ダイヤ改正
列車ダイヤを作るときには、線区の輸送需要、混雑度、車両性能、線路条件などさまざまな要素を照らし合わせてまとめていきます。必要な列車の種別、本数、駅ごとの停車時間、駅間の運転時分、最小運転間隔、他の路線との接続などです。
これらを総合して作り上げるので、線路増設、新駅設置をはじめ施設面の状況が変わった場合や、輸送量が変化し、それに対応する必要がある場合にはダイヤを作り直します。これがダイヤ改正です。
既設のダイヤを基にして新設の列車を追加し、その前後を調整する程度であれば部分的な改正といえますが、全面的に作り直す場合は白紙ダイヤ改正と呼びます。これは輸送力の抜本的改善を目標とすることが多く、長期間にわたる関係者の協議が必要となります。最近はコンピューターにさまざまな条件を入力して案を作らせる方式も登場しています。
ダイヤ改正
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/28 20:50 UTC 版)
ダイヤ改正(だいやかいせい)とは、鉄道・バス・船舶などの公共交通機関において、輸送力増強や路線網の変更へ対応するためにダイヤグラムの見直しを行うことである[注釈 1]。
- ^ a b 鉄道事業者およびバス事業者や報道機関により呼び名が若干異なる場合があり、「ダイヤ改正」のほかに「ダイヤ改定」・「ダイヤ変更」・「新ダイヤ」等を使っている場合もある。また軽微な改正については、「ダイヤ修正」・「ダイヤ一部改正」・「ダイヤ一部改定」・「ダイヤ一部変更」・「訂補」(冊子の時刻表での表現)等が使われる。
- ^ 日本経済新聞電子版の「近鉄がダイヤ抜本改正 12年3月、停車駅見直し終電も早く」では「ゼロベースから需要に合わせたダイヤに編成し直したい」との近畿日本鉄道幹部のコメントが掲載されている。
- ^ ただし、事業者によっては新型車両はダイヤ改正に関係なく順次投入することもあり(普通列車など)、車両交代によって速度向上、到達時間の短縮が可能な場合は必要編成数がすべて揃った直後にダイヤ改正を行なうことがある。
- ^ a b 夜行列車が多数運行されていた1990年代初め頃までは冊子型の時刻表にも改正日の前日に出発する夜行列車の時刻のみをまとめた「移行ダイヤ」のコーナーが別途掲載されていた。 - 『JR時刻表』(編集・発行 弘済出版社)1993年3月号ではJRニュース27 - 35頁に「3月17日発夜行列車時刻表」が掲載されている。続くJRグループダイヤ改正号の1994年12月号ではそのような時刻の掲載はない。
- ^ 2009年3月14日の大阪駅終電の種別変更など
- ^ この手法は「疎開留置」と称されている。
- ^ ただし、東海道・山陽新幹線のN700系、「成田エクスプレス」のE259系への置き換えなど、ダイヤ改正を行わず順次既存車両と入れ替えていくこともある。ダイヤ改正に伴う車両の取り換えは、新幹線や特急・急行列車の優等列車専用車両など、車両を入れ替えることによりサービス面で大きな変化が起きるときに行われることが多い。
- ^ 1997年、2003年、2004年は10月、2006年 - 2010年・2012年以降は3月に実施。2019年には埼京線に限り、11月にダイヤ改正を実施している。
- ^ 特にJR四国は現在でもダイヤ改正が実施されない年がある(2015年はダイヤ改正実施がなかった)。
- ^ 2022年のJR九州のように、3月・4月以外に新規路線開業が行われる場合は、その年の3月・4月のダイヤ改正を非実施もしくは小規模なものとし、新規路線開業時に大規模なダイヤ改正を行う場合がある。
ダイヤ改正
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 09:50 UTC 版)
詳細は「ダイヤ改正」を参照 鉄道、バス、船舶などの公共交通機関において、ダイヤグラムはその時の輸送実態や路線網の変更や設備の強化に対応するために定期的に更新する。これが「ダイヤ改正」であり、日本国内では各地で毎年ダイヤグラムが更新されている。
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