X線とは? わかりやすく解説

エックス‐せん【X線】


X線

読み方えっくすせん,X ray

1895年ドイツ物理学者レントゲン真空放電管の実験中に発見したことからレントゲン線ともいう。電磁波一種紫外線ガンマ線との間約10-31012mの範囲波長エネルギー)を持つものをいう
蛍光作用電離作用写真作用等を有する物質透過力はエネルギーが高いものほど大きく、この性質利用して医療のほか非破壊検査等にも使われている。
X線は電子原子非弾性散乱電子内部転換等によって電子励起されたり、または電子原子からはじき出された状態から安定な状態に戻る際に、そのエネルギー電磁波(X線)の形で放出される。したがって、X線は発生源異なるだけで、γ線同一である。

X線


x線

【仮名】xせん
原文x-ray

高エネルギー放射線一種。低用量では、身体内部画像撮影することによって疾患診断利用されている。高用量では、がんの治療利用されている。

X(エックス)線

ドイツ物理学者レントゲンによって発見され放射線一種、またはその放射線利用した治療機器のこと。目に見えない歯根(歯の根っこ)や骨の状態を診るために使用される最近ではフィルム使わず従来機器比べて放射線量少ないデジタルエックス線(デジタルレントゲン)が普及しつつある。

X線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/27 12:39 UTC 版)

X線(エックスせん、: X-ray)は、波長が1 pm - 10 nm程度の電磁波である。発見者であるヴィルヘルム・レントゲンの名をとってレントゲン線と呼ばれることもある。電磁波であるが放射線の一種でもあり、X線撮影、回折現象を利用した結晶構造の解析などに用いられる。呼称の由来は数学の“未知数”を表す「X」で、これもレントゲンの命名による。




「X線」の続きの解説一覧

X線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/29 23:30 UTC 版)

イレウス」の記事における「X線」の解説

腸管ガス貯留鏡面像(air-fluid level, niveau;二ボー)の形成基本的に立位撮影する。無理な場合free airをみるため、左側臥位)。小腸ケルクリング皺襞

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エネルギー分散型X線分析」の記事における「X線」の解説

試料中を数十um程度から数cm深さまで侵入することができるので、バルク層の分析使用されるまた、膜厚測定が可能である。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 10:37 UTC 版)

恒星」の記事における「X線」の解説

X線は恒星の死後の姿である中性子星や、恒星放射物が連星を成す高密度星引きずり込まれる際に発生することが知られるが、単独恒星からも観察される太陽X線観測すると、磁力線のねじれと再結合の際にエネルギー解放されコロナフレア発する際に放射が起こることが知られている。形成中で若く、まだ中心水素核融合起こす前段階にある前主系列星という恒星は、太陽よりも強い短波長の硬X線放つ現象知られる形成途上恒星周囲から収縮途上ガス流入続き、その角運動量持ち込まれ自転早くなる。すると星の内部対流大規模に起こり発生するフレア太陽数万規模になって強いX線が生じると考えられている。前主系列星星間ガス取り囲まれ可視光線では観測しづらい。しかし硬X線使えばその位置を知る手段ひとつになる太陽質量の5倍以上の恒星表面対流起こしておらずコロナフレア生じないためX線は放射しないと考えられていたが、X線天文衛星HEAO-2このような星からX線を観測した大質量星多く質量星風の形で放出しており、これが周囲ガス衝突する高温プラズマ発生し、X線を放射している。これらの観測星間ガス分布を知るうえで有用である。なお、大・中質量星でもフレアのような磁力線由来のX線と思われるX線が観測された例もあるが、そのメカニズムわかっていない。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 11:02 UTC 版)

