縦置きエンジンとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 工学 > 大車林 > 縦置きエンジンの意味・解説 

縦置きエンジン

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

縦置きエンジン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 01:46 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
3輪シャーシにおける縦置きエンジン
ヘンダーソン英語版De Luxe Supersix(1926年)における縦置き直列6気筒エンジン
縦置きエンジンの例。写真左側が自動車の進行方向(ローバー・SD1

自動車工学において、縦置きエンジン(たておきエンジン、: Longitudinal engine)は、クランクシャフト車両の長軸、前後方向に沿って配置されている内燃機関である[1][2]英語では進行方向を地図の北に見立ててnorth-south engine(ノース=サウス・エンジン)という言い方も広く用いられる[3]

四輪自動車の縦置きエンジン

横置きでは車幅が足りず収まりきらない、直列6気筒や90度大口径V型8気筒といった大型エンジンを収めるための置き方である。一般的にはトラック(貨物自動車)を含め、フロントエンジン・リアドライブFR)のレイアウトの自動車に使われる。この場合はプロペラシャフトとセットになる。

同じ後輪駆動でも、リアエンジン(RR)やミッドシップ(MR)エンジンでは、コンパクトにまとめたい等の理由で横置きすることが多い[4]

フロントエンジン・フロントドライブ配置のいわゆるFF車横置きが多数派であるが、乗り心地や運動性能にこだわったり、四輪駆動の派生モデルを考慮しているメーカーや車種(例えば欧州のメーカーであればアウディサーブ、日本のメーカーであれば水平対向エンジンを多く搭載しているSUBARUFFミッドシップレイアウトを採用したホンダ車)では縦置きした車もある。FF車ではエンジンを縦置きにすることで左右のドライブトレーンの長さが均等になり、トルクステアを防止することができるため走行性能の向上に寄与できる。一方で縦にスペースが必要なため、FFの美点である広い居住空間が削られてしまうという欠点もある。

縦置きエンジンを搭載した車は大抵最小回転半径が横置きエンジン車よりも小さい。これはエンジンの側方により広い空間が存在し、大きなタイヤ切れ角が得られるからである。

縦置きを採用したFF車の例

オートバイの縦置きエンジン

オートバイでは、仕様される種類は駆動方式に依存する。チェーンまたはベルトドライブの場合は大抵横置きエンジンが使われ、シャフトドライブの場合は縦置きエンジンが使われる。

オートバイにおける縦置きエンジンは、「トルクリアクション」と呼ばれる弱点がある。これはクランクシャフトの境目(tipping point)が、加速した時にジャイロ効果を発生し、車体全体が傾く現象である。これは、ジェネレーターやギアボックスといった一部のコンポーネントをクランクシャフトと逆方向に回転させることによって部分的に解消することができる。ただしこれを縦置きの「味」であると考える好事家もいる。

またオートバイは差動機構が不要なため、回転方向を90度変えるためのかさ歯車を採用する場合もある。

縦置きエンジンの種類

これは自動車に搭載できるエンジンの種類の典型例のリストである。

出典

  1. ^ Pickerill, Ken (Jun 26, 2009). “Glossary”. In Main, Larry. Automotive Engine Performance. Today's Technician (5th ed.). Clifton Park, NY USA: Cengage Learning. p. 464. ISBN 978-1-43544-520-8. "Longitudinal engine mounting An engine mounted lengthways in the chassis." 
  2. ^ Duffy, James E.; Scharff, Robert (Mar 1, 2003). “Chapter 2: Vehicle Construction Technology”. In Clark, Sandy. Auto Body Repair Technology (4th ed.). Clifton Park, NY USA: Cengage Learning. pp. 25–26. ISBN 0-7668-6272-0. "A longitudinal engine mounts the crankshaft centerline front to rear when viewed from the top." 
  3. ^ [1]Motorfan 2021年4月18日閲覧
  4. ^ カウンタックとその後継車が敢えて中間にプロペラシャフトが入るような配置としている例があるように、車体後部に縦に続けて並べると車体に対して原動機が不釣合いに長くなりすぎる。

縦置きエンジン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 03:46 UTC 版)

前輪駆動」の記事における「縦置きエンジン」の解説

横置きが主流となる中で縦置きレイアウトこだわり続けるメーカー存在しアウディSUBARU(旧・富士重工業)がよく知られている両社四輪駆動車付加価値としているため、四輪駆動化が容易な縦置きレイアウト積極的に採用しているものである両社ともエンジン後方に前車軸を跨ぐようにしてトランスアクスル配置するレイアウト採っているが、このような構造後輪駆動車をベース四輪駆動したもの比較して独立したフロントデフケースおよびトランスファーとフロントデフを連結するプロペラシャフト必要としない為、部品点数少なくできるメリット存在する過去にトヨタ自動車ターセル及びコルサ)、ルノーサーブ・オートモービルなどが1980年代前半まで縦置きの前輪駆動車製造していたが、それらの車種その後車種ではすべて横置きレイアウト変更された。 アメリカ車では1966年オールズモビル・トロネードが、V型8気筒エンジントランスミッションを平行に配置して縦置きするユニタイズド・パワーパッケージと称する手法採用したエンジンとトランスミッション間の駆動力大容量特殊なチェーンドライブて伝達されトランスミッション直付けされたフロントデフにより前車軸駆動力伝達されるこの方式は、ゼネラルモーターズ内の他部門における後輪駆動車向け量産オートマチックトランスミッション(AT)を、内部構造はほぼそのままに流用できるという利点があった。トロネードはAT専用車とすることでチェーンドライブ部分構造簡素化し後輪駆動車より遥かにコンパクトなパワートレイン実現成功した同様の構造1973 - 78年GMCモーターホーム英語版)、1967年以降のキャデラック・エルドラド(英語版)、1979年以降ビュイック・リヴィエラでもほぼそのまま形で採用され、トロネードのエンジン横置き式変更される1986年まで存続していた。

※この「縦置きエンジン」の解説は、「前輪駆動」の解説の一部です。
「縦置きエンジン」を含む「前輪駆動」の記事については、「前輪駆動」の概要を参照ください。


縦置きエンジン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 22:30 UTC 版)

フェラーリ・モンディアル」の記事における「縦置きエンジン」の解説

1989年に、直後に発表される「348GTB」と同じ排気量拡大した3.4Lエンジン搭載されたが、もっとも大きな変更エンジンクラッチが縦置きとなったことである。トランスミッション従来通り横置きのままで、トランスバース(横置き)を意味する「t」が付されたが、これは同社F1マシンである「312Tにちなんだものでもあるエンジンを縦置きとした理由は、まもなく登場する量販スポーツモデルとなる「348」と同じエンジンの搭載と、重量配分改善による操縦安定性運動性の上にあった。「モンディアルt」は、この本命348のために用意された新しパワー&ドライブトレーンテストベッドという位置づけとして生まれその役割十分に果たした

※この「縦置きエンジン」の解説は、「フェラーリ・モンディアル」の解説の一部です。
「縦置きエンジン」を含む「フェラーリ・モンディアル」の記事については、「フェラーリ・モンディアル」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「縦置きエンジン」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

縦置きエンジンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



縦置きエンジンのページの著作権
Weblio 辞書情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
三栄書房三栄書房
Copyright c San-eishobo Publishing Co.,Ltd.All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの縦置きエンジン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの前輪駆動 (改訂履歴)、フェラーリ・モンディアル (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2022 GRAS Group, Inc.RSS