オクタン‐か【オクタン価】
オクタン価(おくたんか)
ガソリンのアンチノック性を評価する指標のことです。オクタン価が高いほど、アンチノック性に優れています。レギュラー・ガソリン(JISK2202の2号)に対して、オクタン価が高いガソリンをハイオク・ガソリン(JISK2202の1号)と呼びます。オクタン価
【英】: octane number
ガソリンのアンチノック性(耐爆性)を示す尺度で、 0 ~ 100 で表す。 ガソリンの成分中最もノッキングしやすい n-ヘプタンのオクタン価を 0 、最もノッキングしにくいイソオクタン(2 、2 、4 -トリメチルペンタン)を 100 とし、試料と同一のアンチノック性を示すような n-ヘプタンとイソオクタンの混合物中の、イソオクタンの容量%をオクタン価とする。内燃機関の燃焼過程で、過早発火を起こしたり、異常爆燃を起こして、気筒内で金づちでたたいたような金属音を生ずる現象をノッキングといい、そのノッキングを起こしにくい性質がアンチノック性である。ノッキングが起きると騒音になるだけでなく、熱効率が低下し、エンジンを傷める。ガソリンのアンチノック性を高めるための添加剤をアンチノック剤またはオクタン価向上剤という。その代表的なものが四アルキル鉛であるが、鉛による大気汚染問題や、高オクタン・ガソリンの製造技術が進んだことなどによって、四アルキル鉛の使用量は激減している。オクタン価の試験方法は、日本工業規格(JIS)の K2280(オクタン価およびセタン価試験方法)および K2276(航空燃料油試験方法)に規定されている。試験には CFR 試験エンジンを用い、自動車ガソリンはリサーチ法(RON)またはモーター法(MON)、航空ガソリンは過給法による。 |
オクタン価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/27 14:46 UTC 版)
オクタン価(オクタンか)とは、ガソリンのエンジン内での自己着火のしにくさ、ノッキングの起こりにくさ(耐ノック性・アンチノック性)を示す数値である[1]。オクタン価が高いほどノッキングが発生しにくい。
注釈
出典
- ^ オクタン価について 資源エネルギー庁 平成18年4月
- ^ 石油用語辞典|オクタン価 - 石油便覧-JX日鉱日石エネルギー
- ^ 6.6 What does the Research Octane rating measure?
- ^ 6.5 What does the Motor Octane rating measure?
- ^ Octane Number Confusion - Tim Wusz
- ^ #50 Cooperative Fuel Research Engine (1928)
- ^ The Waukesha CFR Fuel Research Engine
- ^ 石油用語辞典|CFRエンジン - 石油便覧-JX日鉱日石エネルギー
- ^ 日本工業規格調査会 JIS K 2202:2007
- ^ 日本工業規格調査会 JIS K 2280:1996
- ^ 欧米と我が国における自動車用燃料品質規制の背景と現状 - 経済産業省
- ^ 給油 - JXTGグループ
- ^ 昭和シェル石油株式会社 - お知らせ - 【お詫び】弊社所有給油所におけるガソリン誤販売について
- ^ 偽ハイオク、全国209のGSで…過去5年調査 - 2012年4月25日13時08分 読売新聞
- ^ GS「ハイオク」の看板→実は「レギュラー」…消費者庁が改善命令 - 2012.4.20 00:26 MSN産経ニュース
- 1 オクタン価とは
- 2 オクタン価の概要
- 3 測定方法
- 4 地域による変化
- 5 脚注
「オクタン価」の例文・使い方・用例・文例
オクタン価と同じ種類の言葉
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