車両
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/07 13:44 UTC 版)

車両(しゃりょう、車輛、英: wheeled vehicle)は、車輪のついた乗り物[1]。乗り物のうち、車輪がついていて陸上を走るもの、陸上を走るためのもの。
分類・種類
目的や車輪の数などによって分類されている。
目的による分類から説明すると、線路を走行するための車両は鉄道車両と分類される。鉄道車両には機関車や客車や貨車などがある。そのうち機関車は動力の種類によって蒸気機関車、気動車、電車などに分類されている。
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鉄道車両の一例
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鉄道車両の一例、ディーゼル機関車
道路を走るための車両(単に「車両」などと呼ぶことが一般的)には、自転車(じてんしゃ)、原動機付自転車、自動二輪車(オートバイ)、三輪以上の自動車などがある(日本の道路交通法では「自動車、原動機付自転車、軽車両及びトロリーバスをいう。」<第2条第1項第3号> とされている。なお、同法における「車両等」とは、上記の車両の他に、路面電車を含む。自転車は「軽車両」に分類されている)。
もっぱら建設の用途に用いる車両や、建設機械のうち車輪を備えたもの(原動機も備え自走するもの)を建設車両と言う。ダンプカー、ロードローラー、ブルドーザー、ショベルカー、ホイールローダーなど非常に多岐に及ぶ。
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建設車両の一例、ホイールローダー
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建設車両の一例、ダンプトラック
軍事用の車両は軍用車両と分類されている。戦車や装甲車、自走砲などをはじめとして多岐に及ぶ。
工場構内、倉庫、配送センター、駅、港湾埠頭、空港等などで使用される荷役運搬用の車両は「産業車両」と分類されている[2]。たとえばフォークリフト、構内運搬車、構内牽引車、ストラドルキャリアなどがあり、近年では無人搬送車システムもある。空港のものとしては、旅客機を所定位置まで牽引するトーイングトラクター(トウトラクター)や、旅客機の(高い位置にある)貨物室の荷物の積み下ろしを行う目的のX字構造リフトを備えたハイリフトローダー、ベルトコンベア式に荷物の積み下ろしを行うベルトローダー、(またハイリフトローダーやベルトローダーと空港ターミナルビルの間で)荷物を運ぶタグ車などが産業車両である。また、築地市場(豊洲市場)で走り回っているターレットトラックも産業車両に当たる。
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旅客機を牽引するトウイングトラクター
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産業車両の一例、空港で旅客機への荷物の積み下ろしに使われるハイリフトローダー
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市場などで商品の運搬に使われるターレットトラック
農業用の車輪付の乗り物については、「農業用車両」と言うことも稀にあるものの、大抵は作物を収穫するための機械装置や土壌を耕すための機械装置など、大型の機械装置が物理的に車両の大部分を占めている。それこそが肝心な部分で、(たとえ車輪を備えた物や車両であっても、車両には分類しづらく感じられるものも多いので)むしろ「農業機械」と分類し、そのカテゴリや概念枠で一本化して扱うことが、学問的にも農業の現場でも一般的である。ただし「農業機械」には車輪を備えないもの、つまり全く車両でないものも多々含まれているので、一応ここで 農業用の車両を挙げておくと、トラクター、耕運機、(自走式)バインダー、(自走式)とうもろこし収穫機、(自走式)ばれいしょ収穫機、(自走式)ビーンカッターなど、非常に多岐に及ぶ。
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農業分野では、こういう状態、こういう性質のものが多々あり、車輪がついているからといって「車両」に入れ始めると、車両かそうでないか判断に困るものも多くなるので、むしろ全て「農業機械」に分類して扱われることが一般的。
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農業で用いられる車両の一例、トラクター
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自走式の収穫機
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reaper-binder
車両は、大抵は特定の目的の車両に焦点を当てたうえでのことだが、車輪の数で分類されることもあり、二輪車(two-wheeler)、三輪車(trike トライク)、四輪車([注 1])、六輪車(six-wheeler[3])などに分類される。また、車輪は一応あるものの無限軌道を備えていることが特徴の「無限軌道車」という分類もある。
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荷車で二輪のもの。
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荷車で四輪のもの。
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自転車で二輪のもの。
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自転車で三輪のもの。
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ATVで三輪のもの。
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ATVで四輪のもの。
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F1のレーシングカー(一般的な四輪のマクラーレン・MP4/4)
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F1のレーシングカーだが、珍しい6輪のタイレルP34
脚注
注釈
出典
車両(762mm)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 00:15 UTC 版)
1(形式米) : アメリカ・ボールドウィン製機関車 2(初代) : 国産(桜田鉄工所製?)機関車 2(2代)(形式独) : ドイツ・クラウス製機関車 客車4両 : い1(特等車)、は1, 2(三等車)、はに1(緩急車) - 1900年天野工場製の木造2軸車 貨車11両 : 子1(2軸有蓋車)、丑1(2軸有蓋緩急車)、卯1-9(2軸無蓋車。卯10が存在した可能性あり) - いずれも1900年桜田元次郎工場製 赤穂鉄道に売却した車両はボールドウィン製機関車、クラウス製機関車、客車(16人乗り3両、30人乗り2両、特別14人乗り1両)、貨車(有蓋車2両、無蓋車9両) 2号(初代)は鉄道博物館所蔵の岩崎・渡邊コレクションにその姿が残されており日本製の機関車の中でももっとも変わった機関車といわれている。外観は台車枠がなくボイラー支持梁に軸箱部を取付けただけ、棒状のロッド、煙室扉の形状など通常の機関車ではみられない特徴をもち、一部の部品は船舶用の機器を流用したようにみえる。この機関車の究明を試みたのは機関車研究家の臼井茂信(1919-1994)である。臼井は東京の桜田鉄工所がこの珍妙な機関車を製造したと推定している。実は桜田鉄工所(平成まで残っていたサクラダ)には機関車の製造の実績を示す史料は残されていない。しかし桜田壬午郎が持ち株数3位の株主で、桜田が太田鉄道がキャンセルした1号機関車をはじめとする鉄道用品の斡旋を竜崎鉄道にして開業の援助をしていることから機械製造の工場をもつ桜田鉄工所を製造所と推定している。機関車の製造は1902年春頃でクラウス製2号機の増備により休車となり改軌後赤穂鉄道に売却された車両には含まれておらず行方不明としていたが、臼井は川崎製鉄葺合工場12号機がその成れの果てとしている。一方この説に対して異を唱えていたのが機関車研究家の金田茂裕(1923-1996)である。この機関車の手本とみられるイギリス製の機関車の存在が有り、さらに日本に輸出された可能性があることから竜崎以後の記述については問題があるとしている
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車両
「車両」の例文・使い方・用例・文例
- 大型車両通行禁止
- 鉄道車両
- 私は、公共車両優先システムの運用が開始された旨の報告を受けた
- 料金には、基本料金・保険及び車両・対物事故時の免責補償制度加入料金・消費税が含まれます
- シルバーシートのある専用車両を導入する予定です。
- これは隣の車両ですよ。
- この車両はエアコンがきいていないので、窓を開けてください。
- 車両の耐衝突性を向上させる
- この車両には対戦車ミサイルが搭載されています。
- 彼は車両の転覆で頭を打った。
- ミニスカートの女子学生が車両を占領し、おしゃべりを始めた。
- 軍は最新の防弾車両を導入した。
- 当社の自動車リース契約は、車両価格から残存価額をマイナスして設定し、ご利用期間分の代金だけをお支払いいただく方式です。
- 以下の条件を満たしていれば、車両費を控除することができます。
- その車両識別番号を教えてください。
- 配達用のFedExの車両で
- 大型車両の往来があると近隣住民や子供に対して危険です。
- それは車両に搭載されます。
- これらの商品は車両に据付されます。
- 私は空いている車両を好みます。
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