クランクシャフト【crankshaft】
読み方:くらんくしゃふと
クランクシャフト
クランク軸とも呼ぶ。接合する部品との複合語の場合には単にクランクと略される場合が多い。ピストンエンジンの主運動系の中心的な部品で、ピストンの往復運動をコネクティングロッドを介して回転運動に変える。主運動系の中心をなす。シリンダーブロックに支持されるクランクジャーナル、コネクティングロッドの大端部が取り付けられるクランクピン、クランクアーム(クランクウェブ)およびカウンターウエイトからなる。前端部にはクランクプーリーを装着できるようになっており、後端部にはフライホイールを締結するフランジが設けられる。ねじれ剛性や曲げ剛性を高く保つことが重要であり、軸部分の耐摩耗性が重要なファクターになる。内部にクランクジャーナルとピンをつなぐ油路を設けて、クランクとコネクテイングロッドベアリングに給油している。材質には特殊鋼、炭素鋼、特殊鋳鉄などが用いられ、軸部には高周波焼入れ、浸炭、窒化(タフトライド)が施される。クランクシャフトの剛性と軸部分の耐摩耗性はきわめて重要であり、応力集中を避けるため、クランクピンやジャーナル部の肩部には隅アールをつけたり、フィレットロール加工を施したり、疲労強度を上げることが大切である。また、設計上は振動低減のため、カウンターウエイトの重量や形状に配慮が必要である。スチールの鍛造品または鋳造品である。また、レーシングエンジンではクロムモリブデンなどの特殊鋼が使われる。
クランクシャフト
(crankshaft から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/23 08:48 UTC 版)
クランクシャフト(英: crankshaft)は、クランク機構によって駆動されるシャフト(軸)である[1]。一連のクランクと、エンジンのコネクティングロッドが連結されたクランクピンから成る。ピストンの往復運動を回転力に変えるための軸。曲軸、曲柄軸、クランク軸、エンジンの主軸となる屈曲軸。自動車エンジンの例では、現在、世界のほとんどのメーカーがクランクシャフトの回転方向を『出力軸側から見て反時計回り』としている(右のアニメーションはそれとは逆)。
- ^ “Definition of CRANKSHAFT” (英語). Merriam-Webster Dictionary. 2019年8月1日閲覧。
- ^ Sally Ganchy, Sarah Gancher (2009), Islam and Science, Medicine, and Technology, The Rosen Publishing Group, p. 41, ISBN 1435850661
- ^ Webカタログ > クランクシャフト - 東名パワード(2003年版)2017年10月 18日閲覧
- 1 クランクシャフトとは
- 2 クランクシャフトの概要
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