クランクケース圧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/16 09:06 UTC 版)
ボクサーツイン構成は、両方のピストンが同時に内向きまたは外向きに動くため、内向きのピストン行程のたびにクランクケースに圧力がかかり、外向きのピストン行程のたびに圧迫が解放される。このクランクケースのポンピング現象(単気筒エンジンや360°並列2気筒エンジンにも見られる)は、通常、クランクケース通気管によって対処される。 シトロエン・2CVのボクサーツインエンジンでは、このポンピング効果を利用してクランクケース内を負圧に保ち、オイルシールの不具合によるオイル漏れを低減している。これは、逆止弁(クランクケースの穴に革やゴム製のフラップを取り付けたもの)を用いて、クランクケース内の空気を外に出し、内に入れないようにすることで実現している。
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