天然ガスとは? わかりやすく解説

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てんねん‐ガス【天然ガス】

読み方:てんねんがす

天然地下存在するガス。ふつう、可燃性ガスをいい、メタン・エタンなどからなる燃料化学工業原料など利用


天然ガス(てんねんがす)

常温気体一次エネルギーのことです。開発生産原油とほぼ同じで、産出地域も類似してます。天然ガスは気体であるため輸送保存が困難です。

天然ガス

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

天然ガス

読み方てんねんがす
【英】: natural gas

天然地下から産出し地表条件では気状を成す物質通常メタン主成分とする低級パラフィン系炭化水素(CnH2n+2から成る可燃性天然ガスを指す。
その地質学的産状によっておよそ次のように大別される。すなわち、油田において原油とともに産出するか、または油田地帯含油地質系統中に遊離鉱床成して存在する油田ガス原油または石炭鉱床有しない地質系統中で主として地層水中に溶解状態を成して存在する水溶性天然ガス、および炭田地帯炭層または炭層付近地層から産出する炭田ガスである。
このうち世界的に商業的稼行対象となるのは第一油田ガスであり、原油とともに生産されるガス油井ガスoil-well gas)またはケーシング・ヘッド・ガスといい、原油別にガスだけ産出するものを non-associated gas またはガス井ガス(gas-well gas)という。前者随伴ガスassociated gas)とも呼ばれ油層中の原油に溶存している溶解ガスsolution gas もしくは dissolved gasから成ることが多いが、貯留層で原油の上部にこれと接して存在しているガス・キャップ・ガスが同時に生産されてくることもある。後者のうちで地下条件では全体ガス相であるが、地表物理条件では液相コンデンセート)を析出するものもある。天然ガスの主成分パラフィン系炭化水素で C1メタンが最も多いが、油井ガスコンデンセートを伴うガスあるいはガス井ガスなかにも C の数の多いエタンプロパンブタンペンタンなどを含むガスもある。プロパン上の高級炭化水素ある程度以上含むと常温常圧下で液体分を生じるが、このようなガス湿性ガスwet gas)といい、メタン多く液体分を生じないガス乾性ガスまたはドライ・ガス(dry gas)という。原油採収率増加のため、採取したガス圧入ガス源として用いことがあるが、このとき C2エタン)~ C6ヘキサン成分に富むガスをリッチ・ガス(rich gas)、少なガスをリーン・ガス(lean gas)と呼ぶ用語もよく使われる炭化水素以外の不純分としては窒素炭酸ガス硫化水素を含むことがあり、またアルゴンヘリウムキセノンなどの希元素ガスをごく微量に含む場合もある。天然ガスは広く燃料として使用されるほか、水素メタノールアンモニアなどの製造原料にもなる。1984 年世界の天然ガス生産量は約 1 兆 7,000 億 m3 であり、そのうち 1,920 億 m312 %)が国を越えて輸出されている。このうち低温液化して LNG として取り引きされた量は 34 百万トンなので、天然ガス生産量占め比率は 3 %弱ということになる。

天然ガス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/15 15:52 UTC 版)

天然ガス(てんねんガス)とは、メタンを主成分とし、エタンプロパンなどを含む化石燃料の一種[1]




「天然ガス」の続きの解説一覧

天然ガス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 03:32 UTC 版)

