旋回によるローリング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 05:42 UTC 版)
自動車や鉄道車両は下部の左右(両輪)で地面やレールに接しており、重心位置はそれよりも高いため、旋回すると遠心力により、タイヤやサスペンションのばねがたわみ、車体上部が外側に傾斜する。 船舶も同様であるが、満載時のタンカーなど、喫水が深く、重心位置が水面に近い場合はロールは起こりにくく、また、プレジャーボートのように船底がV形の場合や水中翼船は、二輪車と同様に内側(旋回中心側)に傾斜する。 一方、航空機では重心位置に由来するローリング挙動はない。後退翼を持つ機体ではヨーイングによって気流に対する左右主翼の有効翼幅に差が生じるため、旋回航程外側の主翼揚力が増加し持ち上がりローリングが始まるが、緩慢微力であり操縦に用いることはない。航空機のローリングは旋回の結果ではなく、旋回を得る(バンク角を得る)積極的な操縦操作である。
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