せん‐かい〔‐クワイ〕【旋回】
旋回
旋回(せんかい)
旋回
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/10 02:42 UTC 版)
旋回
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/10 12:55 UTC 版)
船舶では右旋回を面舵(おもかじ)と呼び、左旋回を取舵(とりかじ)と呼ぶ。例えば、面舵(右旋回)の開始直後の短時間だけいちど船は反対方向の左へ向かう。これは「キック」と呼ばれ、舵によって操向される船独特の挙動である。以下の説明では右旋回での例を示すが、左旋回でも左右が逆になるだけで同じである。 標準的な船舶の舵は、スクリュー直後の位置に取り付けられていて、面舵(右旋回)の時は舵面は右側に突き出される。スクリューによって生み出された水流が舵面の揚力によって右に偏向されるため、船体後部は左方向へ押される。船体後部の左方向への力は船の向きを右へと回転させるように働くが、回転する効果が現れる前に船体後部で生じた左方向への押す力が先に船体を左へと押し流す。これがキックである。キックは喫水の浅い船で強く現れる。 船舶が旋回する時に、舵によって生み出される回転力は実は実際の旋回に発揮される力の一部でしかなく、船体が旋回を始めて船に対する水流方向が斜めになるために生じる船体を押す力も回転力として効果を発揮している。 また旋回時にはまずキックが起きるのと同じ理由で、水面下で舵が左方向へ船体を押すために船は短時間だけ右側へ、つまり回転内向きに傾き(内方傾斜、ないほうけいしゃ)、少し遅れて船が右方向へと曲がりだすと遠心力で船体が左に、つまり回転外向きに傾く(外方傾斜、がいほうけいしゃ)。特に外方傾斜は大きく傾くため、強い旋回を行なえば、客船では快適性が損なわれ貨物船では荷崩れのリスクが高まる。 このように、舵によって船体が左右に傾くことを利用して、船の揺れを抑える減揺装置に利用しようという研究が進められている。
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旋回
「旋回」の例文・使い方・用例・文例
- 飛行機は飛行場の上空を旋回した
- その飛行機はくるくると旋回した
- 右旋回
- 踊り手たちは音楽に合わせて、なめらかに旋回した。
- 旋回ベアリング
- 飛行機は東へ旋回した。
- 飛行機は墜落寸前に右に旋回した。
- ヘリコプターが上空を旋回した。
- タカは空を旋回した。
- 市の上空をぐるりと旋回する.
- トビは輪を描いて旋回した.
- 飛行機は(仮設)滑走路の上空を旋回した.
- カモメの急旋回.
- カモメが海の上をくるくる旋回している.
- 飛行機は少し傾きながら左に旋回した.
- 旋回運動
- 旋回砲
- 旋回砲塔
- 近くで旋回している惑星は、金星と火星である
- 構造の領域を完全に旋回する円柱使用を有するさま
旋回と同じ種類の言葉
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