フィンランドのエネルギー」の記事における「天然ガス」の解説

2010時点では天然ガスが一次エネルギー供給の約10%占めている。フィンランドは天然ガスの輸入ロシア英語版一国頼っており、天然ガスの貯蔵施設もないが、フィンランドでは天然ガスを暖房直接使用することはまれであり、ほとんどが電気石油地域熱供給となっている。天然ガスの75%は発電熱併給発電工業使われており、家庭での使用ごくわずかである。実際、天然ガスの93%は大型施設卸しており、小売りでの流通少ない。しかし、ヘルシンキでは天然ガスの供給網つながっている住宅が3軒、レストラン300軒ある。ただし、別の燃料利用できるようにする義務があるので、ガス供給突如切れた場合でもすぐにほかの燃料差し替えることができる。ガスの供給網は南東海岸にしかなく、北へはイカーリネン(英語版)まで届く。 隣国スウェーデン2010年時点ではデンマークからの供給頼っているが、スウェーデンでは天然ガスが最終エネルギー消費3.5%しか占めず最終エネルギー消費376テラワット時、天然ガス消費13テラワット時)、フィンランドでの比率よりも低い。フィンランドスウェーデンガス依存率は2010年時点では経済協力開発機構OECD加盟国平均より低く国際エネルギー機関加盟国28か国のうち16か国で天然ガスが一次エネルギー供給の2割以上を占めている。 天然ガスは1973年石油危機英語版)の翌年から使用されてきた。フィンランドにおける天然ガスの輸入販売会社はガスム(英語版)であり、ガスムはフィンランドの天然ガス輸送システム運営している。フィンランドでは天然ガス自動車はあまり一般的ではないが、天然ガスを使用するバス存在する

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天然ガス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 02:28 UTC 版)

石油」の記事における「天然ガス」の解説

天然ガスは、沸点30位までであり、常温よりも沸点が低いため、ガスとして分離する主な構成成分は、メタン・エタン・プロパン・ブタン・ペンタンなど。但しプロパン及びブタンは、液化石油ガスLPG)として販売される。 CH4 (メタンmethane) - 沸点 -108 C2H6エタンethane) - 沸点 -67 C3H8プロパンpropane) - 沸点 -43 C4H10ブタンbutane) - 沸点 -18

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天然ガス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/20 08:34 UTC 版)

マイアミ郡 (カンザス州)」の記事における「天然ガス」の解説

1882年、天然ガスの大きなガス田マイアミ郡田園部、パオラの東7マイル (11 km) で発見された。1886年までに町の広場までパイプライン敷かれガス灯が灯された。1887年までにパオラ市の街灯は天然ガスを使ったランプになった1887年までにマイアミ郡全体で他のガス田発見されパオラ周辺はガスベルトだと見なされていた。1887年夏、天然ガス祝宴開催され人々が天然ガスを使い、それに驚くことを祝った

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天然ガス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 03:49 UTC 版)

日本のエネルギー資源」の記事における「天然ガス」の解説

日本の天然ガスの国内生産はほとんどなくほぼ全量輸入で、前述通り世界有数の天然ガス輸入国となっている。主な輸入元(2016年重量ベース)はオーストラリア26.9%、マレーシア18.6%、カタール14.5%、ロシア8.8%、インドネシア8.0%などとなっている。

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天然ガス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/04 05:50 UTC 版)

アシュビル (ノースカロライナ州)」の記事における「天然ガス」の解説

天然ガスはPSNCエナジーによって供給されている。

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天然ガス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 09:16 UTC 版)

モザンビーク」の記事における「天然ガス」の解説

モザンビークでは世界で最大規模埋蔵力を誇るガス田発見されている。2003年には南アフリカ企業による陸上ガス田生産開始し、南アフリカ輸出用ガスパイプライン結ばれるなど、同国からの投資近年増えている。また、モザンビーク北部沖合いにおけるオフショアの天然ガスの液化設備計画三井物産らによって進められている。プラント建設は、千代田化工建設と米CB&I社、イタリアのサイペン社の3社連合請け負うLNG生産能力は年1200トンで、インフラ含めた事業総額少なくとも1兆円規とみられる

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天然ガス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 01:01 UTC 版)

アフガニスタン」の記事における「天然ガス」の解説

同国での天然ガス生産はないが、トルクメニスタン南部巨大ガス田から同国パキスタン経由してインド西部へ通じTAPIガスパイプライン2015年建設着手された。同国通過料が落ちるほか、一定量ガス輸入見込まれる

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