ようそろとは? わかりやすく解説

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よう‐そろ【好う候/宜う候】

読み方:ようそろ

連語《「よくそうろう」の音変化

転舵(てんだ)のあと、船が所定針路向かったとき、そのまままっすぐに進めという命令を表す語。「全速前進—」

海軍などで、「よろしい」「よい」の意で調子づけるために用いる語。


【ようそろ】(ようそろ)

船が向いている方向か、面舵取舵指示され方向そのまま進めよと言う意味。
むかし船頭が「よろしい」の意味使っていた「宜う候」が詰まったのである

英語ではsteadyステディ、"安定させろ"の意)」を用いる。


ようそろ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/31 22:27 UTC 版)

ようそろは、航海用語でを直進させることを意味する操舵号令である。転舵(または転舵命令)のあと、今向いている方向でよしというときに発することが多い。

漢字では「宜候」または稀に「好候」とも書き、「よーそろー」と発声する。これは「宜く候(よくそうろう)」のウ音便である。

英語では、(Keep her) steady!(船の進路をそのまま保て)に相当する[1][2][3]

船を左右に進める号令瀬戸内水軍航海術の伝承を受け継いでいる。進行方向から子丑寅の順で右回りに12等分に方位を区分し、右に舵をとる場合は「面舵」。これは「卯舵」(うかじ)→うむかじ→おもかじ、と訛ったものが由来[4]。左も同様に申戌亥の酉の方向に見立てて、号令は「取舵」である。

元々は、船首に立ち水路を見極める船頭が、後部に居る舵手に対して、直進か左右への転舵かを指示する際にそれぞれ「宜候」「取舵」「面舵」と呼んだ[4]

なお、バックに相当する特別な号令はなく、そのまま「後進」である("後退"は敗北につながるため)。

脚注

  1. ^ 英和海洋辞典 English-Japanese Ocean Dictionary, 船と航海 Ships and Navigation
  2. ^ ようそろの英語・英訳 - 英和辞典・和英辞典 Weblio辞書
  3. ^ ようそろの英訳英辞郎 on the WEB:アルク
  4. ^ a b マッキーのものしり事典(次点) マッキーの「海の常識」第3回目「面舵、取舵、ようそろ!」”. 2013年5月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年4月29日閲覧。 - 海上保安庁伏木海上保安部

関連項目

外部リンク


ようそろ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/15 16:48 UTC 版)

幕府海軍」の記事における「ようそろ」の解説

船の進行方向変化させず船を直進させることを意味する操舵号令あるようそろは幕府海軍からの名残であり、日本海軍および海上自衛隊では、転じて了解」「問題なしの意味復唱される

※この「ようそろ」の解説は、「幕府海軍」の解説の一部です。
「ようそろ」を含む「幕府海軍」の記事については、「幕府海軍」の概要を参照ください。

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