変圧器とは? わかりやすく解説

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へんあつ‐き【変圧器】

読み方:へんあつき

電磁誘導作用によって交流電流電圧変える装置トランス

「変圧器」に似た言葉

ネオン変圧器(変圧器)

一方回路から交流電力を受け、電磁誘導作用によってこれを変成して、他方回路へ同じ交流電力供給する静止器を変圧器(transformer)といい、ネオン管点灯させる。

変圧器

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/15 01:22 UTC 版)

変圧器(へんあつき)は、交流電力電圧の高さを電磁誘導を利用して変換する電力機器電子部品である[1]変成器(へんせいき)、トランスとも呼ぶ。電圧だけでなく電流も変化する。変圧器は静的な(可動部がない)機械であり、周波数を変えずに電力をある電気回路から別の電気回路に転送する[2]


  1. ^ ルーフ・デルタ結線変圧器 [1]
  2. ^ 久水泰司『電圧降下を小さくする交流き電システム』鉄道総研パテントシリーズ114 [2] (PDF)
    • 特許385661号『ATき電システム』 (2006.7.7)
  3. ^ 新型(ルーフ・デルタ)結線変圧器 [3] (PDF)

注釈

  1. ^ 日本国商標第299989号で、登録されたのは1938年(昭和13年)である。
  2. ^ スライダック (SLIDAC) は東芝登録商標(商標第299989号)であったが、現在の商標権者は東光東芝メーターシステムズ株式会社である。なお東芝はスライダックの生産を終了しており、2016年時点のところ、山菱電機の「ボルトスライダー」(同社名のYAMABISHIは同業他社)や東京理工舎の「リコースライドトランス」などがある。

出典

  1. ^ トランスについて|北川電機”. www.kitagawa-denki.co.jp. 2022年3月11日閲覧。
  2. ^ What is a Electrical Transformer ? - www.electricaldeck.com
  3. ^ 電気主任技術者国家試験問題平成16年度第3種
  4. ^ 電気用語辞典、コロナ社、1997
  5. ^ 電気学会規格調査会標準規格 「変圧器」JEC-2200-1995
  6. ^ JIS C 4304:1999「配電用6kV油入り変圧器」日本産業標準調査会経済産業省
  7. ^ 鳳誠三郎監修・青木正喜著『電気工学概論』実教出版、2002年、93頁
  8. ^ a b Coltman, J. W. (January 1988), “The Transformer”, Scientific American: 86–95, OSTI:http://www.osti.gov/energycitations/product.biblio.jsp?osti_id=6851152 
  9. ^ a b Stanley Transformer, ロスアラモス国立研究所;フロリダ大学, http://www.magnet.fsu.edu/education/tutorials/museum/stanleytransformer.html 2009年1月9日閲覧。 
  10. ^ W. De Fonveille (1880-1-22). “Gas and Electricity in Paris”. Nature 21 (534): 283. https://books.google.co.jp/books?id=ksa-S7C8dT8C&pg=RA2-PA283&redir_esc=y&hl=ja 2009年1月9日閲覧。. 
  11. ^ Hughes, Thomas P, Networks of Power: Electrification in Western Society, 1880-1930, The Johns Hopkins University Press, Baltimore and London, 1993. ISBN 0-8018-4614-5, 9780801846144.
  12. ^ Allan, D.J., “Power transformers – the second century”, Power Engineering Journal 
  13. ^ Uppenborn, F. J., History of the Transformer, E. & F. N. Spon, London, 1889.
  14. ^ アメリカ合衆国特許第 352,105号
  15. ^ Hungarian Inventors and their Inventions in the Field of Heavy-Current Engineering”. energosolar.com. 2008年12月26日閲覧。
  16. ^ HPO - OTTÓ TITUSZ BLÁTHY (1860 - 1939)
  17. ^ Ottó Titusz Bláthy”. Hungarian Patent Office. 2008年12月26日閲覧。
  18. ^ Skrabec, Quentin R. (2007). George Westinghouse: Gentle Genius. Algora Publishing. p. 102. ISBN 978-0875865089. https://books.google.co.uk/books?id=C3GYdiFM41oC&pg=PA102&hl=en 
  19. ^ International Electrotechnical Commission. Otto Blathy, Miksa Déri, Károly Zipernowsky. オリジナルの2010年12月6日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20101206042832/http://www.iec.ch/cgi-bin/tl_to_htm.pl?section=technology&item=144 2007年5月17日閲覧。 
  20. ^ スイッチング電源を誕生させたパワーエレクトロニクスの技術史”. TDK. 2022年4月24日閲覧。
  21. ^ 今さら聞けないトランスの基本Vol.9 トランス式ACアダプタ編 | 過去メルマガ一覧 | 加美電子工業株式会社”. www.kamidenshi.co.jp. 2022年4月24日閲覧。



