パワーステアリング
パワーステアリングは、人力式のマニュアルステアリングに対して操舵力を補助軽減するために、倍力装置を備えたかじ取り装置方式の総称。動力方式から、油圧式、空気式、電動式がある。古くから使用され、普及がもっとも進んでいる油圧式の場合は、油圧ポンプ、アクチュエーター、制御バルブなどの付属部品からなる。油圧式の特徴は、高い圧力でコンパクトな構造になること、油圧ポンプの動力損失を補うために、スプールバルブなどのオープンセンターバルブを用いて作動油を常時循環させること、タイヤに作用するかじ取り力を、運転者が感知するバイラテラル(双動式)制御を実行し、制御の遅れも少ないことにある。これらの技術を確立して、現在は乗用車から大型トラックまで、広く使用されている。欠点としては非操舵時にもポンプ排圧によるエネルギー消費がある。空気式は、エアポンプをもつ大型トラック、バスに用いることがある。電動式は1990年代初頭に軽自動車、小型車中心に採用が始まったもので、操舵時のみに電動で倍力する方式であるため、操舵時以外はエネルギーを消費しない長所がある。
参照 マニュアルステアリングパワーステアリング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/16 05:49 UTC 版)
パワーステアリング(英: Power steering、略称パワステ)は、自動車において、運転者の操舵を補助する機構である。
注釈
出典
- ^ a b “古いクルマはパワーステアリングがない!?”. モーターファン. 2020年11月26日閲覧。
- ^ コラム・アシスト式EPSとは
- ^ ZF、コラムアシスト式電動パワーステアリングをアメリカ市場へ
「パワーステアリング」の例文・使い方・用例・文例
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