【取舵】(とりかじ)
船舶が左折する事。
日本語における語源は方角の干支表現で9時方向(西)を指す「酉(とり)」。
英語表現の「port side(ポートサイド、港側)」と呼ばれる。
これは港に停泊した時は常に左舷側に接舷し、常に左側から積み卸しを行っていた事に由来する。
取舵
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/04 19:55 UTC 版)
取舵(とりかじ、英語: Port)とは、船舶の航行において、進行方向左に舵を転ずること。
実際の操船では“とぉぉりかぁじ”と発声する(反対の右に転ずる面舵は「おもぉぉかぁじ」となる)[要出典]。これは号令を、甲板上の強風でも聞き違いされないための工夫であり、わざわざ明らかに異なるイントネーションとしたものである。
左に進路を変更中は国際信号旗の「I」を掲げる。
語源
方角を十二支に分けた場合の酉の方向(西、北を上にすると左)に舵をとることから[1]。
英語ではPortという。これは、昔の船では舵を取るための板(Steer Board(ステアボード))が右舷に設けられており、舵のない左舷を港側にして接岸することが多かったため左舷を「ポートサイド(港側)」と呼んだことから左舷側に舵を取ることをPort(ポート)と呼ぶようになったとされる[1]。 今日のように船体中心に舵がないのは、欧州の古い船は船体中央に竜骨(キール)がある構造であったため、中心に舵が設置し難かったためと考えられている。
脚注
- ^ a b マリレ情報よろず屋 第2号 (PDF) 海上保安庁第二管区海上保安本部マリンレジャー安全推進室、2012年9月
関連項目
「取舵」の例文・使い方・用例・文例
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