アーサー・コンプトン」の記事における「X線」の解説

1923年物理学教授としてシカゴ大学移りその後22年間その地位にあった1925年周期表最初16元素水素から硫黄)からの13ボルトのX線の散乱偏光するというJ. J. トムソンにより予測されていた結果実証したハーバード大学ウィリアム・デュアンコンプトンによるコンプトン効果解釈間違っていることを証明する運動主導したデュアンコンプトン反証するために一連の実験行ったが、コンプトン正しいという証拠見つけた1924年デュアンはこれが事実であることを認めた。 塩のナトリウムおよび塩素対するX線の影響調査した。彼は強磁性調査するためにX線を使用し、これが電子スピン配列結果であると結論付けた1926年ゼネラル・エレクトリックランプ部門コンサルタントとなった1934年オックスフォード大学Eastman客員教授としてイギリスへ戻った。そこにいる間、ゼネラル・エレクトリックウェンブリーにあるゼネラル・エレクトリック・カンパニー plc研究所での活動について報告するよう彼に依頼したコンプトンはそこでの蛍光灯研究可能性興味そそられた。彼の報告蛍光灯開発するアメリカ研究プログラム刺激したコンプトン最初著書X-Rays and Electronsは1926年出版された。この中でX線回折パターンから回折物質密度計算する方法示した。彼はこの本を改訂しSamuel K. Allison助けをかりてX-Rays in Theory and Experiment (1935)を作成した。これはその後30年間にわたり標準的な参考書であり続けた

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X線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 04:01 UTC 版)

いて座A*」の記事における「X線」の解説

2012年X線観測衛星NuSTARによる観測で、高エネルギーX線でいて座A*付近詳細初めてとらえ、ブラックホール近傍にある高温物質から放射されるX線の強度変化する爆発現象検出した最大強度の時、ブラックホール近傍物質温度は、1億Kに達した考えられる。 .mw-parser-output .tmulti .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .tmulti .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .tmulti .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .tmulti .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .tmulti .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .tmulti .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .tmulti .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow>.thumbcaption{text-align:center}} いて座A*から非常に明るいX線フレア検出された。 いて座A*周囲無数に存在する小惑星想像図出典: NASA / CXC / M. Weiss 2015年1月5日チャンドラX線観測衛星が、いて座A*から平常時400倍もの強度があるX線の爆発的増光検出した、と発表された。この特異な現象発生原理については、2つ仮説考えられている。1つは、小惑星ブラックホール飲み込まれる際の爆発である、というもの。ブラックホール接近し潮汐力崩壊した小惑星が、ブラックホール周りをしばらく周回し飲み込まれる際に、ブラックホール周りガス衝突し流星のように発光するというもの。もう1つ仮説は、いて座A*落ち込むガス中の磁力線が、太陽フレア発生機構考えられている磁気リコネクション起こして爆発した、というものである

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X線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/12/24 23:25 UTC 版)

散乱振幅」の記事における「X線」の解説

X線の散乱長は、トムソン散乱もしくは古典電子半径 r 0 {\displaystyle r_{0}} である。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 18:42 UTC 版)