変圧器

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/29 03:00 UTC 版)

キュービクル式高圧受電設備」の記事における「変圧器」の解説

電圧変圧を行う。 変圧器 (T) 電圧変圧

※この「変圧器」の解説は、「キュービクル式高圧受電設備」の解説の一部です。
「変圧器」を含む「キュービクル式高圧受電設備」の記事については、「キュービクル式高圧受電設備」の概要を参照ください。


変圧器

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 17:43 UTC 版)

変電所」の記事における「変圧器」の解説

詳細は「変圧器」を参照 変圧器は、電磁誘導現象利用して交流電圧変換する装置である。変電所における最も基本的な装置である。変電所取り扱う電気通常三相交流であり、変圧器も三相用のものか、あるいは単相用のものを3つ接続して三相交流用に使用している。変電所設置される変圧器は大変大きなもので、工場製造して搬入することには様々な困難を伴う。このことから、かつては単相交流用のものを3つ搬入することが多かった。さらに変圧器の取り扱い電圧高くなり大容量化すると、それでも搬入困難なほど巨大化してきたため、工場生産した部品搬入して現地組み立て方式一般的となり、三相式の変圧器を用いることが普通になった。単相式変圧器を用いた場合比べて三相式を用いると同容量半分程度面積縮小することができる。 変圧器は、絶縁冷却の方式分類することができる。変圧器自体は大変効率の高い設備であるが、それでもわずかながら損失発生してこれが熱に変わる。変電所の変圧器は大電力を取り扱うことから、この放熱大きな問題となる。この冷却方式絶縁方式とも大きく関係している。 乾式変圧器は、間隔空けて回路保持することで空気により絶縁する方式で、小容量のものに用いられる冷却は自然放熱によるか、送風して空気で熱を運び出す方式となる。特に耐熱性の高い絶縁材料を使用して送風により冷却したものでは、数千 kVA程度容量のものまである。変圧器全体効率的な運転を図るために、変圧器の負荷に応じて送風量を加減する方式もある。巻線などをエポキシ樹脂などで固めたモールド変圧器もある。 油入変圧器は油を用いて絶縁冷却を行う方式であり、広く用いられている。初期には鉱物油用いていたが、火災の危険があるためあまり用いられなくなった。またポリ塩化ビフェニル (PCB) も広く用いられていたが、生物対す毒性の問題から使用禁止となった現代ではシリコーン油広く用いられているが、コストが高いという問題がある。油入変圧器では油を循環させることで冷却行っている。自然対流よるもの強制循環よるものがある。また放熱器にも送風ファン取り付けることがある。さらに冷却水配管を油中に通して水冷する方式もある。 ガス絶縁式は、六フッ化硫黄 (SF6) ガス絶縁した方式で、冷却もこのガス循環させることで行っている。 負荷変動に応じて電圧調整し、また電力系統上の電力潮流制御するために、変電所の変圧器には出力電圧制御するための負荷電圧調整器(負荷タップ切換装置)取り付けられている。巻線設けられタップ上のある地点タップ選択器で選ぶことで、変圧器の巻数比をある範囲変更可能としているものである。 変圧器では、主に鉄心磁歪現象により振動騒音発生する住宅地設置される場合などには騒音対策必要になることがある

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変圧器

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 17:03 UTC 版)

