クランクウェブロータリーバルブ式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/29 02:20 UTC 版)
「ロータリーバルブ」の記事における「クランクウェブロータリーバルブ式」の解説
クランクシャフトにあるクランクウェブの一部を切り欠いて吸気弁とする方式である。吸入方向はクランクケースリードバルブ式同様、クランク軸放射(ラジアル)方向である。グローエンジンに用いられる。 この方式の利点は コンロッド大端部へ混合燃料が直接接触するため、潤滑油混合比を薄くすることが可能である(50:1) 開閉タイミングを任意に設定することが可能で、慣性による過充填が一番期待できる。 欠点は 回転バランスを取ろうとすると一次圧縮比が低下してしまうことで、逆に一次圧縮比を維持しようとすると回転アンバランスで機関の振動が増えてしまう。 以下にクランクウェブロータリーバルブの代表的な採用車種を挙げる。 ピアジオピアジオ・ベスパ125系(1957年~1978年) ベスパ150系(1960年~1975年) ベスパ90系(1963年~1999年) ベスパ180ラリー系(1966年~1977年) ベスパP系(1976年~)ベスパPK系(1979年~1998年) 富士重工業ラビットスクーター
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