宇宙望遠鏡の一覧」の記事における「X線」の解説

X線天文学」および「X線観測衛星」を参照 X線望遠鏡はX線、つまり高エネルギー光子観測する望遠鏡である。X線も大気通過しにくいので、空高くか、あるいは宇宙でしか観測できない。X線を放射する天体種類多く銀河団活動銀河中心ブラックホール超新星恒星など挙げられる連星のうち白色矮星激変星)、中性子星ブラックホール(X線連星)を含むものからもX線が放射される。X線は太陽系天体からも放射されており、特に月は太陽から来たX線を強く反射している。また、宇宙X線背景放射呼ばれる弱くて光源はっきりしないX線も観測される日本宇宙X線観測衛星あすか BeppoSAXイラスト アインシュタイン観測機 (HEAO 2) XRISMイラスト 名称管轄機関打上停止位置出典HEAO-1 (高エネルギー観測機1号) NASA 1977年8月12日 1979年1月9日 eo00445地球軌道 (445 km) HEAO-3 (高エネルギー観測機3号) NASA 1979年9月20日 1981年5月29日 eo00486.4地球軌道 (486.4–504.9 km) ABRIXAS (全天広帯域X線画像解析機) DLR 1999年4月28日 1999年7月1日 eo00549地球軌道 (549–598 km) あすか (ASTRO-D) NASA & ISAS 1993年2月20日 2001年3月2日 eo00523.6地球軌道 (523.6–615.3 km) AGILE ISA 2007年4月23日 — eo00524地球軌道 (524–553 km) アリエル5号 SRC & NASA 1974年10月15日 1980年3月14日 eo00520地球軌道 (520 km) Alexis (低エネルギーX線画像センサー配列機) LANL 1993年4月25日 2005年 eo00749地球軌道 (749–844 km) アリヤバータ ISRO 1975年4月19日 1975年4月23日 eo00563地球軌道 (563619 km) アストロン IKI 1983年3月23日 1989年6月 eo02000地球軌道 (2,000200,000 km) ANS (オランダ天文衛星) SRON 1974年8月30日 1976年6月 eo00266地球軌道 (266–1176 km) アストロサット ISRO 2015年 — eo00650地球軌道 (650 km) BeppoSAX ASI 1996年4月30日 2002年4月30日 eo00575地球軌道 (575594 km) 広帯域X線望遠鏡(BBXRT) / Astro 1 (STS-35) NASA 1990年12月2日 1990年12月11日 eo00500地球軌道 (500 km) チャンドラ NASA 1999年7月23日 — eo09942地球軌道 (9,942–140,000 km) Cos-B ESA 1975年8月9日 1982年4月25日 eo00339.6地球軌道 (339.6–99,876 km) CORSA-A (日本X線観測衛星) ISAS 1976年2月6日 1976年2月6日 打上げ失敗 アインシュタイン観測機 (HEAO 2) NASA 1978年11月13日 1981年4月26日 eo00465地球軌道 (465476 km) EXOSAT ESA 1983年5月26日 1986年4月8日 eo00347地球軌道 (347191,709 km) ぎんが (ASTRO-C) ISAS 1987年2月5日 1991年11月1日 eo00517地球軌道 (517–708 km) Granat CNRS & IKI 1989年12月1日 1999年5月25日 eo02000地球軌道 (2,000200,000 km) はくちょう(CORSA-B) ISAS 1979年2月21日 1985年4月16日 eo00421地球軌道 (421433 km) HETE-2 (高エネルギー観測衛星2号機) NASA 2000年10月9日 2007年3月 eo00590地球軌道 (590650 km) INTEGRAL (国際ガンマ線天体物理実験室) ESA 2002年10月17日 — eo00639地球軌道 (639153,000 km) NuSTAR (Nuclear Spectroscopic Telescope Array) NASA 2012年6月13日 — eo00525地球軌道 (525 km) ROSAT NASA & DLR 1990年6月1日 1999年2月12日 eo00580地球軌道 (580 km) RXTEロッシX線放射時間観測機NASA 1995年12月30日 2012年1月5日 eo00409地球軌道 (409 km) Spektr-RG(スペクトルRG) IKI & ESA 2019年7月13日太陽 - 地球L2 すざく (ASTRO-E2) JAXA & NASA 2005年7月10日 — eo00550地球軌道 (550 km) ニール・ゲーレルス・スウィフト (ガンマ線バースト観測機) NASA GFSC 2004年11月20日 — eo00585地球軌道 (585604 km) てんま(ASTRO-B) ISAS 1983年2月20日 1989年1月19日 eo00489地球軌道 (489503 km) SAS-C (小型宇宙衛星3号) NASA 1975年5月7日 1979年4月 eo00509地球軌道 (509516 km) ウフル(SAS-1) NASA 1970年12月12日 1973年3月 eo00531地球軌道 (531–572 km) Athena (Advanced Telescope for High Energy Astrophysics) ESA 2034年太陽 - 地球L2 XMM-Newton ESA 1999年12月10日 — eo07365地球軌道 (7,365114,000 km) HXMT (Hard X-ray Modulation Telescope) CNSA & CAS 2017年6月15日 — eo07365地球軌道 (550 km) ひとみ (ASTRO-H) JAXA, NASA GFS 2016年2月17日 2016年4月28日 eo07365地球軌道 (575 km) XRISM (X線分光撮像衛星) JAXA, NASA GFS, ESA 2023年(予定) 地球軌道 (575 km) International X-ray Observatory (IXO) コンステレーション-X計画等を統合 NASA, ESA, JAXA 計画中止 — — 暗黒宇宙観測機(Dark Universe Observatory) NASA 計画中止 — — XEUS (X線放出天体観測宇宙望遠鏡) ESA 計画中止 — —

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X線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 11:30 UTC 版)

グリーゼ687」の記事における「X線」の解説

グリーゼ687は、強いX線を放射している。

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X線

出典:『Wiktionary』 (2021/12/10 00:57 UTC 版)

この単語漢字
せん
第二学年
音読み

異表記・別形

発音

  • (東京) スせん kkúsúséń] (平板型 – [0])
  • IPA(?): [e̞k̚kɯ̟̊ᵝsɨᵝsẽ̞ɴ]

名詞

X (エックスせん)

  1. (物理学) 1ピコメートルから10ナノメートル程度の短い波長をもつ電磁波X線撮影などに用いられる

熟語

関連語

翻訳


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