き どう -だう [0] 【軌道】
軌道
レールの上を車両が走るという点では鉄道と変わりませんが、原則として道路に設けられ、道路交通を補助することを目的としており、大正10年以来軌道法によって監督を受けています。鉄道が道路ではなく専用のレールを使って高速で車両を走らせ、人または貨物を運ぶのとは性格が違います。
鉄道と軌道の区分ははっきりしていますが、実際の統計面などの取り扱いは、「鉄軌道部門」となる場合が多いです。軌道が輸送人員の増加や速度の向上のため、専用の線路敷を持ち、軌道の枠を出ることがあります。こうした実態に対処できるよう鉄道事業法第62条に「軌道からの変更」の規定があり、内容は、国土交通大臣の許可を得て軌道事業を鉄道事業に変更することができる、この許可を受けた者は第一種鉄道事業の免許を受けたものとみなす…というものです。この規程(旧地方鉄道法を含む)によって鉄道に変更した例もあります。
「軌道」は、こうした軌道法に基づくものとは別に、鉄道、軌道の別を問わずに、列車が通る道という意味でも使われます。この場合、レール、レール締結装置、まくらぎ、道床など道床から上の構造物の総称で使用されます。列車の荷重を支えるとともに、それを広く分散させて路盤に伝えます。
「軌道」とは何か?
「軌道」とは人工衛星が通る道すじのこと
人工衛星が地表すれすれを回るために必要な速度、すなわち遠心力(えんしんりょく)と地球の引力がつり合う速度は秒速7.9kmで、この速度を「第1宇宙速度」といいます。また、人工衛星が通る道すじを「軌道」(きどう)といいます。第1宇宙速度を超えると、人工衛星の軌道は楕円(だえん)になり、さらに人工衛星の運動エネルギーが第1宇宙速度のときの2倍になる毎秒11.2km(第2宇宙速度。脱出速度ともいいます)になると、地球の重力をのがれ、地球周回軌道から出ていってしまいます。
軌道面には、かならず地球の中心がふくまれる
人工衛星は、1つの決まった平面の中で動いています。この平面は「軌道面」と呼ばれ、人工衛星が地球を回る軌道面には、かならず地球の中心がふくまれます。人工衛星は、それぞれの目的に応じて、地上からの高度や軌道の形がちがいますが、地球の中心をふくまない、どちらか片方に片寄った軌道面は不可能です。
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