トラクションコントロールシステム
発進時や走行時などに、駆動力がタイヤと地面の摩擦力より大きくなってスリップするような場合に、スリップさせないよう制御する装置をいう。雪道では、タイヤがスリップすると路面間摩擦係数が急激に低下する特性(μ=0.3のものがスリップすると0.1程度になる)があり、スリップするとハンドル操作が効かなくなる。そこで車輪速センサーでスリップを検出し、駆動トルクを減じてスリップを減らす制御を行う。スリップした車輪にはABS(アンチロックブレーキシステム)装置を利用して、自動的にブレーキを加えるブレーキトラクション制御と、エンジン出力を下げるエンジントラクション制御、双方を併用するシステムがある。ブレーキは瞬時に効果が現れるが、発熱の問題で短時間しか使えないので、エンジンと併用している。
トラクションコントロールシステム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/05 05:08 UTC 版)
トラクションコントロールシステム(英: Traction Control System, TCS)は自動車の制御機構の一種で、発進・加速時のタイヤの空転を防止する装置である。一般的に使用される略称はTCSであるが、トヨタ自動車・ダイハツ工業では、TRC(TRaction Control)、三菱自動車では、TCL(Traction ControL)という異なる略称をそれぞれ用いて呼称している。アンチスリップレギュレーション(英: Anti-Slip Regulation, ASR)とも呼ばれる。近年ではオートバイでも採用されているほか、「空転防止装置」・「滑走防止装置」の名称で鉄道車両にも採用されている。
- ^ “トヨタ カローラ フィールダー”. トヨタ自動車株式会社. 2015年11月2日閲覧。
- 1 トラクションコントロールシステムとは
- 2 トラクションコントロールシステムの概要
- 3 脚注
トラクションコントロールシステム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/15 01:46 UTC 版)
「先進運転支援システム」の記事における「トラクションコントロールシステム」の解説
トラクションコントロールシステム(TCS)は、自動車のトラクション損失を防ぎ、急カーブや旋回時の車両の横転を防止する。タイヤのスリップ、つまりタイヤにかかる力がタイヤのトラクションを上回る状態を制限することで、出力伝達を制限し、ドライバーが制御を失うことなく車を加速させることができる。これらのシステムには、アンチロックブレーキシステムと同じ車輪速センサーが使用されている。タイヤの回転が他のタイヤよりも速い場合には、TCSを介して個々のホイールブレーキシステムが展開され、制御される。
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