電子回路
【英】electronic circuit
電子回路とは、電気的な機能を持つ部品を、導線により結合した電気回路の一種で、特に、制御的な動作を含むもののことである。
電子回路は、回路素子と呼ばれる個々の構成部品が、電気を通す導線によって、一定の機能を持つように構成された回路である。素子には、入力対して線形な出力を行う線形素子と、非線形な出力を行う非線形素子がある。また、素子は、受動素子、能動素子と分類されることもある。さらに、端子の数から、2端子素子、3端子素子などに分けることもある。線形素子の代表的なものは、抵抗、コンデンサ、コイル、トランスなどである。非線形素子の代表的なものは、ダイオード、サイリスタ、トランジスタなどである。このような素子を導線によって結合することにより、一定の機能を持たせることができる。どのように回路を構成するかということを回路設計と呼ぶ。また、回路設計の結果は、電子回路図で表現される。回路図には、利用された各素子を表すシンボルが描かれ、素子同士が導線で結合されている様子が、回路図中の線で表現される。
電子回路は、その機能や動作方式などにより分類される。1と0の論理代数に従って動作するように構成された電子回路は、論理回路あるいはデジタル回路と呼ばれる。これに対して、入力に対して、連続的な動作をするものは、アナログ回路と呼ばれる。また、扱う周波数の範囲によって、低い周波数を扱うものを低周波回路、高い周波数を扱うものを高周波回路と呼ぶ。信号間の変換を行うタイプの電子回路は変換回路と呼ぶ。変換処理には、デジタルとアナログを相互に変換するものや、周波数の変換、エネルギーレベルの変換などがある。
電子回路は、基板と呼ばれる板状の絶縁素材の上に形成される。基板は、エポキシやベークライトを素材にしたものが多い。この基板の上に、配線用の導線を、エッチングなどの印刷技術を使って配線パターンとしてプリントしたものを特にプリント基板と呼ぶ。基板上には、素子を置くための穴が開けられ、半田付けによって固定する。電子回路の中で、複雑な機能を持つひとかたまりを、小さなパッケージに封入したものを、集積回路と呼ぶ。
電子回路
電子回路
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/28 21:30 UTC 版)
一部の製品に搭載されている、射撃制御用の回路。フルオートをタイマ回路でバーストにする(SIG SG550及びSG551)、フォトインタラプタを用い発射弾数を数えてセミオート、バースト射撃制御を行う(SYSTEMA製品)等の目的で搭載される。
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「電子回路」の例文・使い方・用例・文例
- 彼は電子回路の設計者です。
- 私の前職は電子回路設計者です。
- 標準周波数に何か(楽器や電子回路)を較正すること
- トランジスタ(電子回路か装置)を備える
- 低抵抗・高インダクタンスのコイルで電子回路で直流電流を通し交流電流を薄めるのに用いられる
- 過負荷.のときに電子回路を遮断するスイッチ
- 2つの安定状態のいずれかを想定できる電子回路
- 既定の電圧パルスだけを通すことができる電子回路から成る科学機器
- 出力が振幅で制限される非線形の電子回路
- 電子回路の電力の流れをワットで測る装置
- 金属板と電子回路を刻むのに使用される極めて毒性の強い化学物質
- 電子回路を用いて計算,判断,記憶などを自動的に行う装置
- 電子回路のみで構成されたタイマー
- 電子回路による机上で使える小型の計算機
- 半導体を用いた電子回路素子
- リニア回路という電子回路
- 発振を電子回路で行う楽器
- 電子回路の発振音で作った音楽
- エレクトリックドラムという,電子回路を用いた打楽器
- エレクトロニックドラムという,電子回路を用いた打楽器
電子回路と同じ種類の言葉
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