クランクシャフトとは? わかりやすく解説

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クランクシャフト【crankshaft】

読み方:くらんくしゃふと

クランク軸


クランクシャフト

英語 crankshaft

クランク軸とも呼ぶ。接合する部品との複合語場合には単にクランク略される場合が多い。ピストンエンジン主運動系中心的な部品で、ピストン往復運動コネクティングロッドを介して回転運動変える主運動系中心をなす。シリンダーブロック支持されるクランクジャーナルコネクティングロッドの大端部取り付けられるクランクピンクランクアーム(クランクウェブ)およびカウンターウエイトからなる前端部にはクランクプーリーを装着できるようになっており、後端部にはフライホイール締結するフランジ設けられる。ねじれ剛性曲げ剛性高く保つことが重要であり、軸部分耐摩耗性重要なファクターになる。内部クランクジャーナルピンをつなぐ油路を設けてクランクとコネクテイングロッドベアリングに給油している。材質には特殊鋼炭素鋼、特殊鋳鉄などが用いられ、軸部には高周波焼入れ浸炭窒化(タフトライド)が施される。クランクシャフトの剛性と軸部分耐摩耗性きわめて重要であり、応力集中避けるため、クランクピンジャーナル部の肩部には隅アールつけたり、フィレットロール加工施したり、疲労強度上げることが大切である。また、設計上は振動低減のため、カウンターウエイト重量形状配慮が必要である。スチール鍛造品または鋳造品である。また、レーシングエンジンではクロムモリブデンなどの特殊鋼使われる

クランクシャフト

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

クランクシャフト

モーター一部分モーター作られピストン往復運動を、直線的な働きから回転運動転換させる役割を担う。
現用モーター直列2気筒(2ピストン)で、等間隔爆発方式を採っているため、クランクシャフトは180度クランクになっている。クランクシャフトにねじれや歪みがあると、性能影響が出るのは当然だが、今日では、新品シャフト交換したなどという事例にはあまり接しない。その理由は、製品完成度一段と高くなっていることや耐久性優れていることにもよるが、何よりも部品としては破格値段だからである。


クランクシャフト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/23 08:48 UTC 版)

クランクシャフト: crankshaft)は、クランク機構によって駆動されるシャフト(軸)である[1]。一連のクランクと、エンジンコネクティングロッドが連結されたクランクピン英語版から成る。ピストンの往復運動を回転力に変えるための軸。曲軸、曲柄軸、クランク軸、エンジンの主軸となる屈曲軸。自動車エンジンの例では、現在、世界のほとんどのメーカーがクランクシャフトの回転方向を『出力軸側から見て反時計回り』としている(右のアニメーションはそれとは逆)。


  1. ^ Definition of CRANKSHAFT” (英語). Merriam-Webster Dictionary. 2019年8月1日閲覧。
  2. ^ Sally Ganchy, Sarah Gancher (2009), Islam and Science, Medicine, and Technology, The Rosen Publishing Group, p. 41, ISBN 1435850661 
  3. ^ Webカタログ > クランクシャフト - 東名パワード(2003年版)2017年10月 18日閲覧


「クランクシャフト」の続きの解説一覧

クランクシャフト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/19 02:05 UTC 版)

ジャザリー」の記事における「クランクシャフト」の解説

石臼を回すために中心から離れたところにハンドル装備する方式は、スペイン紀元前5世紀考案されローマ帝国全土広がりクランクの基になったクランクは漢でも知られており、バヌー・ムーサー兄弟知っていたが、クランクコネクティングロッド使った機構記述3世紀ローマ帝国ヒエラポリス-パムッカレ文献最古とされている。1206年ジャザリー著作世界初のクランクシャフトが登場している。その中で2つシリンダークランクコネクティングロッドでクランクシャフトに繋いだポンプ描かれている。現代のクランクシャフトと同様、ジャザリー機構には可動クランクピンいくつかセットされホイールがあり、ホイール円運動をするときピン直線状に行ったり来たりする。 ジャザリー描いたクランクシャフトは、連続的な円運動直線的な往復運動変換し蒸気機関内燃機関さらには自動制御といった現代機械でも中心的役割果たしている。彼はこれをコネクティングロッドと共に2台の揚水機使ったクランク駆動のサーキヤと複式往復運動ピストン吸い上げポンプである。

※この「クランクシャフト」の解説は、「ジャザリー」の解説の一部です。
「クランクシャフト」を含む「ジャザリー」の記事については、「ジャザリー」の概要を参照ください。


クランクシャフト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/21 08:06 UTC 版)

カウンターウエイト」の記事における「クランクシャフト」の解説

詳細は「クランクシャフト」を参照 カウンターウェイト回転変動を減らす為に多く回転装置用いられている。典型的な例としてピストンエンジンのクランクシャフトについているものが挙げられる

※この「クランクシャフト」の解説は、「カウンターウエイト」の解説の一部です。
「クランクシャフト」を含む「カウンターウエイト」の記事については、「カウンターウエイト」の概要を参照ください。

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