トランスミッション
車両がエンジンで駆動される場合、終減速機との間でエンジン回転数を変速し、走行に適した回転数に可変する装置をいう。発進と変速を手動で行うMTと、それらを自動化したATがある。低速走行時にはエンジンのトルクを増幅して発進や登坂ができるようにし、高速走行時には最高速が出せるように変速比を最適にする。また加速走行では、あらゆる車速から十分な加速力が得られるように各段位の変速比を選定している。通常、発進時は1速のファースト・ローギヤを使用。続いて2速・セカンド、3速・サードギヤとシフトアップする。また、騒音や燃費、排ガス規制に対応するために最適変速比を選定し、伝達効率の向上もはかっている。
参照 セミオートマチックトランスミッション、変速機構、AT、MTミッション
いわゆる「ギヤチェンジをする」ときのギヤのことで、トランスミッション(変速装置)を略したもの。
バイクはエンジンで生まれた力をそのままタイヤに伝えてもうまく走ることができない。たとえば、自転車を思い浮かべると分かりやすい。普通の自転車は、発進のときは大きな力が必要で、スピードが出てくると力は必要ないが早く漕がないと前に進まない。これがギヤ付きの自転車なら、発進の時はなるべく軽いギヤにして楽に発進し、スピードがのってくると少しずつ重いギヤに変えていく。
これと同じ原理で、スピードは出ないが力が一番あるローギヤで発進し、速度は出るが力のない5速や6速のトップギヤまでを徐々につなげてバイクをスムーズに走らせていく。この作業を行なう場所がミッションだ。

【関連用語】タイヤ 減速比
トランスミッション
トランスミッション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/26 03:38 UTC 版)
自動車におけるトランスミッション(英: transmission)とは、歯車や軸などからなり、動力源の動力をトルクや回転数、回転方向を変えて活軸へと伝達する組立部品(ASSY)である[1]。変速機または変速機構とも呼ばれる。歯車の組合せによるものはギアボックス(英: gear box)とも呼ばれる[2][3]。
- ^ Merriam-Webster dictionary
- ^ J. J. Uicker, G. R. Pennock, and J. E. Shigley, 2003, Theory of Machines and Mechanisms, Oxford University Press, New York.
- ^ B. Paul, 1979, Kinematics and Dynamics of Planar Machinery, Prentice Hall.
- ^ “TRASMISSION”. 本田技研工業株式会社. 2015年2月20日閲覧。
- ^ WEBCG掲載のVW社DSG開発エンジニアインタビュー記事参照[1]
- ^ “トラックで搭載が進むAMTってオートマとは似て非なるものだって知ってました?”. ベストカーWeb (2021年5月6日). 2022年9月20日閲覧。
- ^ “Volvo Trucks’ I-Shift transmission technology is still a breakthrough innovation after 20 years” (プレスリリース), Volvo Trucks, (2021年3月11日) 2022年9月20日閲覧。
- ^ “セミオートマ(AMT)のトラック増加の理由とは?マニュアル・オートマ・セミオートマのメリットも解説”. いすゞ自動車 (2022年1月13日). 2022年9月20日閲覧。
- ^ 日野自動車. “商品情報日野ブルーリボン 日野レインボーHOME操作性の進化”. 2022年9月20日閲覧。
- ^ “クラッチおよびシフト操作を自動で行う新トランスミッション「オートギヤシフト」(AGS)”. スズキ. 2022年9月20日閲覧。
- 1 トランスミッションとは
- 2 トランスミッションの概要
- 3 関連項目
「トランスミッション」の例文・使い方・用例・文例
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