鋳鉄
鋳鉄とは、1.7~6.7%の炭素と鉄との合金である。形状の自由度の大きい鋳鉄は古くから用いられ、その材料は溶湯温度が低くても湯流れがよいこと、すなわち鋳造性が高いことが必要である。そのため、炭素(1.7~6.7%)とケイ素(0.5~7%)を基本成分とし、そのほかマンガン、リン、硫黄などを含有する。最近は機械構造用材料として強度に対する要求も高まっており、強さ、粘り強さも高い鋳鉄が広く使用されてきている。そのために鋳鉄中の黒鉛の形状および基地に改善が加えられている。
鋳鉄
<球状黒鉛鋳鉄> 鋳鉄組織の中に析出している黒鉛の形状が球状であることから、球状黒鉛鋳鉄と 呼ばれている。普通鋳鉄の組織では黒鉛粒子は三日月形状であるため黒鉛先端が 尖っていて、応力が掛かると応力集中しやすくクラックが入りやすい。このため 普通鋳鉄は大きな塑性変形に弱い。これに対して黒鉛が球状の球状黒鉛鋳鉄は 応力集中が起きにくく、ある程度の塑性変形に対応出来る。
このため「ダクタイル鋳鉄」とも呼ばれている。
鋳鉄
鋳鉄
出典:『Wiktionary』 (2017/12/26 12:51 UTC 版)
名詞
発音
東京アクセント
- ちゅ↗ーてつ
- ちゅ↘ーてつ
関連語
翻訳
脚注
鋳鉄と同じ種類の言葉
- >> 「鋳鉄」を含む用語の索引
- 鋳鉄のページへのリンク