エンジンオイル
エンジンのシリンダーとピストンや軸受けなどの摺動部分の潤滑剤。エンジンオイルには、摩擦を減らず減摩作用、ピストンとシリンダーとの気密をはかる密封作用、ピストンや軸受けから熱を奪う冷却作用、シリンダーやピストンリングから異物を洗い流す清浄作用、そのほかに防錆作用などがある。エンジンの性能を十分に発揮させるためにエンジンオイルの特性はとくに重要である。エンジンオイルは粘度、性能や用途によって細かく分類されており、適切なものを使用することが大切である。また、エンジンオイルは鉱物油と合成油に分類され、高性
参照 オイル添加剤、基油エンジンオイル
エンジン内部のいろいろなところの摩耗を防いでいる潤滑油。
エンジンの中には、金属と金属が噛み合ったり、擦れたりして動いている部分がたくさんある。それをそのまま動かしていると、削れたりしてすぐに使い物にならなくなってしまう。そこで、そういう部分に専用の油をかけてやる。そうすると金属と金属の間に油が入りこんで、金属同士が直接触れ合うことを少なくすることができる。つまり摩耗を減らすことができる。イメージとしては、歯車と歯車の間にクッションを入れておくような感覚。
エンジンオイルは使っているうちに、熱で劣化したり、金属の細かな削りカスが混ざったりしてくるので、ある程度使用したら交換が必要になる。通常「オイル交換」といったら、このエンジンオイルの交換のこと。いつでも状態のいいオイルを使用することによって、エンジンも長持ちする。メーカー推奨の純正オイルを使用しよう。推奨オイルと交換時期については取扱説明書を確認するか、販売店に相談しよう。
【関連用語】オイルフィルター 4ストローク ウェットサンプ方式 ドライサンプ方式
エンジンオイル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/08 15:23 UTC 版)
エンジンオイル(英: engine oil)とは、エンジンに使用するための油であり、様々な機能のために使用されるが、主となる潤滑作用を元に潤滑油とも呼び、モーターオイル(motor oil) と呼ぶこともある。
注釈
出典
- ^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典、化学辞典 第2版 ほか『境界潤滑』 - コトバンク
- ^ 日興産業株式会社:潤滑油の基礎知識 > 自動車用潤滑油について > エンジンオイルの種類を参照
- ^ http://toyota.jp/after_service/tenken/about/maintenance/oilfilter/
- ^ カストロールなどのオイルパンフレットにおけるオイル性能曲線などを参照。
- ^ 詳細はJASOエンジン油規格普及促進協議会の「JASO 二輪車用4サイクル油」ページを参照のこと。
- ^ 詳細はJASOエンジン油規格普及促進協議会の「JASO 2サイクル油」ページを参照のこと。
エンジンオイル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 05:53 UTC 版)
「ディーゼルエンジン」の記事における「エンジンオイル」の解説
エンジンオイル#ディーゼル車も参照。ディーゼルエンジンでは正しく添加剤が加えられたエンジンオイルでないと、シリンダー内の燃料の燃え残った微粒子が、ピストン側面のトップリング付近でエンジンオイルの主成分である鉱物油と結合して沈積物を作り、リングを固着する「リングスティック」という現象が起きる。これを防止する為に、エンジンオイルにはピストンリング付近に溜まる燃え残り、つまり「煤」や「スラッジ」を洗い流してエンジンオイル中に分散させる清浄分散剤が加えられる。また、排気(EGR)やブローバイガスの還流で、それらに含まれる硫黄などによる酸でエンジンオイルが変質するのを防ぐ酸化防止剤や、腐蝕防止剤、粘度を適正に保つ粘度指数向上剤も加えられている。 船舶用潤滑油についての詳細はユニフロー掃気ディーゼルエンジン#船舶用を参照。船舶用ディーゼルは大別して中・高速なトランクピストン式4ストロークと、低速なクロスヘッド式2ストロークに分けられる。前者のトランクピストン式の潤滑油は一般的な高速ディーゼルエンジンに近い。しかし後者のクロスヘッド式は大量に硫黄分の残留するC重油を使う特大型ディーゼルエンジンとなり、シリンダライナ潤滑用のシリンダ油とそれ以外の潤滑を行うシステム油の2種類が存在する特徴がある。シリンダ油は燃焼後に発生する硫酸成分を中和する為に塩基価(アルカリ価)の高い「高アルカリ価シリンダ油」が求められる。中和しないとエンジン内部がすぐに腐食してしまうためである。
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エンジンオイル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 08:20 UTC 版)
4CR-SRシリーズ 四輪専用のフラッグシップオイル。サーキット品質を標榜している。同社SDSによればベースは高度精製鉱物油である。 4CRシリーズ レーシングスペックを標榜している。JASO T903規格は取得していないが、二輪車でも使用可能としている。同社SDSによればベースは高度精製鉱物油である。 4CT-Sシリーズ 欧州車や米国車、ガソリン・ディーゼルと、幅広く対応することを標榜している。JASO規格及びAPI規格を取得しているほか、一部粘度を除きACEA規格及び欧州自動車メーカーの認証も取得している。同社SDSによれば高度精製鉱物油(政令番号168)75-85wt%である。 トリプルRシリーズ(TR) レーシングスペックを標榜している。一部粘度を除きJASO T903規格を取得している。同社SDSによれば高度精製鉱物油(政令番号168)50-60wt%である。 プロステージSシリーズ(PRO-S) ストリートスペックを標榜している。一部粘度を除きJASO T903規格を取得している。同社SDSによれば高度精製鉱物油(政令番号168)80-90wt%である。従来は整備工場向けの業務用オイルであったが、現在では一般向けの1L缶および4L缶も販売されている。 タフツーリングシリーズ(TT) ヘビーデューティオイルを標榜している。JASO T903規格を取得している。高同社SDSによれば度精製鉱物油(政令番号168)65-75wt%である。チューニング車両のほか、クラシックバイク・クラシックカー向けを標榜しているため、高粘度のみのラインナップとなる。 マルチロードシリーズ(MR) DPF付きディーゼル専用エンジンオイル。JASO DH-2またはDL-1規格を取得している。4L缶の販売はない。同社SDSによれば高度精製鉱物油(政令番号168)75-85wt%である。 WR-Rシリーズ 耐熱ダレ性能の実現を標榜する四輪専用オイル。 WR-Sシリーズ 耐熱ダレ性能の実現を標榜する二輪専用オイル。二輪専用オイルであるにもかかわらず、JASO T903規格は取得していない。 ZERO20シリーズ 省燃費を標榜している四輪専用オイル。API規格およびILSAC規格を取得している。同社SDSによれば高度精製鉱物油(政令番号168)80-90wt%である。
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エンジンオイル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/21 16:28 UTC 版)
「日本自動車技術会規格」の記事における「エンジンオイル」の解説
JASO規格のうちエンジンオイル規格の国内外における適正な普及を図るために活動する団体としてJASOエンジン油普及促進評議会がある。日本自動車工業会、日本自動車技術会、日本陸用内燃機関協会、潤滑油協会と添加剤会社により1994年に設立された。
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