等価回路」の記事における「変圧器」の解説

理想変圧器 理想的な変圧器では、巻線自体損失ゼロ磁気回路損失ゼロ磁気特性線形漏れ磁束無し)と見なす1次巻線2次巻線の巻回数それぞれ N 1 {\displaystyle N_{1}} 、 N 2 {\displaystyle N_{2}} のとき、巻数比 a {\displaystyle a} は N 1 / N 2 {\displaystyle N_{1}/N_{2}} となる。 右図(b-1)のように、1次側に交流電源 v 1 {\displaystyle v_{1}} を接続し2次側を開放した場合の関係は、2次側の出力電圧v 2 {\displaystyle v_{2}} とすれば、 | v 1 v 2 | = N 1 N 2 = a {\displaystyle \left|{\frac {v_{1}}{v_{2}}}\right\vert ={\frac {N_{1}}{N_{2}}}=a} である。 また、右図(b-2)のように、2次側を短絡し場合の関係は、1次側の電流を i 1 {\displaystyle i_{1}} 、2次側の電流を i 2 {\displaystyle i_{2}} とすれば、 | i 1 i 2 | = N 2 N 1 = 1 a {\displaystyle \left|{\frac {i_{1}}{i_{2}}}\right\vert ={\frac {N_{2}}{N_{1}}}={\frac {1}{a}}} である。 また、自己インダクタンスそれぞれ L 1 {\displaystyle L_{1}} と L 2 {\displaystyle L_{2}} である回路相互インダクタンス M {\displaystyle M} で磁気結合していると見なし場合理想変圧器では、相互インダクタンス M {\displaystyle M} を共通とする回路網変形できる右図(c-1)のような入出力電流電圧関係があるとき、4端子のうちの2端子同一電位として考えT型回路とすれば左側( v 1 {\displaystyle v_{1}} )側からみて L 1 − M {\displaystyle L_{1}-M} と M {\displaystyle M} のインダクタンス直列回路、右( v 2 {\displaystyle v_{2}} )側からみて L 2 − M {\displaystyle L_{2}-M} と M {\displaystyle M} のインダクタンス直列回路であり、 M {\displaystyle M} を共通のインダクタンスとしている回路(c-2)と見なせる。 実際の変圧器 理想変圧器とは異なり実際の変圧器では磁気特性ヒステリシス特性励磁電流必要性)の影響により、交番励磁するための電力鉄損)が生じる。励磁するための電流歪み電流であるが、等価的には実効値等し正弦波電流 I 0 {\displaystyle I_{0}} として扱う。励磁電流負荷有効電力無効電力分け励磁コンダクタンス g 0 {\displaystyle g_{0}} と励磁サセプタンス b 0 {\displaystyle b_{0}} で構成される励磁アドミタンス Y 0 {\displaystyle Y_{0}} として考える(右図(a))。この励磁アドミタンスにより、2次側が無負荷であっても電流流れる。 さらに、1次側、2次巻線には電気抵抗存在するとともに各巻線によって発生する磁束すべてが他方巻線鎖交するするではなく一部空気中を通る漏れ磁束になることから、漏れリアクタンスよばれる成分生じる。このためそれぞれの巻線電気抵抗を r 1 {\displaystyle r_{1}} 、 r 2 {\displaystyle r_{2}} 、漏れリアクタンスを x 1 {\displaystyle x_{1}} 、 x 2 {\displaystyle x_{2}} とおき、理想変圧器を用いて生成した等価回路右図(b)のようになる1次電流 I 1 {\displaystyle I_{1}} は励磁電流 I 0 {\displaystyle I_{0}} と理想変圧器の1次電流 I 1 ′ {\displaystyle I_{1}'} になるので、このときの理想変圧器の1次電圧E 1 {\displaystyle E_{1}} とすれば2次電圧 E 2 {\displaystyle E_{2}} は巻数比 a {\displaystyle a} できまり E 2 = E 1 / a {\displaystyle E_{2}=E_{1}/a} となる。同様に1次電流 I 1 ′ {\displaystyle I_{1}'} と2次電流 I 2 {\displaystyle I_{2}} の関係は、 I 2 = a I 1 ′ {\displaystyle I_{2}=aI_{1}'} で表される。 ここで、右図(c)において、2次電圧 E 2 {\displaystyle E_{2}} を a {\displaystyle a} 倍して1次側の電圧 E 1 {\displaystyle E_{1}} と同じにし、同時に2次電流 I 2 {\displaystyle I_{2}} を 1 / a {\displaystyle 1/a} 倍して2次側の負荷の関係は同じになるので、右図(b)1次側には影響しない。この関係を満たすために2次側の負荷インピーダンスそれぞれ a 2 {\displaystyle a^{2}} 倍する。この回路変形を行うことで理想変圧器を省略することができ、右図(d)等価回路となる。これを2次側を1次側に変換した変圧器等価回路という。 さらに、通常使用される変圧器においては各巻線の電気抵抗( r 1 , r 2 {\displaystyle r_{1},r_{2}} )や漏れリアクタンス( x 1 , x 2 {\displaystyle x_{1},x_{2}} )は小さく励磁電流 I 0 {\displaystyle I_{0}} も小さくなるよう作られているために電圧降下影響少なくなるので、励磁アドミタンス位置右図(e)のように1次側に変更して実用問題ない。これを変圧器の簡易等価回路とよぶ。

※この「変圧器」の解説は、「等価回路」の解説の一部です。
「変圧器」を含む「等価回路」の記事については、「等価回路」の概要を参照ください。

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