レシプロ‐エンジン
【レシプロエンジン】(れしぷろえんじん)
Reciprocating engine
往復内燃機関の一種。
燃料(ガソリン、軽油等)の爆発エネルギーをピストンの往復運動(reciprocating)に変換し、それをさらに回転運動に変換して動力とするエンジン。
ピストンエンジンと同義。
気化したガソリンと空気の混合ガスに、スパークプラグから飛ばした電気火花で点火するガソリンエンジンと、軽油や重油を高温・高圧の圧縮空気内に噴射して自然発火させるディーゼルエンジンに大別される。
これらは車輌や艦船の動力源として広く用いられている。
気体燃料を用いるガスエンジンも存在し、燃料代の安さからタクシーなどの一部車輌や発電設備などに用いられるが、燃料タンクが大きく、また引火性が非常に高いという問題があり、兵器に用いられることはほとんどない。
航空機用エンジンとしてはガソリンエンジンが広く使われていたが、現在では推力重量比に優れたタービンエンジンに需要を奪われている。
しかし燃費がよく整備も容易であることから、小型航空機では現在でもガソリンエンジンが使われる事が多い。
関連:ジェットエンジン ロータリーエンジン 空冷エンジン 液冷エンジン
レシプロエンジン
シリンダーのなかをピストンが往復し、間欠的にサイクルを行い、発生する直線運動の力をコネクテイングロッドを介して、クランクシャフトにより取り出すエンジン。膨張行程ではピストンの往復運動を回転運動に変え、それ以外の行程では逆にクランクシャフトから動力を得て、ピストンを往復させる。クランクシャフトが2回転する間に吸入、圧縮、膨張、排気のサイクルを行うエンジンを4ストロークと呼び、1回転で1回のサイクルを完了する方式を2ストロークという。これを往復動エンジン(容積型)ともいう。ガスタービンのような回転運動エンジンや往復運動部をもたないロータリーエンジンとの対比で用いられることが多い。
参照 パンケル式ロータリーエンジン、2ストロークエンジン、4ストロークエンジンレシプロエンジン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/16 05:52 UTC 版)
レシプロエンジン(英語: reciprocating engine)は、往復動機関あるいはピストンエンジン・ピストン機関とも呼ばれる熱機関の一形式である。燃焼熱を取り出す方法によって、外燃式と内燃式に大別される。
注釈
- ^ 日本語訳でフリーピストン機関とされている事が多いが、英語のFree-piston engine(ドイツ語ではFreikolbenmaschine)とは別物なので注意が必要。
出典
- ^ 『学習漫画早わかり航空会社のしくみ』128頁。
- 1 レシプロエンジンとは
- 2 レシプロエンジンの概要
- 3 歴史
- 4 レシプロエンジンの仕組み
- 5 構成要素・補機
レシプロエンジン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 00:16 UTC 版)
エンジン回転数を一定に保ちながら、必要な馬力に応じてエンジンのスロットルを開閉させて出力トルクを増減させるため、コレクティブピッチレバーの位置に連動してエンジンのスロットルが動くようになっており、コレクティブピッチレバーの先端には、コレクティブピッチレバーの位置はそのままにエンジンの回転数だけを修正するスロットルコントロールグリップがあり、グリップを回すことでエンジンのスロットルが動くようになっている。
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レシプロエンジン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/01 01:59 UTC 版)
ピストン機関を利用したエンジン。基本的には自動車用などと共通し、個人レベルでも製作できることから、動力付き航空機の誕生時から使用されてきた。 多くは回転軸にプロペラが取り付けられるが、O-300のように減速ギアボックスを介するエンジンも存在する。 第二次世界大戦中には軍用機向けとして開発が進み飛躍的に発展、2,000馬力超のエンジンが実用化され、3,500馬力を発揮するエンジンまで出現し、航空機に搭載できる小型軽量な過給機、インタークーラーや水メタノール噴射装置などの補機類も多数開発された。 第二次世界大戦終結後は、ジェットエンジンの発達とターボプロップエンジンの小型化に加え、音速を超えると推力が著しく低下するので、プロペラ機は時速750km程度が限界であることから、20世紀後半以降は150-300馬力の軽飛行機向けが中心である。このため多数存在したレシプロエンジンのメーカーは廃業や統合が相次いだ。戦後の新規参入として1980年代にポルシェが911のエンジンをベースにしたPFM3200を販売したが、参入時期が小型機市場の停滞期に重なり、80基あまりを製造したのみで1991年に撤退、これ以降はライカミング・エンジンズとコンチネンタル・モータースがシェアを二分している。 軽量スポーツ航空機(英語版) (light-sport aircraft (LSA)) などの軽量機向けとしてロータックスが80-100馬力の軽量エンジンを生産している。超軽量動力機やモーターグライダーなどは100馬力未満で十分なため、ロータックスのほか、SOLO社 (de) やフレッシュブリーズ社 (Fresh Breeze) などの専門メーカーが、10-50馬力の小型エンジンを製造している。無人航空機用としては斎藤製作所など模型航空機用のエンジンメーカーの製品が利用されている。 初期にはロータリー式の星形が使われていたが、次第に空冷では星型、液冷ではV型が主流となった。現代では軽量で振動の少ない空冷の水平対向が主流である。倒立V型など特定機種(戦闘機)にとってメリットが大きい形式も存在する。少数ながら、ヴァンケルロータリーエンジンを搭載したモーターグライダーが存在する。 点火装置は信頼性が高く、バッテリーが不用なマグネトー式が主流である。エンジンオイルの循環方法は、ごく一部を除き、重力加速の影響が少ないドライサンプを使う。 燃料は航空用ガソリンを使用するガソリンエンジンが主流であるが、より安価なジェット燃料 (JET-A1) を使用する航空用ディーゼルエンジン(英語版)も存在する。また、代替燃料の研究も行われている。 過給器(ターボチャージャーやスーパーチャージャー)の有無、ガソリンかディーゼルにかかわらず操縦士や整備士の資格は「ピストン」に分類される。なお、ピストンとなっているがヴァンケルロータリーエンジンも含まれる。
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