保線
保線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/09 10:12 UTC 版)
「東京都水道局小河内線」の記事における「保線」の解説
鉄道運行の安全を確保するには保線が不可欠であり、当初は国鉄に保守の責任を委ねていたが、十分な保線ができなかったので、1953年2月以降は、東京都水道局が保線員を採用して直営で保線にあたった。小河内線は急勾配のうえ最小半径の曲線部が連続しており、切取部が多く、竣工後間もない頃だったので、土砂崩壊や落石も多く保線作業は予想以上に困難であった。資材輸送が完了するまでの5年半の間に148件の土砂崩壊や落石に見舞われた。平均すると2週間で約1回という高い頻度で土砂崩壊や落石が発生していたことになる。頻繁な線路巡回と乗務員の警戒によって事故防止に努めていたが、1956年(昭和31年)11月4日、大量の土砂崩壊によって、遂に列車転覆事故が発生し、殉職者を出した。 なお、保線に要した主要材料は以下のとおりである。 砂利 402m3 ウッドチョック 2,810個 チョック止釘 1,100本 枕木 1,554本 犬釘 2,551本 ロックワッシャー 2,040個 継目板 4枚 継目板ボルト 270本
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