カーボン‐オフセット【carbon offset】
カーボンオフセット
「カーボンオフセット」は、地球温暖化対策のひとつとして自分が排出した二酸化炭素(CO2)を自主的に減らす仕組みです。「カーボン」は「炭素」。「オフセット」には「相殺」や「補う」の意味があり、企業が事業活動に伴い排出した分を植林や自然エネルギーによる発電に協力することで相殺(オフセット)する手法が広がりつつあります。
この制度が始まったのは英国。05年に当時の環境大臣が「飛行機を利用することで発生するCO2を植林活動などで相殺しよう」と呼びかけたのがきっかけです。英ブリティッシュ・エアウェイズやSAS(スカンジナビア航空)グループなど航空業界では運航により排出されるCO2の対策費用の一部を搭乗客が環境保護団体への寄付などを通じ負担する制度を導入しています。
06年夏にドイツで開催されたサッカーワールドカップでは期間中に排出したCO2量を途上国でのエネルギー支援事業で埋め合わせたことも話題になりました。
省エネ技術が行き渡り、CO2の削減余地が少ない日本でも今後、カーボンオフセットが広がることが予想されています。環境省では企業の自主的な対策の有効手段とみられることから、まずは欧州など先行各国の実態を探り、今後の制度整備に反映したいと話しています。
(掲載日:2007/08/13)
カーボンオフセット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/26 05:02 UTC 版)
カーボンオフセット (英: carbon offset) とは、人間の経済活動や生活などを通して「ある場所」で排出された二酸化炭素などの温室効果ガスを、植林・森林保護・クリーンエネルギー事業(排出権購入)による削減活動によって「他の場所」で直接的、間接的に吸収しようとする考え方や活動の総称である。中黒を入れたカーボン・オフセットとの表記もある。
- ^ “我が国におけるカーボン・オフセットのあり方について(指針)の公表”. 環境省 . 2014年3月1日閲覧。
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- ^ “J-クレジット制度”. 環境省、経済産業省. 2014年3月1日閲覧。
- ^ “カーボンオフセットはがき”. 郵便事業株式会社. 2014年3月1日閲覧。
- ^ http://cleantechnica.com/2014/06/04/hydrogen-fuel-cell-vehicles-about-not-clean/
- ^ http://www.j-cof.go.jp/cof/practices.html
- ^ “カーボン・オフセットフォーラム(J-COF)”. 環境省. 2014年3月14日閲覧。
- ^ “カーボン・オフセット推進ネットワーク”. カーボン・オフセット推進ネットワーク. 2014年3月14日閲覧。
- ^ “カーボン・オフセット特定地域協議会”. 環境省. 2014年3月1日閲覧。
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- ^ “我が国におけるカーボン・オフセットのあり方について(指針)”. 環境省 (2008年2月7日). 2014年3月1日閲覧。
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- ^ “カーボン・オフセット大賞とは”. カーボン・オフセット推進ネットワーク . 2014年3月1日閲覧。
- ^ “「第3回カーボン・オフセット大賞」のエントリー募集について(第1報)(お知らせ)”. 環境省 . 2014年3月1日閲覧。
- ^ “「第3回カーボン・オフセット大賞」のエントリー募集について(第1報)(お知らせ)”. 環境省 . 2014年3月1日閲覧。
- ^ “「第1回カーボン・オフセット大賞」の受賞者の決定について(お知らせ”. 環境省 . 2014年3月1日閲覧。
- ^ “「第2回カーボン・オフセット大賞」の受賞者の決定について(お知らせ”. 環境省 . 2014年3月1日閲覧。
- ^ “「第3回カーボン・オフセット大賞」の受賞者の決定について(お知らせ”. 環境省 . 2014年3月1日閲覧。
- ^ “カーボン・オフセット”. 環境省. 2014年3月1日閲覧。
- 1 カーボンオフセットとは
- 2 カーボンオフセットの概要
- 3 関連組織
- 4 オフセット・プロバイダー(仲介事業者)
- 5 脚注
カーボンオフセット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/01 14:02 UTC 版)
「つくばマラソン」の記事における「カーボンオフセット」の解説
第29回(2009年)より第31回(2011年)まで「エコシティー」という冠称を付けていたつくばマラソンはカーボンオフセット料金を出場費に上乗せして徴収している。第28回(2008年)は排出権の購入、第29回(2009年)以降は、つくば市とカーボン・オフセットによる環境連携協定を締結した茨城県久慈郡大子町にある「つくばの森」の整備費用に充てられている。第33回(2013年)は出場費から1人当たり100円、総額約164万円を大子町の森林整備費および筑波山の間伐費補助に充当した。
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