試験車とは? わかりやすく解説

試験車

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試験車(しけんしゃ)とは、鉄道事業用車の一種。




「試験車」の続きの解説一覧

試験車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 02:23 UTC 版)

国鉄10系客車」の記事における「試験車」の解説

マヤ10形 - 1968年 (2001)日本車輌製造された車両性能試験用の試験車。この種の試験車にはマヤ38形(0番台)があったが車両内外とも老朽化激しく、また新し技術導入し速度牽引性能を高めた車両には対応できなくなったことから製造された。 外観は、10系客車ベースとして12系準じた軽量構造広幅車体採用され電化区間以外へも回送での運転等を考慮し入線線区広げるため第1縮小限界設計されており、屋根は、交直流関連機器載せるため、1/3が低屋根構になっている。低屋根部分には電源パンタグラフ避雷器、交直流切り替え器、遮断器各種直流機器搭載されて交直流いずれも集電可能な構造となっている。パンタグラフからの電気車内電源40 kVA電動発電機駆動し屋根上に搭載されたAU12S形ユニットクーラー4基といった冷暖房機器には直接給電照明計測機器電源としては静止インバータ予備蓄電池を介して供給されている。測定装置はF級機関車牽引粘着試験常時使用されるものを主体装備しており、車端部には被測定車輌設置した各種計測機器からのケーブル接続するための端子多数用意されている。ブレーキ中継弁付電磁自動空気ブレーキとし、台車架線検測車たる495電車使用されたDT-37Xの付随車といえる軸ばり式高速台車TR206を採用しており、これによって最高速度120 km/h抑えられているものの、その一方で一般形客車20系客車の他、国鉄において汎用の一般貨車コキ10000系やレサ10000系といった高速貨車との連結運転が可能となっている。車体塗色は、青15号黄1号側帯を窓上と窓下に1本ずつ巻いていた。 完成後は1968年昭和43年10月1日ダイヤ改正前に行われた20系客車および10000系貨車牽引試験EF66形EF81形ED78形EF71形の性能試験始まりその後電気機関車ブレーキ性能誘導障害といった各種試験供されたが、1980年新製されたEF64形1000番台性能試験後は使用されることも減り1986年9月奥羽本線行われたED79形試運転最後に運用離脱し、翌1987年廃車された。 >製造データ スヤ11形 - 1970年 (2001)マヤ10形続き日本車輌製造され電気機関車ディーゼル機関車客車貨車強度振動試験用試験車。列車高速化により営業用車両直接機器積んで行う性能試験は運転上の制限増え計測機器準備にも問題があったことから専用の試験車として開発された。 外観12系客車元にしているが車体幅は狭く側面にはマヤ34形と類似する観測用の出窓、また機器積み下ろし用扉が設けられた。計測機器車両各部応力荷重振動加速度変位車輪への横圧、輪重に脱線係数測定主体とし、ひずみ計温度記録計備えるほか、速度走行距離計測するためのパルス発生装置台車車輪の状態を観測するテレビカメラ各種データ処理用のコンピュータ搭載、車端部には被測定車からのケーブル接続するための端子設けられた。これらの計測機器電源としては床下ディーゼル発電機備えられ屋根上のAU13A形ユニットクーラー(5基)といった冷暖房設備電源兼ねている台車高速性能高めるため新幹線0系電車使用されたDT-200を元にしたIS式軸箱支持ディスクブレーキ使用高速台車TR221を採用しており、これによって設計上の最高速度150 km/hとしている。なお、本車車輪車輪横圧・輪重測定のため1位軸と4位軸が特殊断面スポーク車輪となっていた。 完成後は1970年4月5月車両試験台用いて最高170 km/hまで定置状態での速度試験行い6月には本線上で110 km/h運転試験曲線通過試験実施し走行性能確認同年新製されたDE50形の性能試験から強度振動試験車としての運用開始したその後車両性能試験以外にも狩勝実験線脱線現象研究利用され1987年廃車された。 >製造データ

