絶縁 (電気)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/15 21:51 UTC 版)
電気における絶縁とは、電気機械や各種の電気回路・電子回路において、感電防止や電位の分離などを目的として、不導体もしくは各種の部品や装置を利用して電流を遮断することである。
電気の分野における英語のinsulationとisolationは、どちらも日本語では絶縁と訳されるが、両者はその目的や動作原理によってやや異なる意味合いを持つ。
種類
絶縁(ぜつえん、insulation)は、電子回路やその部品などにおいて、対象とする2箇所の間で電気抵抗が大きく電圧を掛けても電流が流れない状態を言う。低い電圧を掛けた場合に電流が流れなくとも、高い電圧を掛けると電流が流れる場合があり、その状態を絶縁破壊という。
絶縁(ぜつえん、isolation)は、電気電子回路の一部において、信号や電力は伝達されるが、導体は分離していることを言う。具体的にはトランスやフォトカプラを介した2回路を言う。トランスの場合は電磁誘導によって、フォトカプラの場合は光伝達素子によって電力または信号を伝達する。"isolation"は「分離・隔離」に近い概念と言える。
関連項目
「絶縁 (電気)」の例文・使い方・用例・文例
- 彼は親戚と絶縁した
- 直径5mmの絶縁スペーサーが1つ足りない!
- 軟木の絶縁された部屋およびよいヒーターはサウナのための絶対必要である。
- 絶縁電線.
- 絶縁線
- (電気の)絶縁器
- (電線の)絶縁物
- 絶縁材料で囲むことにより熱、冷気あるいは雑音から保護する
- 雑音に対して絶縁する
- 絶縁塗料が塗られた
- 導体が通る穴における絶縁用裏地
- インダクタンスを回路に供給する絶縁されたワイヤーの螺旋でなるリアクター
- 他の電気装置を制御するためのスイッチ、ダイヤル、およびメーターを含む平坦な絶縁された表面から成る電気装置
- 家庭使用の軽い絶縁導体
- 印加電圧がそうでなければ(水の水素と酸素への絶縁破壊のような)起こらないような反応を引き起こす電解質を含むセル
- むき出しの電気伝導体を絶縁するのに用いられる耐水性付着性テープ
- 絶縁線の切離端から絶縁を取り除くために電気技術者によって使用される手工具
- 樹脂粉末で潜像が作成される帯電した光導電絶縁表面において光の動作によってグラフィック体をコピーする複写機(商標ゼロックス)
- 有髄神経繊維の軸索を覆う(そして絶縁する)ミエリンの層
- 回路の若干の欠陥に起因している器材故障(接続不良、絶縁不良または短など)
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