Tバールーフとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 交通 > > ルーフ > Tバールーフの意味・解説 

Tバールーフ

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

Tバールーフ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/13 02:43 UTC 版)

ガラスを取り外した状態(シボレー・コルベット

Tバールーフ (T-BarRoof) は、オープンカーの形態の一つである。 ルーフパネルの中央を細く残して、左右ルーフが取り外し可能な構造のオープンカーである。

歴史

1970年代にアメリカ合衆国の安全基準が厳しくなり、屋根のないフルオープンのコンバーチブルでは基準をクリアすることは技術的には可能(オープンカーの安全性参照)でもコスト的に見合わなくなり、また当時より標準装備されはじめたカーオーディオカーエアコンが「屋根のない車ではモノの役にたたない[1]という事情から消費者からも敬遠されるようになったため、代替措置としてゼネラルモーターズシボレー・カマロポンティアック・トランザムに設定されたのが始まりだといわれている。

Tバールーフは1970年代から1980年代に発売されたスポーツカーの多くの車種でラインナップされていた。しかし、1989年に発売されたユーノス・ロードスターが世界的な大ヒットを収めて以降、各社がオープンカーを発売したことや、1990年代以降は屋根そのものを格納するクーペカブリオレが登場するなど実用性の意義がなくなり、現在新車でTバールーフを設定している自動車は存在しない。

構造

「2シーター」あるいは「2+2」の4シーターのいわゆるスポーツカータイプの車種に設定されており、ルーフパネルの中央を細く残して、左右上部のみが開く構造のオープンカーである。取り外し可能な部分はガラスでできているものもある。

ボディの高い位置の中央にモノコック構造の一部を残すことで、フルオープンカーやタルガトップ車よりもボディ剛性を高めることができ、フロントガラスを支えるためのAピラーも細くすることができるので、車体斜前部の視認性も向上する。また、フルオープンカーほどではないが、運転者の真上が開けているので開放感を得ることができる。

また、ボディを含めたほとんどが専用設計のフルオープンカーに対し、Tバールーフの車はノーマルルーフ車の設計、デザインを踏襲することができるので、あまりコストがかからずTバールーフ仕様にすることができる。

しかし、オープンカーの一種であるゆえ、Tバーガラス周辺につけられたウェザーストリッピング英語版(と呼ばれる防水パッキン類)の経年劣化による雨漏りが起こりやすく、車齢を重ねることによるボディ剛性の低下は標準車のそれより激しいものとなる。

さほど激しい走りや大きな事故が起きない限り、モノコックシャシに大きな問題が発生することはないので、消耗部品を取り替えればTバールーフ車は長く乗り続けることができる。

法律での取扱い

車検証記載の「車体の形状」欄は、フルオープン車の「幌型」に対し、セダンクーペと同様、「箱型」となる。

採用車種(日本車)

ガラスを取り外した状態(スズキ・X-90)

脚注

  1. ^ 「アイアコッカわが闘魂の経営」リー・アイアコッカ著,ダイヤモンド社

関連項目


Tバールーフ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/16 06:41 UTC 版)

バーニン'ラバー」の記事における「Tバールーフ」の解説

ブラック軍団仲間

※この「Tバールーフ」の解説は、「バーニン'ラバー」の解説の一部です。
「Tバールーフ」を含む「バーニン'ラバー」の記事については、「バーニン'ラバー」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「Tバールーフ」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



Tバールーフと同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Tバールーフ」の関連用語

Tバールーフのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Tバールーフのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
三栄書房三栄書房
Copyright c San-eishobo Publishing Co.,Ltd.All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのTバールーフ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのバーニン'ラバー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS