蒸気自動車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/01 07:08 UTC 版)
蒸気自動車(じょうきじどうしゃ)は蒸気機関を用いて駆動する自動車である。人工の動力を用いて進むことのできる、人類初の乗り物であった。
蒸気船や蒸気機関車と同様、ボイラーで水を沸騰させて蒸気を得るが、燃料の違いにより石炭焚きと石油(ガソリン、灯油)焚きに大別され、少数例ながらLPG焚きもある。
注釈
出典
- ^ a b ロコモビル(国内最古の自家用乗用自動車) 日本機械学会(機械遺産)
- ^ 2014/02/17【休業のお知らせ】男爵資料館・レストラン龍杉創(アーカイブ)
- ^ おすすめ観光スポット - THE DANSHAKU LOUNGE 津軽海峡フェリー、2020年4月5日閲覧
- ^ a b c 日本の自動車技術330選 山羽式蒸気バス 公益社団法人自動車技術会
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- ^ Feature Article - Clean & "Ezee" - 07/01
- ^ Ghost in the machine - motoring-tech - 15 December 2001 - New Scientist Tech
- ^ Company website, now dead.
- ^ “蒸気自動車で世界新記録樹立: ブリティッシュ・スチームカー”. 2016年9月18日閲覧。
- ^ “British Steam Car Aims To Break 270 km/h Barrier”. 2016年9月18日閲覧。
蒸気自動車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 03:18 UTC 版)
最初の自動車は蒸気機関で動く蒸気自動車で、1769年にフランス陸軍の技術大尉ニコラ=ジョゼフ・キュニョーが製作したキュニョーの砲車であると言われている。この自動車は前輪荷重が重すぎて旋回が困難だったため、時速約3キロしか出なかったにもかかわらず、パリ市内を試運転中に塀に衝突して自動車事故の第一号となった。 イギリスでは1827年ごろから定期バスとして都市部および、都市間で広く用いられ、1860年ごろにはフランスでも用いられるようになった。1885年に、フランスのレオン・セルボレが開発し1887年に自動車に搭載したフラッシュ・ボイラーにより蒸気自動車は2分でスタートできるまでに短縮された。1900年ごろにはアメリカ合衆国で、石炭の代わりに石油を使った蒸気自動車が作られ、さらに普及していった。この頃は蒸気自動車の方がガソリン自動車よりも騒音が少なく運転が容易だった。アメリカ合衆国では1920年代後半まで蒸気自動車が販売されていた。 1865年にイギリスで赤旗法が施行された。当時普及しはじめた蒸気自動車は、道路を傷め馬を驚かすと敵対視されており、住民の圧力によってこれを規制する「赤旗法」が成立したのである。この法律により、蒸気自動車は郊外では時速4マイル(6.4 km/h)、市内では時速2マイル(3.2 km/h)に速度を制限され、人や動物に予告するために、赤い旗を持った歩行者が先導しなければならなくなった。その結果、イギリスでの蒸気自動車の製造・開発は、この赤旗法が廃止される1896年まで停滞することになり、それに続くガソリン自動車の開発においても、ドイツやフランスが先行する事になる。 日本では1904年(明治37年)に、電気技師の山羽虎夫が制作した蒸気自動車が最初で、これが日本産自動車の第1号だといわれている。
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