡) ESA 計画中止 — —
※この「X線」の解説は、「宇宙望遠鏡の一覧」の解説の一部です。
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X線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 11:30 UTC 版)
※この「X線」の解説は、「グリーゼ687」の解説の一部です。
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X線
「X線」の例文・使い方・用例・文例
- 体にX線を当てる
- X線を遮断する
- コンペンセータはX線機器に使用される。
- X線を通さない
- X線または他の放射線の形式を通さない
- X線の使用によって画像を得ること
- X線で走査しコンピュータを用いて画像を構築することによって身体器官を検査する方法
- 様々な組織(特に脳の)における代謝活動を調べるためにコンピューターX線撮影法を使用すること
- X線その他の貫通性の放射物を用いて不透明な物の内部構造を検査すること
- レントゲン写真を作るためにX線を用いるX線写真術
- 電子写真技術を用いたX線とX線撮影(レントゲン写真であるというよりも)
- 放射線不透過性の造影剤の注入後にX線撮影を行う血管検査
- 放射線不透過造影剤の注射の後のリンパ節とリンパ管のX線撮影検査
- X線撮影による動脈検査
- 関節のX線撮影検査で、放射線不透過造影剤の注入後に行う
- 静脈のX線撮影検査
- 造影剤が注入された後に行う胆管のX線撮影検査
- 可能性がある障害(通常クモ膜下腔への造影剤の注射の後の)を発見する脊髄のX線撮影
- 何かまたは誰かのX線をとる
- 医者は、私の胸のX線写真を撮った
- >> 「X線」を含む用語の索引
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