オープン‐カー【open car】
オープンカー
ルーフ部分が初めからないか、取り外せるか、または開閉することで開放状態にできるクルマのこと。視界が広がり、風を切って走るため、開放感は抜群である。通常ルーフは強度・剛性に寄与しているため、取り除くと10分の1レベルに大幅ダウンする。強度・剛性がダウンすると操縦安定性、耐久強度、衝突安全性、振動、騒音、乗り心地に悪影響を与える。そのため、アンダーボディ部分のフロアトンネルやサイドシルを2重断面にしたり、板厚アップなどで大幅強化が施されている。また、安全のためロールオーバーバーを装着する。走行風が直接当たると疲労するため、整流板をつけて軽減する。対候性を考慮、して脱着式のハードトップと折りたたみ式のソフトトップが用意されている。ソフトトップには手動と電動式がある。ソフトトップはナイフで切り裂かれる盗難対策と後方視界確保が不可欠である。
参照 ロードスター、ロールオーバーバー、カブリオレ、コンバーチブルオープンカー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/17 21:21 UTC 版)
オープンカー(open car)とは、屋根がないか、もしくは屋根開放が可能な乗用自動車を指す言葉。
注釈
- ^ この間発売されたオープンモデルにはホンダ・シティカブリオレ、マツダ・ファミリアカブリオレ、サバンナRX-7カブリオレ(FC3C)があった。
- ^ 「オープンコックピット」とも
- ^ FIAが定めるLMP2の技術規則では、販売価格の最上限がオープントップは388,500ユーロ、クローズドトップが463,550ユーロ以下までそれぞれと定められていた。またオープントップの日産・R391の開発記録には「ルーフやドアやウィンドウを無くした事は、エンジニアの開発時間を減らし、ル・マンに勝つための最高のレースカーの設計に専念させることに役立った。」とある
- ^ 規則による。2010年頃LMP1車両のプジョー・908の開発者ブルーノ・ファミンは、「オープンとクローズドで空力性能に大きな差はない」としている
- ^ 例外としては1952年に初めてクローズドトップで総合優勝を果たしたメルセデス・ベンツ・300SLや、1978年に軽量なアクリルガラス製のバブルキャノピーで擬似的なクローズドトップを実現し、最高速を8km/h向上させ総合優勝を果たしたルノー・アルピーヌA442Bなどがある。また1962年〜1968年のル・マンでは市販車の姿を残す『GTプロトタイプ』規定によりクローズドトップのみとなっており、オープントップ解禁後もエンジン規定の違いが原因で1971年までクローズド優位だった
- ^ 1960年末期トヨタは、日本グランプリに投入するためのクローズドトップの車両をテストが、重量面での不利や視界不良からドライバーたちから苦情が相次ぎ、オープントップで開発し直した。また1970年代富士グランチャンピオンレースに参戦したムーンクラフトの紫電77は、空気抵抗減少を狙ってクローズドトップを採用したが、リアに発生する空気の渦やルーフ分上部の面積が増えることで発生する揚力を、未熟な空力技術ゆえにうまく抑え込めなかった。Can-Amではシャパラル・2Hも元々クローズドトップの予定だったが、実戦投入時にはオープントップになっている。
- ^ 正確にはオープントップも選択可能であったが、形状にかかわらず2ドアを必要としため、実質的にクローズド一択であった
- ^ NISMOはWSC車両を流用し日産製エンジンを積むつもりであったが、本社の市販車のイメージを重視するという意向によりクローズドボディのR390を新規に開発し直した。トヨタも本社の意向と、開発陣の空力設計の思想からクローズドのTS020 GT-Oneを製作している
- ^ オープントップは吸気リストリクターは絞られる代わり、太めのタイヤを履くことができた。重量と燃料タンク容量は1999年に両者とも統一された。
- ^ 例外としてベントレー・スピード8があるが、同じVWグループの戦略でアウディがワークスを引っ込めた2003年しかル・マンで勝てなかった
- ^ 他はアストンマーティン・AMR-oneが費用対効果の観点から時代の趨勢に逆らってオープンボディ化したが、本社の方針転換もあって2011年のみで活動を終了している。この他北米勢のHPD・ARX-03が2013年まで参戦していた。
- ^ 2009年F2のヘンリー・サーティース、2014年F1のジュール・ビアンキ、2015年インディカーのジャスティン・ウィルソンなど
- ^ その後2016年のLMP2技術規則には、『2015年より前に公認されたオープンカーについて:(中略)安全上の理由で、規定により新たな要求が義務付けられる場合、その改造の費用は車両の基本価格に追加される。』と記載されており、安全がクローズド化の主因に切り替わっている事がわかる
出典
- ^ “MAZDA ROADSTER|累計生産100万台達成|マツダ”. www.mazda.co.jp. 2022年4月27日閲覧。
- ^ オープンコクピットの伝統を捨てる時が来たのか──ドライバーたちの意見AS-web 2022年8月6日閲覧
- ^ 1999 Le Mans 24 Hours
- ^ Peugeot 908
- ^ ル・マン24時間の歴史2/5TOYOTA GAZOO Racing公式サイト 2022年8月11日閲覧
- ^ 『Racing On No.464』P21 2013年5月15日発行 三栄書房刊
- ^ 「速いクルマは美しい」に形から挑んだ名車とは?ムーンクラフトの名車”紫電”の歴代モデルをご紹介します。Motorz 2022年8月7日閲覧
- ^ 『Racing On No.427』P50 2008年6月1日 三栄書房刊
- ^ 『Racing On No.412』P 2027年3月1日発行 三栄書房刊
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- ^ 『AUTO SPORT(オートスポーツ) No.1525 2020年3月13日号』P24-26 三栄書房刊
- ^ LMP2、17年の新規則ではクローズド車両のみ採用かAS-web 2022年8月6日閲覧
- ^ 2016 FIA WORLD ENDURANCE CHAMPIONSHIP 技術規則(LMP2) (LMP2:2015 年 12 月 10 日付発行版仮訳)
- ^ “https://toyota-automobile-museum.jp/archives/car-database/detail.html?id=127”. トヨタ博物館. 2022年2月12日閲覧。
オープンカー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/05 04:30 UTC 版)
第二次世界大戦後の時代になると、トノーはオープンカー(コンバーチブルやロードスター)のフロントシート後部エリアを指すようになった。フロントシート後方は2座ではコンバーチブルトップの収納に使われたり、4座ではリアシート部や荷物室となっている。この部分を覆うためのハードカバーやソフトカバーを「トノカバー(tonneau cover)」という。
※この「オープンカー」の解説は、「トノー」の解説の一部です。
「オープンカー」を含む「トノー」の記事については、「トノー」の概要を参照ください。
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