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試験車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/24 21:22 UTC 版)

モデル線」の記事における「試験車」の解説

試作車詳細について新幹線1000形電車参照 計画当初付番規則に基づき1000形」の名が与えられ試作車は2編成作られた。試験という目的から、車輛ごとに異なった特色持ったものとされた。製造元についても編成内でも分けられ車輛メーカー5社の分担となった設計国鉄臨時車両設計事務所技研メーカー5社が協力する形で進められた。A編成2両とB編成4両、2種類編成で、連結して6両で試験走行する場合もあった。装備機器類、台車は、数種のものを車両別に取り付けテスト走行結果をもとに量産車用い形式決定した形状塗色といったスタイリングについても、A編成B編成異なるものとされ、量産型0系)は窓部分を青いライン塗り分けたB編成に近いものとなった塗り分け先端部への接近度合いなどが微妙に異なる)。 1962年昭和37年6月よりモデル線さまざまなテスト走行繰り返し1963年昭和38年3月30日速度向上試験ではB編成モデル線で256km/hを達成した試作車新幹線1000形電車A編成2両:1001、1002(後の941電気試験車(→救援車)) B編成4両:1003、1004、1005、1006(後の922形電気試験車T1編成) (A・B連結6両編成 1001 - 1006 での試験行われた) 後に0系量産先行車となる編成C編成6両:101110121013、1014、10151016(後の21-126-135-216-125-222-1。後に中間車追加しN1編成となる) 軌道試験車:4000形4001号(後の921-1) C編成1964年昭和39年2月搬入3月からA・B編成とともに試験運転入った。4001は1962年モデル線登場量産型新幹線0系電車。窓まわりの塗色などは試作車B編成外観に近い。列車番号表示用の小窓無くなり静電アンテナスピード感のある形状となった正面窓平面組み合わせとなった

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 06:44 UTC 版)

国鉄オハ31系客車」の記事における「試験車」の解説

マヤ39900形(マヤ37形0番台車両性試験用の試験車。書類上で新製扱いとされているが、実際に瀬田川事故大破し廃車となったマイネフ37200形(マイネフ37200)を修理の上改造した車両である。形態的には、天地方向寸法小さい側窓や魚腹台枠、TR71台車などにマイネフ37200形の特徴残していたが、丸屋根で、半式ガーランドベンチレーターが取付けられ妻面監視窓があり、出入台下の3か所には階段設けられるなどの改造施されていた。試験車としての性格上、その搭載機器技術の進歩あわせて順次変化しており、塗装の変化多かったため、時期によってその印象大きく異なったものとなった1941年車両称号規程改正マヤ37形1953年形式称号改正マヤ38形(2代)に改称され1975年昭和50年)に廃車となったぶどう色1号時代1936 - 1959年計測機器多く1915年アメリカで製造輸入され1937年廃車となったオヤ6650(旧形式オケン5020)のものを改造して再利用した。牽引力測定には連結器直結し油圧式ダイナモメーター用い車内測定室には速度牽引力各部圧力温度電圧など試験対象となる機関車運転状況計測し分析する設備備えられた。床下には台車横に測定用の補助車輪取付けられたが、これは試験中のみ線路上に下げて列車の速度などの測定使用された。 ぶどう色2号時代1959 - 1965年電気機関車ディーゼル機関車増える一方で蒸気機関車減少計測機器旧式化したことから引張力測定装置以外の機器撤去し、広い測定台が設けられ外部より必要な測定機器持ち込んで試験を行う方式改められた。車体外部備えられ電気機関車用の配線設備も元のものを撤去側面下部に被測定車からの配線引き込むための電線キセ設けられ計測電源確保するため床下補助車輪撤去してディーゼル発電機取り付けられるなど、形態大きく変化した1962年頃までは主にクヤ99000(←クヤ9020)と併結して交流電気機関車試験使用された。その後単独交流電気機関車ディーゼル機関車試験用いられることが多かった青15号黄5号時代(1965 - 1975年床下魚腹台枠大型機器取り付けできないため、窓にRD-15ユニットクーラーが5か所に取り付けられた。この塗色変更冷房改造同時か、別の時期行われたのかは不明である。 他に50番台存在したスハ32系属する。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 06:44 UTC 版)

国鉄オハ31系客車」の記事における「試験車」の解説

マヤ38形(初代)1950年マハ47 163改造した診療車(保健車)。国鉄職員健康診断を行うための巡回車両1953年形式称号改正マヤ29 1改番された。1972年昭和47年)に廃車された。 コヤ90形1961年国鉄大船工場オロ31 104改造した新幹線車両輸送限界測定用の試験車。 東海道新幹線開業控え在来線使用して車両メーカー各社から車両基地まで新幹線車両輸送する際に、輸送経路上の各線の地上施設在来線より最大長、最大幅共に大き新幹線規格車体輸送支障がないか事前に調査するために用意され車両である。 外観車体撤去されているため種車面影ほとんどない台枠中央部分延長され台車心皿間の長さ新幹線車両合わせてあった。 矢羽根車両中央部および両端設置され、その動き添乗員直接目視して確認した。また両端矢羽根連結器より外側設置されているため、実際の使用に際して前後長物車控車として連結する必要があった。 ブレーキ管の引き通しはあったが、ブレーキ装置搭載省略されていた。車体塗色黄1号東日本旅客鉄道JR東日本)が継承したが、1990年平成2年)に廃車となった

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新幹線編成記号」の記事における「試験車」の解説

電気試験車および電気軌道総合試験車ドクターイエロー)は、T(Test編成となっている。 試験車 編成記号一覧記号形式編成番号所属事業者両数最高時速運用状況備考T922形T1国鉄 4 200 1964年 - 1975年 1000形B編成から改造。 T2国鉄・JR東海 7 210 1974年 - 2001年 10番台0系大窓車ベース921形軌道検測車組込 T3国鉄・JR西日本 7 210 1979年 - 2005年 20番台0系小窓車(1000番台ベース921形軌道検測車組込 923形T4JR東海 7 270 2000年 - 700系ベース T5JR西日本 7 270 2005年 - 3000番台700系ベース A955形A0JR東海 6 443 1995年 - 2002年 300X700系開発のベースとなった車両

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 13:51 UTC 版)

新幹線編成記号」の記事における「試験車」の解説

試験車 編成記号一覧記号編成番号所属事業者形式両数最高時速運用状況備考SS1国鉄・JR東日本 9257 210 1979年 - 2002年 921形軌道検測車組込。ドクターイエロー S2国鉄・JR東日本 9257 210 1983年 - 2002年 10番台921形軌道検測車組込。ドクターイエロー962改造 S3国鉄・JR東日本 961形 6 319 1978年 - 1990年 S4JR東日本 400系 6 240 1990年 - 1992年 L編成編入(L1) S5JR東日本 952形953形 4+5 425 1992年 - 1998年 STAR21 S6JR東日本 E2系 8 260 1995年 - 1996年 N編成編入N1) S7JR東日本 E2系 8 275 1995年 - 1996年 J編成編入(J1)。後にN編成編入(N21) S8JR東日本 E3系 5 275 1995年 - 1997年 R編成編入(R1) S9JR東日本 E954形 8 405 2005年 - 2009年 Fastech 360 SE5系開発のベースとなった車両 S10JR東日本 E955形 6 360 2006年 - 2008年 Fastech 360 ZE6系開発のベースとなった車両 S11JR東日本 E5系 10 320 2009年 - 2013年 U編成編入U1)。 S12JR東日本 E6系 7 320 2010年 - 2014年 Z編成編入(Z1)。 S13JR東日本 E956形 10 360(予定) 2019年 - ALFA-X S51JR東日本 E926形 6 275 2001年 - East iE3系ベース なお、編成記号「S(Shiken)」は系列に関係なく非営業用車両全般試験中の先行試作車該当する)に用いられる

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